縁の下の力持ち!? フリーランスパタンナーとして活躍するには

Pocket

「正直、今までの職業はどれも名前は聞いたことあって、どんな職業かもだいたいは予想ついてたんだけど、パタンナー……って何!?まったくわかんないんだけど」

「パタンナーってのは洋服とかの型紙を作る人よ!デザイナーが洋服をデザインするでしょ?それを実際の洋服にする際の一番最初の仕事、つまり私たちが着てる洋服を作りの基盤を支えている人たちのことよ」

「そうなんだ!ってことはどんな服でも基本はパタンナーがいるってこと?あ、じゃあ、あの服も?」

「!?」

「そ、そうね。そういうことになるね。……てか、あの人はいつまで年中半そでで通すつもりなんでしょうね……」

「へ、へっくしゅん!!」

プロとして、パターンを起こせるなら自宅でも…?

01引用元:pixabay

普段何気なく着ている洋服ですが、数ミリの縫製の違いでデザインが変わって見えることもあるほど繊細なものです。事実、有名なファッションデザイナーでも優秀なパタンナーがいなければ、思ったとおりの洋服を形にすることはできません。世間一般的には素敵な洋服を世に送り出しているのはファッションデザイナーであるといいう認知がありますが、パタンナーがいなければ洋服が世にでることはないと言っても過言ではありません。

デザイナーが100%以上の力を発揮するためには、優秀なパタンナーの力が不可欠といわれているものの、女性の多いこの業界では結婚などを機に退職する人も目立ちます。結婚や出産を機に退職したけど、自分のペースで仕事に戻りたい。そのような場合にフリーランスはとても魅力的な業務体系ですが、フリーランスのパタンナーとして活躍するためには、どのような事を意識するとよいのでしょうか。

 

就業中に学んでおきたい知識、積んでおきたい経験とは

02引用元:写真AC

フリーランスのパタンナーになった時、「今まで所属していた組織の風習」に悩まされる人も少なくありません。例えば、縫製仕様書一つとっても、サイズなどの内容が細かく指示されているとパターンを起こせない人、逆にある程度細かく指示がないとパターンが起こせない人、そもそも縫製仕様書を作成するのはパタンナーの仕事だ、といった具合です。

一つの組織に長く勤めていると所属している組織のルールが染み込みやすく、スキルアップの速度が早いという利点がありますが、そのルールが逆に欠点になることもあります。クライアントの社風が、自分の経験と必ずしも一緒になるとは限らないということを念頭におき、様々な要望に応えられる準備をしておきましょう。

また、一つのクライアント、デザイナーなどについて業務をすると、似通ったサイズのパターンを作成する機会が多くなりがちですが、オーダーメイドでない限り、体にぴったりフィットすることが最善ではありません。デザイン、とくに衣服のデザインは流行、廃りにとても敏感です。同じデザインでも時代によってはタイトに着たりゆったり着たり、丈だけ長い、裾だけ短いなどサイズ感が変わります。同じデザインでも対象年齢が10代のクライアントと50代のクライアントでは起こすパターンも異なり、フリーランスは柔軟にサイズ感、時代感の違いに対応しなければなりません。

様々なタイプのパターン起こしを経験する、もしくは自分の得意分野以外のサイズを作成するトレーニングを意識することで応用力を磨いておくとよいでしょう。

 

フリーランスのパタンナーとしてスタートラインに立つ時に

02引用元:pixabay

フリーランスパタンナーとして独立したいと考えた時、考えられる条件や課題はどのようなものがあるのでしょうか。

まず、企業勤めの時と比較し、一つのパターン制作に対して今まで以上の正確さとスピード感を持つことが重要です。フリーランスパタンナーは他のフリーランス業と同様に成果物が評価され、対価が支払われます。そこにかかった時間や労力は評価の対象になりにくいのが通例です。

すなわち、一定の収入を得たいと思うなら、短期間でいくつもの案件をこなす必要があります。もちろん安定したクライアントや継続発注があるなら、多少時間に余裕を持ってもかまわないでしょう。

しかし長期的に考えると一つのクライアントに頼らず、複数の案件をこなした方が技術の向上面からも業務のリスク分散(一般的に1社とだけ取引している場合、クライアントの業績が自身への発注、ひいてはフリーランサーの収入に直結するので、不安要素が高いとされています)の面からもメリットが多くなります

そのため、ファーストパターンから、量産用のパターンを作成する時などは特に、いかに短時間でクライアントの納得するモノに近づけるか、雑にならず、サンプルデザインと比較して手直しの少ない状態で納品するか、が稼げるパタンナーになれるかの分岐点の一つです。

また、いざ独立をしようと考えた時に足かせになりがちなのが、アパレルCADなどの関係機器の高額さです。2000年当初にはCAD一式をそろえようとすると、数百万という金額が必要でしたが、最近では機器が発達し生産コストも抑えられるため、比較的手が届きやすくなりました。

とはいえ、アパレル用CADをスモールオフィス用で使える状態にするには少なく見積もっても50万~百万円前後が必要といわれています。ソフトそのものはクラウド型のシステムなども少しずつ増えてきていますので、必要な時だけ月額払いでソフトをリースするなど、少しでも初期費用を抑えることも視野に入れるのが得策です。そのうえで「これからずっとフリーランスで活動する」と覚悟を決め、初期投資をしっかりしてバリバリ仕事をこなすのか。

自分の方向性を見定める必要があります。

 

ブランクがあっても活躍できる、経験が活かせる世界

デザイナーは平均して転職率が高めな業界といわれていますが、パタンナーはどちらかといえば定着率が高く、一度目の退職まで10数年経験を積む人や生涯同じ企業で業務をこなす人も少なくありません

その中でフリーランスを目指すなら、デザイナーや提携できる縫製工場などとのコミュニケーションは不可欠です。他の業種と比べて、全く未知のパタンナーに依頼するケースよりも口コミや紹介で業務を増やすことが多い業界です。デザイナーやクライアントが何を作ってほしいかをスピーディに理解する能力は、フリーランスパタンナーにおいて営業の代わりとなる重要なポイントと言えるでしょう。

もちろん型紙を起こす技術や根本的に手作業が好きで、地道で緻密な作業ができる、CADなどの技術もそれなりに理解している、という前提がなければ、フリーランスとして活躍することは困難です。

技術はあるけどコミュニケーション力や初期投資に不安がある人は、アパレル関連の紹介事務所からスタートするほか、クラウドワーキングも視野に入れて即戦力を磨くこと、依頼がある程度コンスタントに来るように就業中から準備しておくことで活躍の場は広がります。

Pocket

フリーランスの求人・案件サービス!クラウドテック フリーランス案件・求人(クラウドテック)
フリーランス向け請求代行サービス(フィークル) フリーランス向け請求代行サービス(フィークル)

スポンサーリンク