フリーランスのWebディレクターがクラウドワーキングで求められる価値とは:吉田小百合さん

撮影協力:カフェ クマドリ(要町駅徒歩8分)

交通事故をきっかけに、通勤とオフィス勤務が難しくなり独立

ーQ1:今までどんなキャリアを歩まれてきたのでしょうか

大学院で刑法を学んでいたのですが、中退してSIERに新卒として入社しました。入社後はC言語学んだり、ネットワークエンジニアやったりと、SEとして働きました。メーカーに2年くらい常駐していたこともありました。そんな中でもSEというよりは、プロジェクトマネジメント的な仕事の比率が増え、ディレクションに近い業務もしていました。少しクリエイティブを学びたいと思い、退職して職業訓練校でWebデザインを学び、その後Web制作会社のWebディレクターへと転身しました。

ーQ2:フリーランスになったきっかけを教えてください

実はWeb制作会社時代に交通事故に遭って、むちうちになってしまいました。体の痛みから、通勤するのも辛く、オフィスで仕事を続けられる健康状態ではなくなってしまいました。Web制作会社を退職して別の会社に転職してみたものの、体がいうことを聞かず4ヶ月ほどで退職。その後、縁あって映像制作会社の営業やディレクションを業務委託で手伝うようになったのがフリーランスになったきっかけです。

フリーランスになってから印象に残っている案件は、ニューヨーク在住のクライアント様のサイト制作の案件です。これまでに無かった新たなサービスを「いかにわかりやすく伝えるか」をクライアント様とブレストを重ね、サイト制作だけでなくブランディングまで担当しました。

派遣とフリーランスのWebディレクターの違い:付加価値の高い能動的な提案

ーQ3:クラウドソーシングのクラウドワークスに登録したきっかけは?

仕事柄、Facebookをよく利用していますが、頻繁にクラウドワークスに関するコンテンツがシェアされているなとは思っていました。友達がクラウドワークスのFacebookページに「いいね!」しているのを見たり。それまでメインで携わっていた企業様の方針転換で、Web事業の縮小が決まった際、改めてフリーランスとしてやっていこうと覚悟を決め、その日のうちにクラウドワークスに登録したんです。

ーQ4:クラウドソーシング上ではWebディレクターへの発注はまだ多くないのが現状です。何か参考にしたことなどはございますか?

クラウドワークスタイルのスズキユキさんのインタビュー記事を読みました。期間を決めて取り組むという発想が自分の中にはなくて新鮮で、スズキさんがWebディレクターの仕事もされいているのだなと記事を読んで気づき、フリーランスでWebディレクターってどうやっていけばいいのかと相談してみようと、記事を読んだ直後にFacebookメッセージで連絡してみました。クラウドワーキングに関して、スズキさんに優しく相談に乗っていただき、今回のこのクラウドワークスタイルの取材もスズキさんにご紹介いただき実現しました。嬉しい限りです!

参考:とりあえず3年!と期間を決めてフリーランスとして独立:スズキユキさん 

私も最近知ったのですが、派遣社員としてWebディレクター職を募集、案件依頼するケースも増えているようです。企業側は要件は既に決まっていて、リソースが足りないからとりあえずこの範囲でディレクションをお願いしたい。範囲が予め決まっている場合は多く見受けられます。一方でフリーランスとしてフットワーク軽く、案件単位で動けるWebディレクターに対するニーズもあります。

派遣のWebディレクターとの最大の違いは、能動的な提案ができるか否か。それに尽きると思います。アプリの制作案件を丸投げされても、要件を整理してクライアントが求める以上の提案ができると、付加価値の高いWebディレクターといえるのではないでしょうか。私もスキルを付けてその境地に至れるように頑張っていきたいと思います。

クラウドソーシングでWebディレクターの仕事もできる未来に期待:実現したいクラウドワーキングスタイル

ーQ5:これからどんな働き方をされていきたいですか?

根本には私にできることで、人に喜んでもらえる仕事をしたいと思っています。交通事故に遭ったことがきっかけで、会社員としてフルタイムで働くことは難しくなってしまいましたし、女性ですので結婚や出産、子育てというライフイベントもイメージしています。海外に住みながら働いてみたいという願望もあり、フリーランスとしてどこにいても働けるクラウドワーキングスタイルを早く作りたいと思っています。

ーQ6: 今後のクラウドワークスに期待することを教えてください!

クラウドワークスってまだサイトがオープンして1年半なんですか!?信じられない浸透具合ですね(笑)。クラウド上で仕事をすることが世の中に浸透しつつあると感じる中で、あらゆる働き方や発注のニーズに応えたこうしたサービスがあること、素敵だと思います。一方で、まだどうやって仕事を受発注すればいいのかわからないという人も多くいると思います。こうしたインタビュー企画などを通して、受発注のイメージが沸きやすくなるといいと思います。

Webディレクターへの発注もまだまだイメージが沸きにくい分野だと思いますので、Webディレクターを通すメリットの説明のLPなどがあってもいいかもしれません。また、クラウドソーシングのクラウドワークスを通じて出会った発注者と受注者がお互いどういう想いで仕事を進めていったのかとか、そういうコンテンツがあるとイメージが沸きやすくなって良いと思います!

参考:特集企画春のmonopo祭り