Lineのスタンプを作成するには、iPhoneやパソコンを利用した描画も可能ですが、iOSアプリが豊富に使えるiPadを使用すると精度も増し、クリエイターとしての評価になります。
微妙なニュアンスを表現したり、細かい描写なら、スタンプ作りにもiPadの利用がお勧めです。
必要なアプリをインストールして、Lineスタンプのクリエイターデビューに挑戦してみましょう。
必須アプリをダウンロード!
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Adobe Drawは無料の描画アプリの中でも優秀です。まずは「Adobe Illustrator Draw」
をダウンロードしてオリジナルイラストに挑戦してみましょう。スタンプとなるメイン画像を取り込み、写真レイヤー機能を使います。ペンの種類や色を選べるほか、透明度の調整も可能です。
画像サイズの調整には「Brushes 3」が使いやすく便利です。Lineスタンプの画像サイズは、スタンプが370×320 pixel以内、メイン画像サイズが240×240pixel、タブの画像サイズが96×74 pixelと決まっています。Brushes 3でこのサイズを調整し、規定の枠内にスタンプを納めます。
さらにスタンプの背景を白くする、または透過するには、「Eraser Free – Anthony Glover」
アプリが便利です。スタンプの画像を取り込み、Eraserで背景や余分な画像を透過します。スタンプ用にPNG形式で保存したら、一連のスタンプ作業は終了です。
Lineのスタンプガイドラインでは、上下左右に10 pixelの余白が必要とあるので、規定サイズはよく確認してください。画像が大きすぎたり小さすぎたりしても、リジェクト(却下)の対象となってしまいます。
(写真はスタンプにならない点、注意してください。)
なぜiPadがいい?
スタンプの作成時には、細かい作業を行うために画面をジェスチャーして大きくすることで、視認性が増します。iPhoneでも作業は可能ですが、iPadはやはりモニタサイズが大きい点で作業に優れています。
ペイントアプリや画像編集は、CPUに高い負荷をかけるため、描画ソフトの起動はiPhoneではストレスを受ける場合がありますが、iPadではよりスムーズな作業を行うことが可能になります。自分だけで使うオリジナルスタンプ(画像投稿)ではそれほどの負荷は感じられませんが、クリエイターとして本格的に行う人なら、高画質、ペイントアプリに優れた反応を示すiPadがお勧めです。
iPad Proの12.9インチなら、専用のスタイラスペン「Apple Pencil」が搭載されていて、特にイラスト作成に威力を発揮します。画面分割のマルチタスク機能も加わり、画面を並列して見比べることも可能です。
もっと使える描画アプリや使い方
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iPadで使える描画アプリは、低価格の各種アプリが満載です。スマホ用フリーアプリでは表現しきれない微妙なニュアンスも、iPadを使うことで可能になります。
たとえばパソコン版のAdobe Photoshopのソフトは、アップグレードだけでも数万円、入手しようとすると10万円を超える場合もあります。iPadで使えるアプリ「Procreate」なら、千円以内での入手が可能です。ジェスチャーのショートカットキーや直線ラインの作成も簡単に行えます。
また、パソコンに接続して利用するペンタブレットよりもiPadが使いやすい点は、iPad自体をくるくると回して絵の向きを自在に変更できるという自由度にもあります。パソコンにつないで使うタブレットの場合は、タブレットの向きとパソコン画面の向きが感覚的に調整されない仕様の製品が多いため、これが理由でタブレットの使用にストレスを感じる人も多くいます。
また、画像をスキャンする場合もiPadは手軽です。「Apple Pencil」をダウンロードして、紙などにさっと描いたイラストをスキャンして、画像を下位のレイヤーに設定し、上のレイヤーでなぞるだけで取り込みを行うことができます。イラストのを取り込むのには、「Scanner Pro」などのアプリをインストールします。こちらも500円以下と、パソコンで利用するよりも低価格で利用出来ます。
各種の手頃なアプリを充実させることで、カメラと一体化した作業が行えるので、手書きの味わいをそのままスキャンしてしまえる機能は、クリエイターとして働くには大きな魅力となります。