企業インタビュー
公開日: 2020.03.18

“頼れるデザイナー2名”を確保。必要なときだけの発注で、コスト抑制と質の担保に成功:株式会社ツムラーレコーポレーション

ツアーパンフレットやウェブサイトのバナーなど、デザイン制作の領域でクラウドワークスを活用されている、旅行業の株式会社ツムラーレコーポレーション様。

クラウドワークスの活用により、デザイン会社に発注するよりも費用を抑えられている上、信頼できるクラウドワーカーと「継続して依頼できる関係」を築いたことで、突発的な作業への柔軟な対応にも成功しています。

そこで、同社の旅行代理店部門「北欧トラベル」でマネージャーをされている川澄様に、仕事を継続的に依頼するクラウドワーカーを選んだポイントや、クラウドワーカーとうまく仕事を続けていくための工夫などを伺いました。

旅行の企画・販売部門の「北欧トラベル」でパンフレットやバナーを作成

─御社の事業について教えてください。

弊社は主に、旅行業の「ランドオペレーター」を担当している会社です。そして、その中に私が所属する旅行代理店である「北欧トラベル」があります。なお、本社はデンマークにあり、北欧に限らず、ヨーロッパ全域やロシアなどへの旅行に強い会社です。

 

─「ランドオペレーター」とは、どういったことをされるのでしょうか?

ランドオペレーターとは、旅行のホテルやレストラン、車などを実際に現地で手配する仕事です。

旅行代理店はあくまでお客様とのやり取りがメインで、ランドオペレーターは現地のさまざまなところとのやり取りがメインとなります。

たとえば、お客様が旅行代理店に行って「スウェーデン7日間の旅」のツアーに申し込んだとします。すると、旅行代理店はランドオペレーターに現地での手配を依頼します。依頼を受けたランドオペレーターは、そのツアーで7日間滞在するホテルや観光地をまわる団体バス、現地で案内をしてくれる観光ガイドなどの手配する…というわけです。

 

─ランドオペレーターは旅行には欠かせない存在ということを初めて知りました。それでは、川澄様ご自身はどういった領域を担当されているのでしょうか?

役職はマネージャーで、部署の売上管理、人事調整などが主なタスクです。その他、
・ツアーの企画と販売
・旅行ガイドブック編集部に現地情報の提供
・PR関連として、広告作成、SNS
を担当しています。

 

─ちなみに、それらの業務のうち、どの領域で作業を外注されているのでしょうか?

現在、クラウドワークスさんでは、ツアーパンフレットのデザイン作成と、ウェブサイトに掲載するバナーのデザイン作成の2つを外注しています。

 

課題:”デザイン会社による高額な費用”と”突発的な作業による社員の負担増加”

─そもそも、クラウドワークスで外注されたきっかけは何だったのでしょうか?

最初は、ツアーパンフレットのデザイン作成の費用を抑えようと思ったのがきっかけです。

もともとは外部のデザイン会社に依頼していて、仕事の質や対応に問題はありませんでした。ですが「もう少し費用を抑えられれば…」と、新しい外注先を探していたのです。実は、その当時(2016年頃)、「クラウドソーシングで個人に頼むことで費用を抑えられる」という流れを聞いていました。それで実際に発注してみたのです。

 

─4年前からご活用いただいているのですね!先にパンフレットの外注、次にバナーデザインを外注とのことですが、バナー発注のきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

バナーをクラウドワークスさんで外注したきっかけは、短期間でバナー作成をしなければならない状況になったからです。

2018年頃にキャンペーンツアーを販売することになり、そのツアーのバナーを1週間以内にホームページへ掲載することになりました。しかし、バナー掲載前には関係事務所様にチェックしていただく必要がありました。事務所チェックにも数日必要なため、新しいデザインのバナーを2~3日という超短期間で作る必要があったのです。

それだけではなく、そもそもデザイン作成は社員の専門ではありませんでした。そのため、他の業務も抱えている社員が短期間で作るのは負担が大きく無理だと判断し、至急作れる人を探して外注することにしたのです。

 

─短期間での新デザイン作成がきっかけだったのですね。具体的にはどのように発注されたのでしょうか?

