「社内での作業が効率化されたのみならず、効率化により生まれた時間で事業の拡大スピードも上がり、クラウドワークスの利用が会社に好影響を与えた。」そう話すのは、千株式会社の吉村さん。今回は、クラウドワークスに関わる業務の責任者として、業務を円滑にしたお話を伺ってみました。
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「クラウドソーシング最前線」というイベントでクラウドワークスを知る
クラウドソーシングをはじめて利用したのは2011年6月のことでした。ロゴの制作を外注したいというニーズがあり、その際に利用したのがFreelancer.comでした。
コンペ形式で僅か30ドルしか費用もかからず、しかも早くてクオリティが高い。海外のサイトということもあり、応募者はインド人からボリビア人まで様々な人種約60人から応募がありました。この時の体験に感動を覚え、思わず自分自身のブログにFreelancer.comを使って思ったことを書いてしまいました。
この記事を書いたことがきっかけで、経営者必見!ITサービス開発のためのクラウドソーシング最前線というイベントにクラウドソーシング利用者として登壇する機会を頂きました。
国内のクラウドソーシング事業者の方々が一堂に会する大変刺激的なイベントでした。このイベントにクラウドワークスの代表の方も登壇されており、はじめてクラウドワークスを知りました。
試しに利用してみたかったので、まずは自社のコーポレートサイトのWordpressの移行&リニューアルの案件と、サービスのテスターを募集してみました。どちらの案件も非対面で納品まで完結しています。
クラウドワークス上の実績だけではなくポートフォリオを重視したデザイナー選定
まずコーポレートサイトのリニューアル案件ですが、9件応募を頂きました。はじめての発注だったのですが、他の募集案件をいろいろ見てみたり、投稿フォームの参考例に従って案件を登録しました。
その甲斐もあってか、比較的詳細な案件募集ができたことが、多数の応募に繋がったのではないかと思っています。
応募者選定の際は一人一人のポートフォリオをよく見ました。要件であるWordpressでの構築経験が豊富そうで、当社の求めるテイストのデザインに合いそうな方をポートフォリオを見て探しました。
クラウドワークス上で評価実績の多い方はたしかに魅力的ですが、腕が良いけどまだ登録したばかりのクリエイターの方も多いと思います。そういった方を発掘することを心掛けていました。
実際に発注した方は、当社の案件がクラウドワークス上ではじめての受注だったようですが、大手の制作案件のご経験が多数ある方で、仕事の質は高く、とても満足しています。特にできることやできないことの線引きをはっきりされている点に好感を持てました。(下記がリニューアル後のHP)
テスター募集の案件に関しても10件応募を頂きました。今回は平日の営業時間中に融通の利きそうな方に優先的にお願いしました。
社内サービスのテストをしてもらうわけですが、社内で担っていたものを外部に出すということで、要件定義がきっちりしていたわけではありませんでした。
しかし今回はSE経験のある主婦の方お二人にお願いでき、システムに対する知見や勘所があったため、ふわっとした要件でもスムーズに対応頂くことができました。そのような質の高い方がサイト内にいることに満足しています。
サービスのテストを依頼する際に、個人情報を社外の方が扱う点に懸念を覚え、ダミーデータだけの状態でテストをして頂くなど、オペレーション面でも工夫しました。
当社ではお子様のお写真を扱うサイトを運営している関係上、個人情報の扱いには細心の注意を払っており、クラウドソーシングを利用する上で、最も注意した点でした。
クラウドワークス導入時に上司に最も効いた一言とは?
実は最初はクラウドソーシングに対して社内的に抵抗がありました。国内ではまだまだ一般的ではないので、新しいサービスに対する心理的な抵抗があったのだと思います。
クラウドワークスの導入を上司に説明する際に最も効いたのが「仕事を受注する側はサイト内での評価があるから、途中で投げ出したりするなど、下手なことはしないはず」という一言でした。
社員を新たに雇うよりも単価が低く、業務ごとの契約であるという点もリスクが非常に低いため、機会損失の方がむしろ高いのではないかと考え、利用を始めました。
結果的に質の高い仕事をしていただく方を見つけることができ、満足しています。社内での作業が効率化されたのみならず、効率化により生まれた時間で事業の拡大スピードも上がり、クラウドワークスの利用が会社に好影響を与えています。
社内でのクラウドワークスを通した案件のオペレーションですが、私が責任者として契約の窓口を担っていますが、テスターの案件の実務のやり取りは現場の担当に任せています。
現場の担当にも「クラウドワークスで何か分からないことがあれば私に聞いてほしい」と伝えており、誰か一人社内にクラウドワークスの責任者を設けることで、複数の業務を募集しても円滑に実務を進めていけることができるのではないかと思います。今後は開発案件も積極的に募集し、案件を増やしていくつもりです。