最近よく耳にする「動画マーケティング」という言葉。「動画を活用したマーケティングだよね!」・・・というところで理解が止まってしまっている方も多いかと思います。今回は「動画マーケティング」という言葉は知っているけど、実はよく分かっていない人に向け、解説します。
目次
動画マーケティングは古くて新しい!
「動画マーケティング」と聞くと、何か最近盛り上がってきたような言葉である気がしますが、実は新しい手法ではないです。テレビを付けたら毎日流れているテレビCMも動画マーケティングの一つですね。CMも各社の目的は様々であるかと思いますが、究極的には売上アップを目的としたマーケティング活動(特に、ブランディングや認知拡大を狙う)です。そのため、特段「動画マーケティング」自体は新しい手法ではないのです。ちなみに、日本初のCMはテレビ放送が開始された同年1956年です。
では、「最近よく聞く動画マーケティングって何?」かと言うと、「動画を活用したWebマーケティング」のことです。換言すれば、今までのWebマーケティングの手法の1つとして、「動画」が注目されているのです。もちろん、注目されるのは理由がありますので、それを次の見出しで解説していきます。
Webマーケティングの手法としての「動画」の魅力!
そもそもWebマーケティングってなんだっけ?
動画の魅力を解説する前に、基本のキということで、「Webマーケティング」について少し触れます。「Webマーケティングって何ですか?」と聞かれたときに、回答は十人十色、時代によって千変万化であるかと思いますが、個人的には
「集客」×「コンバージョン(CV)」×「リピート」を最大化する諸活動
というのが一番しっくりきています。
言い換えると、たくさんの人を集めて(集客)、たくさんの人に買ってもらって(コンバージョン)、たくさんの人に再度買ってもらう(リピート)にはどうすればいいのかを考え、実行することです。
※「LIGさんの記事」がわかりやすくまとめられています。
「集客」という観点で言えば、Googleの検索エンジンをベースにしたSEO、いわゆるオーガニックからの集客。他にもリスティング・ディスプレイ広告などペイドからの集客、Facebook、Twitterなどソーシャルからの集客が代表的な方法です。
次に、「コンバージョン」という観点で言えば、集客したユーザーに気持ちよくサイトを使ってもらうためのUI/UX改善や、オンラインだけに頼らないリアルな電話サポート。
最後に、「リピート」という観点で言えば、「コンバージョン」とも重なる部分はありますが、メールマーケティングやリマーケティングです。最先端の技術で言うと、ダイナミック広告でしょうか。
※ダイナミック広告については「こちら」が分かりやすくまとめられています。
それでは、動画の魅力は?
ちょっと前置きが長くなりましたが、本題である「動画」の魅力について。
それは、テキストよりも遥かに五感に訴えることです!
当たり前と思うかもしれませんが、裏付けデータもアメリカのinvodo社が公開しています。
・消費者がネットサーフィンで動画に費やす時間は、全体の60%
・消費者の52%が、コマーシャル動画の視聴によって購買を喚起
・コマーシャル動画の視聴者は、174%も購買意欲がアップ
・モバイルからの動画視聴はPCの3倍と急拡大
※参照:invodo社資料
このデータから読み取れるキーワードとしては「購買」の2文字。上記で説明したWebマーケティングの文脈で言うと、「コンバージョン」の観点です。
少し想像してみてください。自分がネットで何か買おうと思った時に、その商品について「動画で説明してくれているサイト」と「テキストだけの説明があるサイト」では、直感的にも前者のサイトの方が購買、つまり「コンバージョン」してくれそうですよね。
また、市場環境という観点から動画を眺めてみると、動画の広告市場は2017年に1,000億円規模、2020年には2,000億円規模に到達すると予測されています。
※参照:国内動画広告の市場動向調査
事例を紹介します!
以上の話をまとめると、Webマーケティングの手法における「動画」は「コンバージョン」という観点で、今後非常に強力な一手となりそうです。
とはいうものの、まだまだイメージが湧きづらいと思いますので、クライアント様とクラウドワークス(以下、CW)が共同で行った事例を1つご紹介します。
お客様はアルバイト・パート求人情報サイトである「フロム・エー ナビ」を運営されているリクルートジョブズ様。当時、「従来の求人原稿では、現場の雰囲気が分からない」という課題感がありました。そこで、原稿という「テキスト」の情報伝達方法ではなく、より雰囲気を伝えることに適している「動画」という方法にて施策を行うことを決め、制作部分にてCWが関わらせていただきました。
結果としては、
・求人原稿を閲覧した求職者の5人に1人が動画を視聴!
・動画を視聴した求職者は未視聴者に比べて、応募率が3倍に!
この案件によりCWとしてもWebマーケティングにおける動画の威力、特に「コンバージョン」を狙った施策との相性の良さを、机上の空論ではなく実感しました。
※MarkeZineさんにて「記事」になっています!
まとめ
「動画マーケティング」に関して解説をしましたが、いかがでしょうか。ひとまず、「動画はWebマーケティングの中でも「コンバージョン」施策と相性が良いのだな!」と分かってもらえれば幸いです。