マーケティング
公開日: 2016.04.05 / 最終更新日: 2020.01.06

サテライトサイトとは?メリットや作成する上での注意点を解説!

企業サイトは企業毎に1つのみ。とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし現在、企業が複数サイトを運営することは珍しいことではなくなってきています。

目的によっては複数サイトを使い分けることで、より宣伝効果が得られる場合があります。今回は、メインサイト以外のサイト(=サテライトサイト)について、メリットなどをご紹介していきます。

1.サテライトサイトとは

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サテライトサイトとは、メインサイトの他に作成されたサイトを指します。これはメインサイトには載せづらい情報や、メインサイトとは違った切り口のページを掲載するために作成することが多くなっています。サテライトサイトの作成により、メインサイトだけでは訴求できなかったユーザーの層に働きかけることが目的とされています。

サテライトサイトを作成する前にするべきこととしては、まずメインサイトと分けて作る必要が本当にあるのかの確認です。いたずらにサイトを増やすしても、1つ1つのクオリティを上げるための労力がかかってしまうことになります。

ボタンの配置、ページの階層、コンテンツと1つのサイトで意識すべき点は多々。そのため、必要だと言い切れる場合以外、サイトを増やすことは止めましょう。また、別のサイトを作るまでもない場合は、メインサイト内で新しいページやコーナーを作るなどをすることで対応するのが無難でしょう。

考慮の上でサイトを増やす際は「だれに・何を・なぜ・どのように」伝えるかを決定してから進めます。ケースによりますが、基本的には決定していくのはこの通りの順番となります。

「だれに」の部分ではペルソナの設定をします。この後のコンテンツを決定する際には、その内容を適したユーザーに送り届けるため、最初にしっかりとペルソナを決定することが必須です。

また、コンテンツ制作者の間で明確にペルソナを共有しておきましょう。制作者が複数いる場合、1人でも自分の感覚で動いてしまうと、サイト全体の統一感を失う結果となってしまいます。

もちろん制作者が1人であっても、ペルソナに則ったら「自分的に」違和感があったから、気まぐれに記事内容を変更するのも同じことです。自分にウケの良いサイトではなく、ぺルソナにウケの良いサイトを制作することを心がけてくださいね。

ペルソナが決まれば、何を「なぜ」作るかは自ずと決まっていきます。「どのように」発信するのかは、ペルソナの情報収集の方法と、コンテンツの特性を考慮して決定します。徹底してペルソナにこだわって作成していきましょう。

2.サテライトサイトのメリット

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続いてサテライトサイトを作ることで、どんなメリットがあるのかを3点挙げます。

見込み客の獲得

サテライトサイトに自社製品と関係のある役立ち情報を載せる、または他社製品との比較をするなどにより、見込み客の獲得を期待できます。特に他社製品との比較などは、自社のメインサイトでは制約も多いため、サテライトサイトをうまく活用することが重要です。

例えば、哺乳瓶やおむつなどの赤ちゃんに使用する製品を扱う企業の場合。サテライトサイトとしては、子育てに関するお役立ち情報を更新するサイト、子育ての先輩や同じ立場の人と情報交換ができるサイト、他社製品との比較をするサイトなどが挙げられます。

子育てに関する情報では、その時期特有の親の悩みを解決する記事などを作成します。結果、子育ての各段階で悩んだ時など、検索した親に見つけてもらえるようになるため、潜在顧客を集めやすくなります。

さらに他の親とのコミュニケーションを取れるサイトを作ることで、相談できる環境を作り、リピートしてもらえるように工夫します。しかし、この形式のサイトには注意が必要です。誤った情報や不安を煽るような情報が増えてくると、サイトの価値が下がるだけでなくユーザーの方にも悪影響がでてしまいます。

承認したコメントのみを掲載する、情報提供者や悩みへの回答者をユーザーが評価し、それを明示するなど工夫をするようにしましょう。

他社製品との比較サイトでは文字通り、自社製品と他社製品の比較をします。ここでは必ず、第三者の視点で比較することが大切です。あまりにも自社よりの視点が強いと、仮に正しい情報でも疑いを持たれてしまいます。あくまで第三者としての視点で比較してください。

正当なリンクの増加

メリットの2つ目に正当なリンクの増加があります。もちろんリンクを増やすことだけが目的の薄っぺらい内容のサイトを量産すると、メインサイトまで価値が低いものと見なされてしまうこととなります。

しかし、有益なサイト・価値が高いサイトとの相互リンクは良い影響こそありますが、悪影響が出る心配はほとんどありません。裏を返すとサテライトサイトの運用を決めたのであれば、きちんとしたクオリティのものを作る覚悟と計画が必要です。

チャレンジができる

メリットの3つ目として、サテライトサイトはメインサイトでは無いので、比較的色々なことにチャレンジできます。斬新な発想や反応を確認したいコンテンツなど、いきなりメインサイトではやりづらいこともどんどん試していきましょう。

新しい企画やコンテンツが求められる現在。メインサイトでやりづらいけど試してみたいという場合には、とても使い勝手の良いサイトになるはずです。

3.サテライトサイト作成の注意点

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ここまででサテライトサイトの概要と、そのメリットを説明しました。では実際にサテライトサイトを作成する際の注意点を挙げます。

メインサイトと関連のあるものにする

そもそもメインサイトと全く無関係のものは、求める結果に結び付かないでしょう。単純に誰でも良いからPV数を増やしたいのであれば、全く無関係のものも含めて頭数を稼ぐことは効果的かもしれません。しかし、最終的に製品の販売促進につなげたい場合などに、単なるPV数を追うことは遠回りになってしまうでしょう。

また、サイト分析時にユーザーの動きを見る手間も増えることになります。さらに関係の無いリンクが多数あると、ユーザーから不審がられてしまうこともあります。必要な場合以外は、メインサイトと無関係なものの作成は避けるようにしてください。

自社に合ったドメインを選ぶ

サテライトサイトを作成する上でどういったドメインにするかは、担当者を一番悩ませる点といっても過言ではないでしょう。そこでここでは、独自ドメインのメリット・デメリットをご紹介します。これを参考にどんな形式で行うか考えてみてください。

※ドメインとは「http://」の後の部分のホームページ上のアドレスを、人間が理解しやすい表記にしたものです。

独自ドメインとは、ドメイン名を自分で決めて、レンタルサーバーなどを借り、サイトを運営するものを指します。この方法で運用すると、サイトの単独のアクセス解析が可能です。さらにメインサイトのドメインを受け継がないため、サテライトサイト独自の色を出すことができます。

また独自ドメインを使用することで、ペナルティや順位下降の際にメインサイトへの影響が少ないこともメリットになります。そのため、独自ドメインの使用によって、様々な内容を掲載するなど、チャレンジがしやすくなるでしょう。

一方、独自ドメインは費用がかかります。さらに新規ドメインは育てるのに時間がかかるため、急ぎでPV数を獲得したい場合にはおすすめしません。

まとめ

メインサイトにしてもサテライトサイトにしても、結論として、サイト、掲載内容のクオリティを担保することが必要です。そして、これは一朝一夕でできるものではなく、日々意識する必要があります。

また、効果を追及するのであれば、自分の感覚ではなくペルソナを意識しつつ、コンテンツなどを考える必要があります。自分的な違和感はアテになりません。それなりの工数もかかるものの、そのメリットも大きい「サテライトサイト」。ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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