一度覚えれば忘れない!フリーランスのための確定申告

Pocket

フリーランスとして働くと、サラリーマンやアルバイトとは違って自分で確定申告を行わなければなりません。一見すると複雑そうな確定申告も、一度理解してしまえば自分で簡単に行うことができます。ここでは、フリーランス初心者の皆さんと一緒に、実際に確定申告を行っていきながら、確定申告とは何かということを説明していきます。

まず、確定申告とは何のためにしなければならないのでしょうか?簡潔に説明すると

所得税の税額を決めるために必要な申告

となります。所得税は働いている人なら誰でも納めなければならない税金で、納税額はその年に稼いだ金額によって決まります。サラリーマンやアルバイトでお給料をもらっている人ならば、会社やお店があなたに代わって確定申告を行い、給料から所得税を支払ってくれますが、フリーランスでは代わりに確定申告を行ってくれる人はいません。そこで、

私は去年これだけ稼いだので、これだけ所得税を収めますよ!

という申告が必要になります。収入は毎年変わるので、毎年忘れずに確定申告を行う必要があります。

 

確定申告の計算を実際にやってみた

~目次~

  • 1,1年間の収入を計算する
  • 2,収入と所得の違いを理解する
  • 3,必要経費を計算する
  • 4,控除を計算する
  • 5,所得税を計算する
  • 6,源泉徴収額を計算する

では平成26年の確定申告を例に、早速、確定申告を行っていきましょう。

 

1,1年間の収入を計算する

平成26年1月1日~12月31日までに働いた分の確定申告は、来年平成27年2月16日~3月16日の期間で提出しなければなりません。
平成27年1月1日~12月31日分は、平成28年3月15日が締め切りです。
そのための準備として、年が明けた1月頃、お仕事をした企業やクライアントから下の様な「支払調書」という書類が自宅や事務所に送付されていることと思います。この書類から「あなたが一年間に稼いだ金額(年収)」を計算していきましょう。

キャプチャ1

「支払調書」には、主に「支払金額」と「源泉徴収税額」の二つが記載されており、平成26年度の年収は、すべての「支払調書」の支払金額を合計することで分かります。

仮に「支払金額」の合計が250万=年収250万だったとして、納税額を計算してみましょう。国税庁のホームページにある以下の「所得税の速算表」をご覧ください。
3

日本での所得税は累進課税制が採られているため、このようにたくさん稼いだ人ほど税率が高く、所得税も高くなります。表に当てはめて計算してみると、

250万(収入)×10%-97,500=15万2,500円

となります。つまり、250万円稼いだ人は15万2,500円の所得税を払う…

ということにはなりません!

上の「所得税の速算表」の左の項には「課税される所得金額」と書かれており、「課税される収入金額」とは書いていません。確定申告をする際には、この【収入】と【所得】の違いを理解しなければならないのです。

 

2,収入と所得の違いを理解する

ということで、収入と所得の違いを確認していきましょう。

イラスト1

上のイラストのように、例えば、あなたが1件5万円のお仕事をすることになったとします。このお仕事が終わった時にクライアントから5万円が振り込まれます。この5万円を収入と言います。

しかしながら、この5万円のお仕事を遂行するために、参考書として書籍を3冊(合計5千円)買い、専門家に取材するために交通費(5千円)と接待費(1万円)が掛かったとします。すると、結局このお仕事を通して稼いだお金は5万-2万=3万円ということになります。この3万円を所得と言います。

所得税は収入にではなく所得に掛かる税金なので、所得額の合計を計算する必要があります。これを式で表すと、

収入―必要経費(控除)=所得

となり、先ほどの書籍購入費や交通費、接待費等を経費と言います。経費として使ったお金が多くなればなるほど所得は低くなり、所得税も安くなります。仮に必要経費が40万円だったとすると、

250万-40万=210万

「所得税の速算表」より

210万(所得)×10%-97,500=11万2,500円

となります。

 

3,必要経費計算する

では経費として認められるものにはどんなものがあるのでしょうか。その基準となるのが、

仕事に使ったものであるかどうか

になります。

さきほどの例で言えば、仕事のために使った書籍や交通費は経費として認められますが、仕事に関係のない人との食事代や観光旅行をしたときの交通費は経費とは認められません。

