歩産業(きのこメーカー)さんが新商品のラベルデザインをする際にクラウドワークスを利用頂いた話をお伺いしました。
利用するポイントや地方でクラウドワークスを使うメリット等もお伺いしているので、是非チェックしてください!
目次
地ビールのラベル募集の記事を見かけて、クラウドワークスを利用
ークラウドワークスを利用し始めたきっかけを教えてください
はじめてクラウドワークスを知ったのはメディアの記事だったかと思います。
「アウトソーシング」で検索して出てきた記事の中で、クラウドソーシングサービスがいくつか比較されていました。その中でクラウドワークスが今伸び盛りで勢いがありそうだということで、試してみました。
当社は熊本のきのこメーカーで、新商品を開発するにあたりラベルのデザインを発注したいと考えていました。地方ということもあり、選べるほど制作会社の数もなく決して質も高いとはいえません。
クラウドワークスを見ていた時に、お酒のラベルをコンペで募集して良い作品を採用したという記事を見て、これだ!と思いこれの真似をして募集しました。
参考記事: コンペから今春商品化する地ビールのラベルを採用:サンクトガーレン有限会社
クラウドソーシングを利用するのが始めてだったこともあり、価格設定などを参考にしました。報酬としてきのこの現物支給も付けたのは、サンクトガーレンさんが報酬にビールも付けていたのを真似てみました。
制作会社へのラベル発注より経費削減でき、かつ提案数増え質も向上で良いことづくし
ーコンペでは78件の応募が来たようですが、どのように選定されたのでしょうか?
4案くらいに絞ってかなり迷いました。従業員や取引先の問屋に聞いたりしながら選びました。 前の商品のラベルが白と黒であまり店頭で目立っていない印象がありました。
今回は店頭で手に取ってもらいやすいように、目立つものが良いと考え、左の赤をベースとしたラベルを選定しました。ショコラBBのラベルに少し似ていて、インパクトがあるという話や、書体が小綺麗にまとまっていて良いという意見もありました。
実はこの「きのこの美力」という商品は3,000円ほどする若干高額な商品で、一般のスーパーではなく旅館や料亭に卸しています。
2013年4月にクラウドワークスで募集し、既に店頭に並んでいますが、買取で卸しているため新ラベルで売上が伸びたかは測り切れていません。ですが、地元の天草のJAにも卸しておりそこでは少し売上げが上がったと聞いていて、ラベルの効果かなとも思っています。
ークラウドワークスを使ってみて良かった点はどういう点ですか?
地方の経済圏で完結していたのではできないことをインターネットでできる点が素晴らしいと感じました。
デザインのコンペを熊本で実施しようにも、声をかけられる制作会社は少ないですし、誰に頼めばいいかわからないのが現状です。今回は23名のデザイナーから78案のご応募をいただきましたが、クラウドソーシングのクラウドワークスならではの体験だったと思います。
価格にも非常に満足しています。今回のようなラベルを制作会社に発注すると従来は最低10万円くらいはかかっていました。今回は3万円でかつ応募数も多かったため、経費を削減しつつ質も上がるという、良いことづくしでした。
地方ではクラウドソーシング利用のハードルがまだ高いが、経費削減はやはり利点
ー今後クラウドワークスを使うとしたらどのような案件を募集されますか?
今、野菜の定期配達サービスを構想しており、そのデザインやサイト開発をクラウドワークスで募集することを検討しています。クラウドワークスのクリエイターはHTML5や iOS対応ができる方が多く、地方にそういうスキルを持った方はさほど多くないため、今後も重宝していくと思います。
個人的な希望ですが、クラウドソーシングはクラウドファンディングと連携できると面白いかもしれません。
私は野菜の定期配達サービスをプロモーションも兼ねてクラウドファンディングのCampfireにプロジェクトを出してみようか考えています。プロジェクトが成立すればその金額からそのままクラウドワークスで開発案件を募集する。というような仕組みができればいいなと思っています。
ー地方の方にクラウドソーシングを勧める場合、なんて伝えると地方の方が利用を検討すると思われますか?
一番効果がありそうなのは、経費削減ができつつコンペのような場合は提案の数が増えるので質が上がりやすいという点を訴求することですね。あとはささやかですが、きのこのような一般消費者向けのサービスの場合はプロモーションも兼ねてみると良いかもしれません。
実際にきのこ美力を東京に出荷した際に「このラベル、どこかで見たことがある…」と仰っていたお客様がいて、クラウドワークスで今回の案件募集を見ていたデザイナーの方でした。
「コンペに応募するか、迷ったんですけどね笑」というようなコミュニケーションが生まれました。
地方ではまだまだ対面でコミュニケーションしてなんぼという文化があり、Skypeなどのビデオチャットでは会っている気がしないという方が多いです。
ですが経費削減や提案数増加による質の向上が見込めるというメリットを理解していくことで、徐々に地方でもクラウドソーシングの利用が浸透していくといいなと思っています。