トンマナ出来ますが？

ライティング専門でデザインの方はさっぱりですが、興味深いテーマなので勉強を兼ねて書かせていただきます。

まずトンマナを言い換えると、

【ブランド宣伝する上でコンセプトイメージやデザインなどに統一性を持たせる】

という解釈で合ってますよね？

ライターとしての観点から、3点について私なりに意見を述べさせていただきます。


1.「LPイメージ」にトンマナを合わせて、

これはランディングページ全体の色使いやフォントデザイン、あるいはそこで用いられている文章の文体などから、そのブランドの雰囲気の特徴をある程度固めておいてそれに合わせたイラストを描く……
ということだと解釈します。

例えるなら、「カジュアルorフォーマル」「シックorポップ」「ダンディーorガーリー」などのマトリクスから、書くべきイラストのテイストを導き出す作業…ということになるでしょう。


2.製品の優れた機能性を表現お願い致します。
1で導き出したブランドイメージのコンセプトに沿う形で、機能性を表現するイラストを描くのは難しくないように思えます。

お堅いイメージで信頼性や安定性を重視するドイツ製品のようなコンセプトスタイルであれば、鋭さや金属の質感を感じさせるような、シャープでストイックなデザインのものを。
質実剛健、安定感、堅実さ。
このあたりがキーワードになりそうです。
一流企業のビジネスマンが高級オーダーメイドのスーツケースに驚嘆するような感じですね。

柔らかさや女性ウケを重視するような雰囲気が感じられたような場合は、色合いはフェミニン・ガーリー路線。
あとは想定ターゲットの年齢層に合わせて落ち着きを出すのか、明るく元気なイメージにするのか…ということだと思います。
ピンクや水色など淡い色調、硬さや角をなくした丸みのある輪郭などが候補です。
ご婦人方が流行のブランドバッグやキッチン用品の使いやすさに、可愛らしく目を丸くするようなイメージが近いでしょうか。


3.スポーティー、かっこいい、高級なイメージでお願いします。
「スポーティーの要素」について言い換えると、軽快で動きやすい、頑丈で重々しいわりに取り回しが良い、運動性能が高い…ということ。

「かっこよさの要素」は、田舎臭さがない・地味さを感じさせない・洗練されている・スマートさがある…など。
かっこよさの価値感には個人差がありますが、およそほとんどの人がかっこいいと感じる要素は、これらの4つあたりに絞られてくると思います。

「高級なイメージの要素」、これはターゲット層の年代がある程度高いことを示しています。
若者向けに高級ブランドを展開しても見通しは明るくなりませんので、高級感＝それなりの高所得者向けなことが一般的なためです。
それを考慮すると……

1で見定めたLPのイメージの中で
↓
2で求められる機能性の表現をどう盛り込むかを考え
↓
3で言い換え候補に挙げた「スポーティー」「かっこいい」に繋がる要素を加味しながら
↓
安っぽくなく高級な雰囲気に落ち着くようなイラスト

…ということになるでしょう。


ライターの世界でトンマナに似た例としては、例えば女性をターゲットにした文章、あるいはカジュアル・ラフな雰囲気で文章を書く場合は「漢字少なめで柔らかい表現を」。

男性向けの文章や、高級感・信頼性・フォーマルイメージを意識した文章であれば、無駄なひらがな表記や正式な日本語ではない俗語・記号を避けによる文字増しを避け、不自然にならない程度の漢字表記で堅さを表現する。

こうした「文体の使い分け」がトンマナに相当すると考えています。

＞記号を避けによる文字増しを避け　⇒　記号による文字増しを避け

お恥ずかしいミスで大変失礼しました……

素人目線ですが、お役に立てたようで光栄です。

これは異論も出てくるかもしれませんが、トンマナは他の多くのジャンルで共通する「TPO」に似ているような気がしています。
フォーマルな場では、折り目正しいファッションや立ちい振る舞い。
カジュアルな場では、固くならずに遊び心をアピール。
これもつまり「場のトーン＆マナーに合わせて自分を作る」ということですので。


＞LPの全体の色相やレイアウトを変えない方向性で、ようするにデザインはそのままで、
＞イラストを全部変えたいと来ましたが、
＞そのLPの雰囲気を変えずに、イラストをご希望の物に描きなおす。

＞とにかくLPのトンマナを維持して全部にイラストを変える・・・

すでに他の方が描かれた絵があって、それを書き直すということですね。
同じトンマナの方向性で描かれた絵でも、描く人の技量や個性によって「テイスト」の部分に差が出てくるものと感じています。

現行イラストを描いた人が、LPのトンマナを独自解釈した結果が今の絵。
それがクライアント様にとってはお気に召さないと言うことですから、実際のイラストで具体的なNGが示されたぶんラッキー！と捉えてみてはいかがでしょう？

もし私なら、現在の絵に感じておられる違和感や問題点をクライアント様にお尋ねするかもしれません。

長々と書いてしまいましたが、ご成功を心よりお祈り申し上げます。