イラスト2

他にも、自宅を仕事場として使っている場合は、仕事部屋として使っている部屋の面積分の家賃作業した時間分の電気代インターネット接続費なども経費として引くことができます。

必要経費には様々な種類があり、確定申告の際にはレシートや領収書が必要になってきますので、どのような項目があるのかしっかりとチェックし、経費として落とせそうなもののレシートや領収書は捨てずに取っておきましょう。経費の一覧は下の記事から確認することができます。

「一発確認!知れば知るほど得をするフリーランスの経費一覧」

 

4,控除計算する

また経費の他にも所得とは別として認められる支出があります。それが控除です。例えば、妻や子供を養っていたり、病気がちで通院が必要という場合には、それだけお金が掛かります。このようなことにお金が掛かるのは仕方のないことなので、所得には含まれません。

控除には、働いているすべての人に無条件に適用される「基礎控除(38万円)」の他、あなたに配偶者がいれば「配偶者控除」、子どもがいれば「扶養控除」、あなたが学生ならば「勤労学生控除」などの控除が認められる場合があります。

こちらも必要経費同様、さまざまな種類がありますので、しっかりチェックしておきましょう。

 

5,所得税計算する

以上の行程より、所得税を計算することができます。仮にあなたが

・年収250万
・必要経費40万
・妻子なし、フリーランスのみの収入

であったとすると、

250万-40万(必要経費)-38万(誰でも受けられる基礎控除)=172万円

「所得税の速算表」より

172万×0,05%=8万6千円

つまり所得税は8万6千円となります。ということで、8万6千円を所得税として支払わなければなりません…

ということでもありません!

1で「支払調書」を使いましたが、そこに「源泉徴収額」というものが記載されていたと思います。確定申告は、この「源泉徴収額」を計算して終了となります。

 

6,源泉徴収額計算する

「源泉徴収」とは簡単に言うと、

クライアントがあなたの代わりに、報酬から天引きして納めた税金

です。1の1年間の収入を計算するで使用した支払調書の額面で言うと、(10,500)円の給料の内、(1,021)円は税金として納めておきました、ということです。つまり、あなたは確定申告する以前から源泉徴収で所得税を払っているということになります。その上で確定申告し、所得税を払うとなると重に税金を支払ったことになります

そこで「支払調書」の「源泉徴収額」をすべて合計したものと確定申告で決まった所得税の差額を返してもらわなければなりません。仮に源泉徴収税額の合計が20万だったとしましょう。

そうすると先ほどの所得税の計算より、所得172万円のあなたは、8万6千円払えばいいはずなのに20万円既に払ったということになりますので、

20万-8万6千=11万4千円

が返金されるということになります。これを還付申告といい、確定申告と同時に行われ、これでようやく確定申告が終わります(還付金<所得税の場合は、不足分の所得税を支払う)。

 

確定申告は意外と楽しい

このように確定申告は詳しくなればなるほど、所得税が安くなります。フリーランスとして働くことには不安もたくさんあると思いますが、知れば知るほど得をすることやフリーランスだからこそ受けられる制度などがたくさんあります。

働き方や年収を見つめ直しながらお得な気分を味わえる。確定申告で楽しく節税してみましょう。払わなくていい税金払っている方、まだまだいらっしゃるんじゃないですか?

 

確定申告をもっと楽にしたい

「確定申告が面倒臭そう」 「もっと楽にする方法はないかな」と考えている方は会計ソフトを使ってみるのもありですね。
会計ソフトでは、会計・経理の知識は必要なく、日々の領収書の管理から、確定申告まで、誰でも簡単に活用ができます。
フリーランス・個人事業主向け確定申告ソフトは、様々なものがあります。
例えば、やよいの青色申告オンライン無料から使える会計ソフト「freee(フリー)」のような会計ソフトがあります。自分に合った会計ソフトを見つけて、活用してみると、確定申告がもっと楽に行えます。

Pocket

フリーランスの求人・案件サービス!クラウドテック フリーランス案件・求人(クラウドテック)

スポンサーリンク