ベビーカー・チャイルドシートのリーディングカンパニーであるアップリカ・チルドレンズプロダクツ株式会社(以下、アップリカ)が、直営店の開店10周年を祝う特別記念コンペをクラウドワークスで開催。
「10年後のベビーカー」のアイディアを募集した本コンペには183案もの作品が集まりました。大手ベビー用品メーカーである同社が、どのようにクラウドワークスを活用しているのか、今回お伺いしてきました。
ベビー用品の老舗ブランドがクラウドソーシングにチャレンジ
-アップリカについて教えてください。
当社は育児用品や、子ども向けの乗物・玩具・金属雑貨の製造・販売を行うメーカーとして、1947年に創業しました。
製品全てに、「赤ちゃん医学」「育児工学」から導き出された医学構造を採用し、赤ちゃんはもちろん、ママもパパも毎日を笑顔で過ごせる使い心地の良いプロダクトを提供しています。
-商品の開発やPRなどは全て自社で行っているのでしょうか?
商品開発やPRのコアな部分は社内で行っていますが、マーケティングフェーズでは大手広告代理店と組んでいますし、外注パートナーの活用もしています。
-クラウドワークスを利用したきっかけは何でしたか
どんな仕事でもそうですが、ずっと同じチームだとアイディアもマンネリ化してしまいがちです。
もちろん“阿吽の呼吸”も重要なのですが、メディアで話題になっていたクラウドソーシングの仕組みでは、全国の人のさまざまなアイディアに触れることができると知り、関心を持ちました。
また、私の所属するマーケティングの部署でも新しいことにチャレンジしていこう、という姿勢があり、利用してみることになりました。
「10年後のベビーカーのあるべき形」大募集!
-どういったお仕事をクラウドワークスに依頼されているのでしょうか。
普段はネーミングのお仕事を中心に利用していますが、今年は弊社の直営店のひとつであるアップリカ代官山店がオープンから10周年を迎え、その記念企画として「10年後のベビーカー」のアイディアを募集するコンペを開催しました。
今回のコンペでは、デザイナー・クリエイターの方はもちろん、お子様・お孫様がいる方々などを対象に、総額10万円(3案採用)でアイディアを募集しました。
-実際にコンペを開いてみて反応はいかがでしたか
担当者とは、「100案程集まれば良いですね」なんて話していたんです。機能やデザイン等を絵に描いて表現していただく必要がありましたし、「10年後」という壮大なテーマもあったので「どうかな」と思っていました。
結果としては、当初の予想を大きく上回り、合計183案のアイディアが集まりました。
たくさんの作品をご応募いただいただけでなく、イラストベースでしっかりした案が多かったのには驚きました。また、ユーザー視点のアイディアを多く得られた点は収穫でした。
▼選考の様子▼
-どのように採用作品を決定しましたか。
今回のコンペでは3点の採用基準を設け、それを基準に判断していきました。
1.赤ちゃんを笑顔にする。赤ちゃんが「気持ちいい」「楽しい」と感じてくれる。
※アップリカのブランド理念に沿っているもの。赤ちゃん、お子様・お孫様・ご家族への愛情に満ちたものだと嬉しい。
2.「赤ちゃん医学」「育児工学」など、赤ちゃんの特性にあった機能があり、実用的。
※「外観」という意味でのデザインだけでなく、材質や実表面も考慮した提案。例えば、赤ちゃんと接したこれまでの実体験に基づいていると納得感がある。
3.10年後であれば、現実世界で実現できそう。
※「空飛ぶベビーカー」「透明になるベビーカー」など空想的/SF的なものはあまり好ましくない。
結果、1位に採用したアイディアは、近未来を感じさせるフォルムや最新の技術を活用している点、さらに赤ちゃんとママ・パパとのコミュニケーションをテーマにしている点で素晴らしかったですね。
▼1位の作品▼
近未来を感じさせるフォルムと最新の技術の活用し、
赤ちゃんとママ・
▼2位の作品▼
これまでにない斬新がデザインとアイデアが盛り込まれたアイディア
▼3位の作品▼
実用的でありながら、
ユーザー視点のアイディアをマーケティングに活用
-今後はクラウドワークスをどのように活用したいと考えていますか
これまではネーミングのお仕事を中心に、クラウドワークスを利用してきましたが、今回の「ベビーカーのアイディアコンペ」では、今後の商品開発にも活用できるのではという手応えがありました。
クラウドワークスにはさまざまなユーザーさんがいらっしゃるからこそ、豊かなアイディアが集まる場となっているのだと思います。
特に当社の製品企画やマーケティングには、子育て経験者の視点はとっても大切ですし、お客様からもそうした視点からのアイディアが求められています。
だからこそ、当社のリソースだけで判断するのではなく、子育て経験者の声をうまく反映する仕組みとしてクラウドワークスを今後とも活用できたらいいですね。