保険料の負担が悩みの種!?フリーランスのため健康保険、何を選ぶ?

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「保険……!健康保険?社会保険?んーあぁーもぅ、そんなこと言われてもなんのことかさっぱりだよー!だいたい保険料なんて僕らにはまだまだ無関係だろ?」

「せやなー!なんのこっちゃさっぱりやなー!」

「……っておっさんはもうおっさんでしょ!おっさんはおっさんなんだから保険のことくらい知ってるでしょ?」

「おっさんおっさんうっさいわ!わいはおっさんやから知ってるんやのうて、フリーランスとして働いてるおかげで、自分で保険のことについて調べたから知ってるんやで!普通のおっさんはほとんどのやからが保険料についてなんも理解してへん」

「サラリーマンの保険は会社が勝手にやってくてるもんね」

「せやせや!な、わいの話聞きたいやろ?保険についての知識ならわいがいっぱい教えたるでー」

「いや大丈夫っす!間に合ってます。なになに、保険料の負担が悩みn」

「おい!わいにしゃべらせーや!!!……お願いします。。。」

フリーランスは健康保険の選択も重要!

1引用元:写真AC

病気やケガ、妊娠や死亡時に高額な医療負担などを軽減してくれる健康保険制度。サラリーマンは社会保険など、加入から保険料の払い込みまで会社がすべてやってくれるため、何もしなくても当たり前のように加入できていますが、フリーランスになったら自分で何らかの保険に入らなければいけません。保険料も給料から天引きされるのではなく、その都度払うようになると、その負担の大きさに驚く人も多いでしょう。

フリーランスの健康保険といえば国民健康保険(国保)がまず頭に浮かびますが、他にも選択肢はあります。では、どの保険を選べば負担が軽減し、その上、しっかりとサービスを受けられるのでしょうか。今回はフリーランスの健康保険について考えてみましょう。

 

高い!という声続出? 国民健康保険

誰もが知っている国民健康保険ですが、実は運営している母体が二つあり、区市町村国民健康保険組合かのいずれかになります。では、その違いはどこにあるのでしょうか。はじめに区市町村による国民健康保険から見てみましょう。

まず、国民健康保険は①医療分、②後期高齢者支援金分、③介護分(40歳以上65歳未満の加入者のみ)の合計金額を保険料として支払う仕組みになっています。

たとえば、横浜市に居住している20代の独身フリーランスで事業所得(収入から経費を差し引いた金額)が200万円だった場合、年間の保険料を計算すると181,250円(月額15,104円)となります。

一方、40歳のフリーランスで事業所得が400万円あり、38歳の妻(無職)と3歳の子どもがいる場合、家族全員の年間保険料額を計算すると486,720円となり、一か月あたり40,560円を支払うことになります。もし世帯主が40歳になっていなければ「③介護分」は負担しなくてよいので、年間の保険料は403,810円(月額33,650円)となります。また、平成26年度からは19歳未満の子どもを対象に減免措置が行われているので、現在は大きな負担になることはありません。

上記の例は横浜市の平成27年度の試算でしたが、国民健康保険の保険料は自治体によっても、年度によっても変わります。自治体間の差は意外と大きく、年間20万円以上の違いがでることも。フリーランスで住む場所を選ばずに仕事ができるという方は、保険料負担が少ない自治体に引っ越すのも一つの方法でしょう。

また、国民健康保険の保険料は前年度の所得によって計算されるため、サラリーマンから独立した人や昨年の収入が多かった人は高額な保険料となってしまうのが難点です。

 

文芸美術国民健康保険組合に加入できる人はチェック!

3引用元:pixabay

一方、国民健康保険は国民健康保険組合が運営するタイプもあります。

国民健康保険組合は医師や歯科医師、薬剤師、建築土木など同じ業種に就いている人たちを組合員とする組織で、2015年現在、164もの組合が設立されています。フリーランスの場合は「文芸美術国民健康保険組合(文美国保)」が該当するのでチェックしてみましょう。

文芸美術国民健康保険組合は文芸や美術、著作活動に従事していて、組合加盟団体に入っている人とその家族が加入できる国民健康保険制度です。組合には平成27年現在、「東京コピーライターズクラブ」や「日本イラストレーション協会」、「日本写真家協会」など64団体が加盟しており、自分の事業に該当する団体に加入することができます。

たとえば日本イラストレーション協会の場合、加入できる職業として「イラストレーター、WEBデザイナー、漫画家、編集(業)…」など細かく指定されています。加入するときには直近の確定申告書(控)を提出することになっていますが、職業欄に「サービス業」や「クリエイター」などあいまいな表現を書いていたり、イラストレーションに関係ない職種を記入していたりすると加入できないので注意が必要です。

