添削とは、作文やレポートなどの文章に対して、文章を書き加える、または不要な情報を削除する作業全般を言います。
在宅ワークをしようと考えている人で、文を書くのは苦手だけど書かれた文章をチェックするのは得意という人なら、添削の仕事がおすすめです。また、文章をうまく書きたいという人も、添削を経験する事で上手な文章を書くコツを得られるかもしれません。
添削の仕事から、在宅ワークの仕事の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
■記事の添削
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ブログ記事や論文の添削
ブログ記事の添削は、ライターによって書かれた記事をより良くブラッシュアップする作業です。
誤字脱字はないか、適格な接続詞が使われているか、不要に文章が繰り返されている箇所はないかなどを確認します。時には改行もして、読みやすい形に文章を整えたりもします。
ブログ記事のような一般的な記事以外にも、論文の添削のように専門的な文章を取り扱う事もあります。
専門的な知識が必要とされる部分も多いですが、主業務は誤字・脱字、不要な文章の削除など、基本的な添削の仕事に変わりはありません。
自分に知識や関心のあるテーマであれば、論文添削にもトライしてみるのがいいでしょう。
添削の作業では、いわゆるリライトのような文章を書き替える作業は含まれませんが、案件によって添削の作業範囲も異なる場合があります。
クライアントと契約を結ぶ前にどのような作業内容となるのか、編集のような作業が含まれないかどうか、よく確認するようにしてください。
翻訳の添削もあり
英語記事の添削などもあります。
基本的な誤字・脱字のチェックや正しい単語が使われているか、適切な文法になっているかのをチェックを行います。たとえば翻訳ソフトで翻訳された文章の添削・編集を行います。
他に添削と同時に簡単な修正も行う場合もあります。
続けていれば英語の語学力も上達しますし、他の人の書いた翻訳記事を読むことで、自分の翻訳スキルの向上にもつながります。
■教育業界や転職サイトの「志望動機」添削
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デジタルでは決めきれない項目
学習塾や転職サイトでは、デジタルでは決めきれない採点項目があります。
作文添削や、転職時に皆が悩む志望動機の添削などです。在宅で行えるデジタル採点スタッフの募集や、通信教育で行われる添削ワーカーなどがこれに該当します。
基本的には文章添削の仕事になりますが、案件によっては募集資格が大学卒以上だったり、特定の資格を有している人や教育現場の経験者を募集している場合があります。教育業界に所属していた人が採用されやすいことも多いので、経験を活かしたいと考えている人には適しているといえるでしょう。
募集時期が偏る傾向あり
学習塾、通信教育の企業が添削ワーカーの募集をかける場合には、募集時期が偏る傾向にあります。
仕事量が年間で管理されていることも多いので、添削の案件がなかなか見つからない時期もあるのです。教育ジャンルの添削は、1件あたりで100円前後など、高単価となる傾向があるので人気の案件です。
募集と同時に人が決まることも多いので、案件を見つけたら素早く応募することをおすすめします。
仕事ですので「ミスは許されない」というプレッシャーはつきものです。在宅ワークですので、集中して作業にあたれる環境の人や、在宅ワークの時間をしっかりと確保できる人にお勧めの仕事になります。
■添削のお仕事はどれくらい稼げるのか
クラウドワークスでは添削に関する様々な仕事を扱っています。
シーズンによって添削の案件が少ないこともありますが、受験シーズン前などは需要が増える傾向にあります。半面、平時においては検索しても大量に案件が出て来るというわけではありません。そのため、1件あたりの単価が抑えられてしまうこともあります。そうなったとき、着実に結果を出して依頼者からの信頼を得ている人であれば、継続受注できる可能性が高く、安定した収入にも繋げることもできるでしょう。
報酬額は案件の形態や種類によって大きく変わりますが、1つの記事orテストを添削したら、その分だけ報酬が発生するというケースが多いようです。テストの正誤判定を含める添削などでは単価100円を超えるものもあり、人気の高い添削の仕事の1つとなっています。
当然専門性が高く、しっかりと内容を理解していなければ添削できないような文章は単価が高い傾向にあり、1件あたり1000円を超える報酬が支払われることもあります。語学力などのスキルや、ある程度の経験が必要になる添削では、それに応じて報酬も高まる傾向にあるため、スキルのある人にとっては狙い目の案件です。
■添削のお仕事に向いている人は
添削の仕事に向いている人の条件はいくつかありますが、まず真っ先にあげられるのが責任感の強い人です。
添削する自分自身の信用問題になるのはもちろんですが、添削される側の人もいるワケですから、その人のことまで考えてしっかりと文章を理解し、添削できるだけの誠実さが必要となります。また、教員免許を持っている、塾や予備校で実際に働いた経験がある、という方はそれだけで強みとなり、仕事を受注できる確率がぐーんとアップします。こういった面でも、経験やスキルを活かせる仕事と言えますね。
対照的に、文章を読むのがあまり得意ではない、同じテーマの文章を何度も何度もチェックするのは気が滅入る……なんて方にとっては添削の仕事はかなり負担が大きくなります。そのようなタイプの方でも、案件によっては単純な添削作業であったり、様々なテーマにわかれた文章を添削するという案件もあるので、案件の募集タイミング次第とも言えますが、長く続けることは少し難しいかもしれません。
■添削案件で注意することは?
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添削で仕事を探す場合には、どんな作業をするのかをクライアントと十分に話し合うようにしましょう。
一般に添削は、文章の削除や追加、誤字脱字のチェックを言いますが、中には再編集作業も含んでいたり、添削と同時に校正の作業を含んでいる案件もあるのです。
再編集では、文章の大幅な変更や言い回しの変更、構成の入れ替えなどを行います。一方、校正作業では、最終制作物の内容全体のチェックや、色彩の調整・修正などを行ったりします。
「想定していた仕事と実際の内容がかなり違っていた…」そんなトラブルに会わないように、作業内容をよく確認して応募の前にクライアントとしっかりと話し合ってから契約をしましょう。
■まとめ
添削の仕事は何も1つではなく、論文のような文章の添削からテストの添削、翻訳を含めた専門性が高い添削など様々です。
案件量はそう多くなく常時募集しているわけでもないので、自分にあった仕事を探すのがやや難しいかもしれませんが、一度クライアントの信頼を得れば継続的な発注にも繋がるため、安定した収入も期待できるでしょう。添削業務自体を楽しんで行える方であればどんどん稼ぐこともできますので、今回紹介した注意点を踏まえてぜひトライしてみてください。