パンフレットもバナーも、コンペ形式でクラウドワーカーさんを公募しました。その後も何度かコンペをしましたが、結局は「最初にお願いしたクラウドワーカーさんが良いね」と社内で一致し、今ではパンフレットとバナーで1人ずつ、いつものクラウドワーカーさんに発注しています。

 

─継続して仕事を頼んでいる方がいらっしゃるのですね!何度かコンペで公募したものの、結局最初のクラウドワーカーさんに戻った…とのことですが、差を分けたポイントを教えていただけますか?

継続してお願いすることにしたポイントは、
・とにかくレスポンスが早いこと
・少ない指示でこちらの意図を理解してくれること
・改善案などを自ら考えて提案してくれること
こちらの3点です。

現在依頼している方は、お仕事をお願いしたときのレスポンスが非常に早かったです。もちろん、早いだけでなくクオリティーも申し分ありませんでした。また、あまり細かく言わなくても、こちらの意図を理解して進めてくれました。「1を聞いて10を知る」という感じですね。

あとは、こちらからの指示が抜けていたら「こういう要素が足りていないのでは?」などの提案もしてくれます。「もしかして旅行業のことを知っているのでは?」と思うくらいです。すてきなデザインを作れる方は多いと思いますが、このように提案までしてくれる方はなかなかいないので、助かっています。

 

クラウドワークスで「デザイン費の低減」&「突発作業に対応できる人材の確保」に成功

─良いクラウドワーカーさんに出会われてから、デザインの作成はすべて外注されているのでしょうか?

デザインの作成を外注するかどうかは場合によりますね。パンフレットのデザインは、クラウドワーカーさんに基本的には発注しています。

一方でバナーのデザインは、基本的には社員が作成しています。その理由は、過去のデザインをベースにして、”年度の文字を変えるだけ”のような軽微な修正で済むことも多いからです。

 

─「軽微な修正こそ外注で」という考え方もあると思いますが、社員さんが作成されているのはなぜでしょうか?

軽微な修正を含めてすべて外注していると、費用がかさんでしまうからですね。特に、バナーはずっと同じものを掲載しておけません。それなので、シーズン中でも結構変えていて、作成する回数も多いのです。また、社員が扱っても時間がかからないことも理由のひとつです。

 

─軽微な修正は社内で対応するほうが費用を抑えられる、ということですね。とすると、外注する際の判断基準を教えていただけますか?

バナーのデザインをクラウドワークスさんで外注する判断基準は、
・社員が行うと作業負荷が大きくなりすぎてしまうとき
・デザインのテイストを大きく変えたいとき
・お客様への訴求力が高いデザインを作りたいとき
ですね。

たとえば、先にお話したキャンペーンツアーのバナーのように、短期間で新しいデザインを作成しなければならないときなどです。他の作業との兼ね合いで社内での作成が難しい場合には、クラウドワークスさんで外注しています。

それから、デザインを専門とするクラウドワーカーさんからは、社員が作っているときには想像もしないような、まったく新しいデザインが出てくることがあります。そのため、新しいデザインが欲しいときにも外注しています。

あとは、訴求力の高いデザインが欲しいときもそうです。「旅行業に携わっていないクラウドワーカーさんのほうが、訴求力の高いものを作りやすいのでは?」と考えているからです。

 

─旅行業に携わっている方のほうが、一見すると良いものを作れそうにも思えます。その点、携わっていないほうが訴求力の高いデザインを作りやすいのはなぜでしょうか?

