ITを活用したソリューションサービスを提供している株式会社タイタンコミュニケーションズ。クラウドソーシングのクラウドワークスの活用をはじめてから、ソリューションの幅が広がり、色々なプロジェクトが実際に動き出している。
その反面、今まで発注していた制作会社との違いや、急速に伸びているサービスだからこその課題もあると言う。今回は、そんな事例をご紹介します。
目次
少人数体制の少数精鋭企業:プロジェクトを動かす時の選択肢としてクラウドワークスを。
株式会社タイタンコミュニケーションズの事業について教えてください。
スマートフォン向けアプリケーションの企画・制作やWebサイト構築をメインに行っています。2009年の創業当時は業務系システムの案件が多かったのですが、現在はWebやモバイル系の案件でお声がけいただくことが多くなってきています。
一分野に特化して自社のカラーを出すのではなく、スマートフォン向けアプリ開発から、電子カタログ制作、業務系システム開発、Webサイト制作などクライアントの幅広いニーズに臨機応援に応えていける体制をつくっています。
とはいえ、幅広くやれるほどまだ大きい企業でもないんですよ。代表の私と制作の猪又の二人に加えて数名のパートナースタッフで事業を行っており、私自身が営業を経験してきたのでクライアントの接点を作り、その後受注して自主制作だけでなく、外部のクリエイターや制作会社をディレクションして仕上げることも多くあります。
クラウドワークスは、そんなプロジェクトを動かす際の選択肢の1つとして活用しはじめました。
では、クラウドソーシングのクラウドワークスを使うはじめのきっかけは何だったのでしょうか
2012年の6月くらいだったかな。知人の社長仲間がソーシャルメディア上で、クラウドワークスを「いいね!」していて、何だろうこのサービスはと思ったのがきっかけですね。とはいえ、最初は使い方も知らないし、どこからどこまでの作業を仕事としてお任せしていいのかもわかりませんでした。
実際、システムの開発から始めた当社はデザイン案件などの外注をする必要がなかったので、データ入力や写真加工など簡単な業務をまずはお願いてみようかと。
その後、コンペなどにデザインの応募を出してみると思ったより反響がある。「閲覧回数」や「気になる!リスト」に登録している方の人数も分かるので安心できましたし、案件によってはローコストで済むことも多くありました。
具体的には、美容系iPadアプリのパンフレットや、PR用のマンガDMなどをコンペで募集し、多くの応募が集まりました。ロゴの募集のコンペなどはクラウドワークス上でよく見かけましたが、マンガのイラストまでコンペで集まるというのは少なからず驚きもありましたね。
外部にクリエイティブを任せる仕組みを持つ利点。報酬面も気軽に相談できる。
クラウドワークスの良い点や使う上でのポイントがあればお知らせください。
一番いいと思ったのは提案の幅が広がったこと。例えば、今まで「こんなことがやりたいんだが、御社でできますか?」とクライアントから聞かれても、経験がなかったり当社の事業の守備範囲ではない案件は他社に紹介していました。
それが、今ではクラウドワークスというクリエイター部隊が外部にいるので、これまで自社では対応できなかった部分も含めてトータルに提案できるようになりました。
自社で人材を抱えるのではなく、そういった仕組みを利用することで対応ができるのは経営的にもリスクが少ないし、何よりもそんなカタチで仕事が生まれるのって楽しいですよね。
また、知り合いの制作会社に仕事をお願いする際は、実際に会って「ここ直して!」と指示をだしたり「あの案件進んでる?」と電話ですぐに連絡を取り合うことも多くあります。
クラウドワークスではネット上で完結する案件が多いので、そういった意味でも、戦略的に案件の依頼先を分けることも必要だと思います。クラウドワークスは、報酬の相場観がサイト上でわかりますし、そういった面でも気軽に相談ができるのはいいと思いますね。
事業戦略の幅が広がるクラウドワークスを、自社ビジネスの強い味方につける!
これからクラウドワークスを使う方にアドバイスは何かありますか。
急速に伸びているサービスだからこそ、色々なクリエイターがいます。趣味の延長線上で取り組んでいるような方もいれば、こちらのふわっとした要望でも汲み取ってカタチにしてくれる方もいる。
そんなレベル感を意識した上で、こちらも的確に指示を出せるようにしていくことが大事ですね。そこで、気に入ったクリエイターはマイチームを作って再度採用することもできますし、当社のようにクライアントから案件を請けて発注する場合は特にマッチングの精度を意識して発注していくことが大切です。
また、当社の場合、今後も案件の全てをネット上で済ませようとは思っていません。自主制作を中心として、外注の制作会社なども使いながら、オプションの1つとしてクラウドワークスを活用するような戦略になると思います。
その意味でも、クラウドワークスのようなサービスが、プロジェクトを動かす際の選択肢の1つとしてあることは、どの企業にとっても心強いのではないでしょうか。サービスの機能面も今後向上していくと思いますし、こちらもその活用方法を理解しながら上手く付き合っていけば、自社のビジネスの強い味方になると思います。