windows7のクローニング支援

To:ご相談者様

都内のIT企業に勤務する 冨永と申します。
クローニングツールで効率化を図りたいとのことですが、インストールするソフトが重いのでしょうか。
sysprepを利用することで、マスタPCの差分が容易に展開できることは調査して理解しています。
しかしながら、旧PCから新PCへの移行データはございませんか。通常、新しくPCを購入した時、問題となるのは、
以前使っていたPCからのデータ移行(メール、個人ファイル等)になります。
sysprepツールでインストールは簡易化できても、データ移行が残りませんか(必要ではありませんか)。

10数台のPCとのことなので、それぞれにデータ移行とインストールをされても半日程度かと思います。

私は、PCのセットアップは経験していますが、クローニングについては経験がありません。
PCのセットアップについては、多くの会社が有償にて行っています。
そちらの検討もされてはどうでしょうか。

東葛西でITサービスを行っています志茂ともうします。半日程度でしたらお手伝いさせていただけると思いますのでご相談ください。

クローニングでのPC設置を行った経験があります。その時は数人で500台ぐらいを設定したとおもいます。

既存PCからのデータ移行はない＆インストールするソフトも全部一緒という前提なら、クローニングで行うことも可能でしょう。
ただ、メーカー製PCということだったら、OSはインストール済みだと思いますし、設定も１０台程度だったら、
クローニングの手間＞＞インストール作業だと思います。
各PCごとにチェックリストでも作って設定して回ったほうが早いかもしれませんね。

ご参考まで

柳田と申します。

ここ1年でWin展開にかかわった総数ですと10000台位になりますでしょうか。

クローニング展開とのことですので、単純にWDS(Windows Deployment Service)を用いた
展開をイメージされているのではと推測いたします。

ターゲットのハードウェアモデルは1種、共通マスターのみクローンにて展開。
また、10数名の社員様とのことですのでAD環境にて運用をされていると想定しています。

展開の自動化ですが、規模の大小は問わず調査と準備と検証に相応の時間が必要となります。
担当直入に申しますと、半日作業ではおそらく難しいと思います。

エンドユーザ様は、VMWareやCADアプリケーションをお使いとのことですのでBIOS設定や
PXEブート方法等で混乱されることは無いと想定させていただきますと、展開前確認事項としまして
少なくとも下記の事項を懸案としてあげることができます。


□　展開サーバ（WDS）のOS

仮に、10台同時に展開を開始するとGiganetworkの帯域とサーバのCPU/メモリ、DHCP/DNS/ADへの
アクセスでそれらのサーバへの負荷が一時的の大きくかかりますが、サーバへの負荷は想定されて
いますでしょうか。

展開サーバが、物理サーバ／仮想サーバ／オンプレミス／クラウドかによっても負荷を想定して
いただいたほうがよいと思います。

サーバOSが、WS2012系かWS2008系でも少しですが違いがあります。


□　ネットワーク関係

スイッチ等にMACアドレスフィルタのコンフィグを行われているかどうかとなります。　
仮りにアドレスフィルタが構成されているようでしたら事前にMACアドレスを抽出する作業が
必要となりますので、その工程は別途ご用意させていただくほうがよいかどうかです。

また、エンドユーザ様へお引き渡し後の、不良／故障対応等でシリアル番号やサービスタグ等が必要と
なると思われますが、これらの情報抽出をクローニング時に組み込むかどうかもお考えでしょうか。

□　ライセンス関係

WSIMを用いて応答ファイルを作成する場合にライセンスキーがボリュームライセンスで展開され
るのかやドメイン参加、その際のOU等をどのようにお考えいただいているかにもよって対応
が変わってきます。

Office関連のアプリケーションソフトのバージョンによっては、展開処理後にライセンス認証を
別途行う必要があります。Office2007はそのまま展開可能ですが、Office 2010以降はsysprepに
よってライセンス認証が外れますので別途ライセンス認証を行う必要があります。

サードパーティ製のアプリケーションの場合ライセンス認証関係がsysprepによってどのようになるかは、
調査が必要です。　必要に応じて別途サイレントインストールを構成することとなると思います。


□　ホスト名

例えば、ホスト名はどのようにお考えでしょうか、ご存じのとおりですがWindows標準のセット
アップではホスト名は任意となります。そのため、インストール前後にスクリプト等で細工を
するケースが多くみられます。

またホスト名の関係で、ドメイン参加をWDSで行わずに別途処理する等を行うこととなりますが、
ドメイン参加の際のOUの指定でユーザ様毎に変えるようでしたら何らかの情報ファイルを用いる
かサーバとの交信するスクリプトを追加する必要があることも考えられます。


□　展開パフォーマンス

PXEを用いた展開時間は、サーバのパフォーマンスとメモリ搭載量およびネットワークスピード
で大きく異なってきます。　社員様にて展開を行っていただく際の時間推定等はどの程度を
お考えていただいておりますでしょう。

参考データとしまして、Xeon E3 3.3GHz 4core / メモリ 8GB / GigaNIC x1のハードウェアで
Windows Server 2012 Essentialを用いた際で、クローズのネットワーク環境で賄える
同時最大数は大体10-15台程度でした。

クライアントはLenovo ThikPad 230 i5 SSDで約30分程度です。

100Mネットワークを用いてエンドユーザ端で展開した場合MDT構成のインストールの場合、
同種のクライアントで約1時間～1時間30分程かかりました、サーバはHyper-V仮想環境内
のSCCMで同時処理数は5台です。


ご参考になりますと幸いです。