『ざっくり』って具体的にどのくらい?義務教育の知識を絞って求めてみた話

こんにちは。

ざっくりした質感のタオル、洗面所用になりがち。
どうもポロロッカです。
(僕は定期的にあるあるを言いたくなる人間です)

さて、今も使いましたが、

『ざっくり』

皆さんはこの『ざっくり』という言葉、どのくらいの程度を表す時に使いますか?

「だいたい」といった程度を表すこともあれば、冒頭挨拶のように質感を表すこともあるなど、
使い方すらあまりにざっくりしています。

そのせいもあって、『ざっくり』という言葉の程度は”適当”であると言えます。

しかし、それでは「この資料、ざっくり読んどいて」なんて上司に言われた際、自分はざっくり読んだつもりでいるのに「全然理解してないじゃないか!」とか言われるなんていう結果に至るかもしれません。これはどうしても避けたい。

ということで、
そんな適当な言葉『ざっくり』が具体的にどのくらいを表すのか、考えていこうと思います。

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* 『ざっくり』のざっくりした使われ方

とりあえず『ざっくり』の意味を調べてみました。

>>

ざっくり

+ 大きく断ち割るさま。切り口が大きく開いたさま。ざくり。
+ (なめらかでなく)あらく織ったり編んだりしたさま。
+ 料理で、(丁寧にではなく)大まかに。

<< これを見て、「あれ? それだけ?」と思った方も多いのでは。 そう、辞書の説明には程度の意味での用法が載ってないのです。

現代では1番よく使われる「だいたい」という意味の『ざっくり』は、辞書から見放された、いわゆる俗語用法というわけ。
そりゃあみんながこぞって適当に使うのにも頷けますね。

辞書に載ってない、つまり正解のないものの答えを見つけないといけないので、

今回は誰しもが学んだ『義務教育範囲内』の知識を使って、程度を考えていきます。

* 学生時代の知識で解釈してみた

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** 国語

言葉の話なので、まずは国語を使って解釈していきます。

と言っても辞書に載ってない用法なので、
今回使うのは語源的解釈です。

『ざっくり』の語源を調べてみると……

>>

歯で噛んでのサクサクより、もっと刃物などで断裁する強い調子が「ざくざく」であり、それを副詞にして「ざくと」や「ざくり」となり、それが強調の口調で撥音が添加されて「ざっくと」「ざっくり」になったもの

(出典:[https://okwave.jp/amp/qa/q7322832.html:title=『ざっくり』語源])

<< この中ででてきた「サクサクではなくザクザク」に関して、[https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13137174953:title= Yahoo知恵袋]では『密度の違い』という意見がありました。

ということは『ザクザク』という擬音が似合うモノの切った表面の密度割合が、『ざっくり』のパーセンテージに起因する ということになります(無理やり)。

** 家庭科

てなわけで早速白菜(1/2)を買ってきました。
やはりざっくりした断面といえば、白菜でしょう。

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この白菜の断面における白菜自身が占める割合が、「ざっくりの割合」と言えます。

というわけでとりあえず、白菜をざっくり切りました。

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(家庭科のスキル、使用終了!)

** 美術

続いてはその割合を求めるために、
中学美術のスキルを使っていきます。

とりあえず断面の写真を撮ります。

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そしてそれを二値化(手前側断面のうち白菜の部分が白、隙間の部分が黒になるように、2色に分ける加工)。

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この状態で、赤く囲った範囲が
白→白菜、黒→隙間
となっています。

それをピクセルの壁を越えて一色になるぐらい大量に増幅します。

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↓もっと増やすと

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一色に見えるようになる

最後にこの色の色コードを抽出します。
その結果がこちら。

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各原色、0〜255の範囲で動くので、

この灰色は
白:黒=85:171
の割合で混ざったものと言えます。

** 算数

最後に、割合を求めるために算数の知識を使います。

白菜の占める割合を求めたいので、
白÷全体をすればオッケーですね。

以上から、

白菜の断面における白菜自身の占める割合は、

85÷256=0.3320……

つまり、約33%という値が求まりました。

* まとめ

以上の方法によって、

「ざっくり」とは約33%、つまり3分の1ぐらいのことを表す

という結果が求まりました。

会社で「この資料、ざっくり読んどいて」なんて言われた時は、だいたい3分の1ぐらい理解しとけばいい、ということですね。

……

…………

……あ、責任は負えません!

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【執筆者】
ポロロッカ

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関西在住の理系大学生ブロガー。個人ブログ『ポロロッカの卵』では、新たな視点から物事を見つめ直す”新感覚考察”を始めとした記事を執筆している。なお本人は卵が特別好きなわけではないがノリと勢いだけでこのブログタイトルに至った。そういう人間である。

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