私たちは自分の商品である旅行を売る側で、ついついお客様目線を忘れてしまいそうになることがあります。お客様を置いて「これなら売れるのでは?」思い込んでしまう場合などですね。

しかし、社外の方の場合、旅行自体はその方の商品ではありません。つまり、その方も普段はお客様ということです。それなので、お客様側の視点を持って作ってくれるのではないかと思っています。

 

─旅行業ではないデザイナーの「お客様に近い視点」に期待している、ということですね。それでは、優秀なクラウドワーカーさんとうまくお仕事を続けるために工夫されているポイントを教えてください。

クラウドワーカーさんとやりとりする際に工夫しているポイントは、出せる情報は全部伝えること、丁寧な対応を心掛けることです。

まず、参考になる過去のデザインや完成イメージに近い画像など、最初から出せる情報はすべて伝えています。やりとりの回数を極力少なくして、できるだけ仕事を早く進めてもらうためです。

あとは言葉遣いにも注意しています。発注者側としてクラウドワーカーさんとは同等と考えていて、常にお願いをする姿勢でやっています。お互いに気持ちよく仕事ができるようにするのが大事だと思っています。

 

─言葉遣いはもちろん、情報や希望を隠さず出してもらえるというのは、対等に扱われてると感じられてクラウドワーカーさんも気持ちよく仕事ができそうですね。

そうですね。前回の依頼から数カ月空いていても、仕事を依頼すると引き受けてもらえているので、そう感じてくれていると嬉しいです。

 

─期間が空いても仕事を引き受けてくれるというのは、本当に良い関係が築けている証拠ですね!そのような関係構築にいたるまで、クラウドワークスを利用されてきた感想を教えていただけますか?

改めて整理すると、現在仕事をお願いしているクラウドワーカーさんに外注して良かったと感じているのは、
・デザイン会社などと比べて、比較的費用がリーズナブル
・仕事の質が高く、レスポンスや仕事のスピードも早い
・依頼したデザインの目的をすぐに理解してくれる
・目的に沿ってお客様視点でより良くするための提案をしてくれる
という点ですね。

 

─本当にとても良いクラウドワーカーさんなのですね。継続してお願いしたくなるのがよく分かります。御社のように、同じクラウドワーカーさんに継続して発注するメリットなどはありますか?

同じクラウドワーカーさんに継続して仕事を依頼するメリットは、費用感が分かりやすいこと、完成品をイメージしやすいこと、こちらの意図を理解してもらいやすいことだと感じています。やはり、やりとりが続くにつれてどんどん楽になっていくことが、すごくメリットとしては大きいです。

 

今後はリサーチ分野でクラウドワークスを活用していきたい

─それでは最後に、今後のクラウドワークスの活用についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

まず、今までどおり、質の高いデザインを比較的リーズナブルな予算で依頼できることと、突発的な業務による社員の負担を減らすことの2つを目標に活用していきたいです。

そのためにも、「外注したい仕事ができたときに、その都度いつもの方にお願いする」という形での活用を続けていきたいです。ただし別のフィールドで必要が生じた場合は、コンペ形式での依頼も行いたいと思っています。

また、今後の新しい活用としては、クラウドワークスでのアンケートの実施に興味があります。行きたい旅先などのアンケートは、普通のリサーチ会社に依頼すると莫大なお金がかかってしまうからです。うまく活用してリサーチ費用を抑えられたらいいですね。

 

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株式会社ツムラーレコーポレーション様のように、「信頼できる特定のクラウドワーカーさんとの関係を大切にして、必要な時にだけ仕事をお願いする」というクラウドソーシングの活用方法があります。

その一方で、多数のクラウドワーカーに一気に業務を進めてもらったり、少数のクラウドワーカーと深いパートナーになって継続的に業務を進めたりするなど、あらゆる活用方法もあります。

そこで「さまざまな企業におけるクラウドソーシングの活用方法」を調査した資料を作成しました。自社でどういった活用をするのか検討する材料として、ぜひお気軽にご覧ください。

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掲載企業

株式会社ツムラーレコーポレーション 北欧トラベル
北欧・バルト三国・ロシアのスペシャリストがお客様の旅をコーディネートする、北欧生まれの日本の旅行会社です。ノルウェーのフィヨルドの絶景を巡るツアーやオーロラハンティングツアー、ご希望に合わせて旅を組み立てるオーダーメードツアーのほか、ホテル、航空券等の単品手配まで。旅のアレンジは自由自在。

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