今更聞けない…クラウドソーシングという言葉
みなさんは「クラウドソーシング」という言葉をご存知でしょうか。
どこかで聞いたことある!という方、バリバリ活用しています!という方様々だと思います。
聞いたことない、よく知らない、という方でも、「クラウド」「アウトソーシング」という言葉なら或いは聞いたことがあるかもしれません。
ここで、「クラウドソーシング」という用語について今一度確認しましょう。
ただし、「クラウド」はネットワークの比較的新しい概念、英語の「cloud」ではなく、集団を意味する「crowd」であることに注意が必要です。
「アウトソーシング」の「sourcing」は情報源や資源といったニュアンスで使う「source」に由来し、どこかから調達するという動詞の意味合いで使われます。
「アウトソーシング」は人的リソースを調達するかのごとく企業の外部に業務の一部を委託する、という用語で、どこか一つの組織に業務を依頼するのに対し、「クラウドソーシング」では「crowd」、つまり複数の受注先に依頼することを意味します。
クラウドソーシングの仕組み
では、クラウドソーシングの意味がわかったところで、その仕組みをご説明しましょう。
クラウドソーシングは複数の受注者に依頼する、と書きましたが、仕事の発注者は受注者一人一人にお願いして回るわけではありません。
一般的には、発注者はWeb上で仕事内容や報酬、納期を公開し、興味を持った受注者が応募する、という形式をとります。
そういったクラウドソーシングの場を提供するサービスに登録し、場所を問わず、発注者も受注者も自分の好きなタイミングで自由に取引できるのがメリットです。
でも、それって何がすごいの?と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
クラウドソーシングでは、会社対会社、または特定の技能を有する個人に向けての仕事の依頼を行っていたところを、複数にお願いして競わせることでより質の良いものを得ることができます。
また、単純作業でも量が膨大で社内リソースじゃ厳しい…
といった場合でも、自社に人を呼ぶことなく、個々のWeb環境で作業をしてもらうことができます。
特に受注者に関していえば、会社に通わなくても、好きな仕事を選んで働くことができるので、新たな働き方として注目されています。
クラウドソーシングの仕事の種類
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では、クラウドソーシングでどういった仕事があるのでしょうか。
例えば、デザインの仕事があります。
発注者はキャラクターデザイン、ロゴデザイン、漫画、動画、Webサイトのデザイン、といった様々なデザインの要望をまとめて、全国のイラストレーターにこういった作品がほしい!
と応募を募ります。受注者は、得意な分野でその才能を発揮し、発注者に作品を投稿します。
両者のマッチングによって、発注者は成果物を受け取り、受注者には報酬が支払われます。
他には、文章を入力する、資料を作る、記事を書く、キャッチコピーを考える、といったちょっとしたタイピングスキルやソフトを扱う能力があればできるものがあります。こちらは文章を書く以外のスキルが必要でない場合が多いので、初めての受注者が受けやすいお仕事です。
更に、翻訳、プログラミング、デバッグといった少し知識や専門性の高い仕事もあります。
これらは、それぞれの案件に特化したサイトに登録するということでもなければ、案件はデザインやライティングよりも多くはないといった印象です。
クラウドソーシングと雇用
クラウドソーシングが新しい働き方として注目されている…
では、会社勤めの雇用形態とどう違うのでしょうか。
大きく違うのは、正社員、派遣社員、アルバイト等と違い特定の場所に行かなくてはならない、といった場所の制約を受けないところでしょう。
また、どこかの会社の社員である必要はなく、個人で仕事を受注できるので、個人事業主として報酬を得るというスタイルが主になります。
フリーランスと一括りにすることも出来ますが、特に経験や技能を持っていなくても、自由に仕事を積極的に受けることができるという点で特異と言えます。
勿論会社に属してクラウドソーシングの業務を受発注している、という場合でもなければ、福利厚生はなく税金の支払いや確定申告が必要となるので注意しましょう。
クラウドソーシングはとにかく便利!
ここまで、クラウドソーシングについて紹介してきました。
クラウドソーシングでは、発注者は不特定多数にむけて仕事の依頼ができ、受注者は好きなタイミングに好きな仕事を受けることができる、ということがお分かりいただけたでしょうか。
勿論両者のマッチングが取れなければ仕事の発注、受注は発生しませんが、インターネットを通じて大量の契約が結ばれていますので、1回上手くいかなくても、次の機会はすぐにやってくるかもしれません。