SEO対策ではビッグキーワードに目を向けがちですが、検索エンジンからの流入数を増やすだけではなく、コンバージョン率を上げるためにはロングテールSEOが重要です。
コンバージョンは、ロングテールキーワードからの流入が有利とされています。そこで、ロングテールSEOとは何か、どんな対策を行うのかまとめてみました。
ロングテールSEOの重要性とは
SEO対策ではビッグキーワードに目を向けて、スモールキーワードは軽視しがちです。検索エンジンからの流入は、検索回数の多いビッグキーワード、それにつぐミドルキーワードが多くを占めていると思っていませんか。
しかし実際は、ロングテールキーワードと呼ばれる検索数の少ないニッチなキーワードからの流入が、8割を占めています。また、ロングテールキーワードからの流入は、コンバージョン率が高いことも特徴です。
ロングテールSEOとは、検索数の多いキーワードでの上位表示を目指すだけではなく、検索数の少ないキーワードまで幅を広げて、SEO対策を行うことをいいます。
たとえば、ネットショップによっては、人気商品の売り上げよりも、それ以外の商品の売り上げの合計が上回るケースもあります。検索エンジンからの流入をコンバージョンに結び付けるためには、ロングテールSEOも重要となってくるのです。
ロングテールSEOを行うキーワードを選別
ロングテールキーワード一つ一つに対して、ビッグキーワードと同様に上位表示を目指して対策を行っていくと、効率が悪くなります。ビッグキーワードであれば、コンバージョン率が低くても、サイトの認知やサイト自体の検索順位に大きく影響します。
ロングテールSEOでは、Googleアナリティクスなどをもとに、コンバージョンが見込めるものを重点的に扱っていくことが必要です。検索エンジンからの流入率が高くコンバージョン率も高いキーワードや、コンバージョン率が高いものの、検索エンジンからの流入が少ないキーワードが該当します。
検索エンジンからの流入が少なく、コンバージョン率も低いキーワードも、ロングテールSEOの対象となりますが、コンバージョン率が0の場合は対策を講じても効果がないケースが多いのです。
ロングテールSEOは複合キーワードで
ロングテールSEOは、ビッグキーワードやミドルキーワードと組み合わせて複合キーワードとして、コンテンツを作成していくのが効率的です。
たとえば、看護師の人材紹介会社の場合には、「看護師」をビッグキーワードとして考えていきます。「看護師 年収」はミドルキーワードとなり、「看護師 年収 大学病院」、「看護師 年収 新卒」といった複合キーワードとすることで、ロングテールSEOが図れます。
複合キーワードは多すぎるとテーマがぼやけてしまい、検索エンジンに有益なコンテンツと認識されにくくなりますので、キーワードは3つセットを基本としましょう。
ロングテールSEOのメリットとデメリット
ロングテールSEOは検索ボリュームが限られていることから、SEO対策を行ううえでの競合が少なく、上位表示を狙いやすいです。絞り込めたキーワードのため、サイトとの親和性の高いユーザーが訪れる可能性が高く、コンバージョンにつながりやすいことがメリットとなります。
一方で、ロングテールSEOを行うことで、似たようなページが増えてしまうと、コンテンツの管理がしにくい、サイトの評価が分散されてしまうといったデメリットもあります。
複合キーワードを用いてロングテールSEOを行うときには、コンテンツの質にこだわることが大切です。
まとめ
SEO対策は検索順位を上げても、コンバージョンが伴わなければ利益にはつながりにくくなってしまいます。SEO対策ではビッグキーワードに目を向けるとともに、ロングテールSEOによって、「太い見込み客」となるユーザーを獲得していきましょう。