文芸美術国民健康保険組合は、収入に関わらず保険料が一律という特徴があり、組合員一人あたり月額は16,900円(平成27年度)と決まっています(40~64歳は月額3,600円の介護保険料を加算)。また家族も月額8,700円で加入可能です。収入が低いときは国民健康保険より高い金額を負担することになりますが、高収入になればなるほどお得感は増します。目安として、所得が300万円を超えるなら国民健康保険より文芸美術国民健康保険組合への加入を検討すると良いでしょう。

ただし各団体に所属するには賦課金(会費)などを支払うケースが大半なので、保険料との合計金額でも判断する必要があります。文芸美術国民健康保険組合に加入すれば、組合員を対象にした人間ドック割引契約施設があるのもメリットの一つです。

 

退職者なら社会保険の「任意継続」という道も

4引用元:写真AC

サラリーマンだった人がフリーランスになるときは、退職後に国民健康保険に加入するか、これまで加入していた社会保険を「任意継続」するかのどちらかを選択することができます。ただし任意継続ができるのは退職日までに2ヶ月以上継続して社会保険に加入していた人だけです。また、任意継続に加入できるのは「2年間」という期限も設けられています。手続きは退職日の翌日(資格喪失日)から20日以内に、各都道府県の協会けんぽ支部や各健康保険組合(健保組合)で行わなければなりません。

また、その際の保険料は退職時の標準報酬月額に、各都道府県が定める保険料率をかけて算出します。標準報酬月額は上限が28万円になっており、保険料率が変わらない限り保険料は加入期間中、変更されません。そのため、前年度の所得で保険料の決まる国民健康保険が高額になってしまう人なら任意継続を検討しましょう。

また家族がいる場合、国民健康保険は家族全員分の保険料を納付するのに対し、任意継続では扶養家族として保険料の負担なしに加入できるのが大きな違いです。つまり、扶養家族のいる人は国民健康保険より社会保険任意継続の方が大きく保険料が下がります。

ただしサラリーマン時代は事業者と折半していた保険料も、任意継続の間は全額自己負担です。また1日でも納付期限を過ぎると資格を喪失するので注意しましょう。資格を喪失したり、加入から2年たったあとは国民健康保険など他の保険制度に加入しなければなりません。

 

年収が低いうちは配偶者の扶養家族に

5引用元:写真AC

フリーランスとしての収入が少ないときは、社会保険に加入している家族の扶養になるという道もあります。扶養家族になれば保険料の負担はなくなりますが、扶養に入れる基準は被保険者と三親等以内で、年収が130万円未満、かつ被保険者の年収の約2分の1未満となっています。一般的には「収入から経費を差し引いた額」で130万円未満と考えられますが、一部の健康保険組合では経費を差し引くことができないので確認が必用です。詳しくは、フリーランスと主婦を掛け持ち!扶養控除って何だろう?を確認してみてください。

 

フリーランスになったら傷病手当金がなくなる?

社会保険に入っている会社員はケガや病気で長い間、仕事ができなくなったときでも「傷病手当金」を受け取れるようになっています。傷病手当金は標準報酬日額の3分の2が支給され、最長で1年半支給されるという手厚い制度です。

一方で国民健康保険には傷病手当金と同じような制度はありません社会保険の任意継続をした場合も、傷病手当金は対象外となります。そのためケガや病気で仕事ができなくなると収入が全く途絶えてしまう恐れがあります。この不安を解消するためには、自分で民間の保険会社が提供するサービスに加入するしかありません。

たとえばクラウドワークスでは福利厚生として「ライフネット生命」と連携し、「就業不能保険」など会員限定のサービスを用意しています。「一家の大黒柱」であるなら、働けなくなったときのことも頭に入れておいた方が良いでしょう。

 

健康保険に入らなかったどうなる?

6引用元:写真AC

健康保険に加入するには毎月の保険料負担が大きく、それなら実費負担で病院にかかる方がいいのではないか?と思われる人もいるかもしれません。

しかし日本の健康保険制度は、誰でも必ず何かしらに加入しなければならない強制型です。一定期間、滞納を続けていると「短期保険証」に切り替わり、さらには保険証の没収、保険給付そのものの停止、という事態になります。もし支払い能力があるのに保険料を支払っていない、ということになれば財産の差し押さえなどの処分が行われる可能性も。

また思いのほか医療費の全額負担は金額が大きく、体が資本のフリーランスはいつでも安心して病院に行ける体制を整えておいた方がメリットも大きいはずです。万が一に備えて、健康保険は必ず加入しておくようにしましょう。

フリーランスにとっての健康保険は国民健康保険だけではない、ということはお分かりいただけたでしょうか。もし会社員からフリーに転向するなら、在勤中から各制度について調べておき自分に最適なものを退職後すぐチョイスできるようにしたいですね!

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