中国の大連で、日本企業のローカライズやオフショア開発 −ゆうゆうさん

フリーランスが集まった開発チーム

勤めていた会社の仲間3人で独立したのが去年です。いろいろな経験を積んできて、そろそろ自分のスキルを活かす、自分なりの仕事をしたいと感じるようになったことがきっかけです。私は中国の大連在住ですが、以前の職場では日本企業からオフショアの仕事を受けていました。フリーランス、Sohoといったキーワードでウェブを検索してみたところ、クラウドソーシングのクラウドワークスを見つけたので、まずはそこからクラウドワーキングを始めてみることにしました。

これまでの経験を活かして独立

最初に入社した会社ではJASRAQのシステム開発を担当していました。その後、大手の証券会社のシステム開発に移り、もう一社また別の証券会社のシステムを開発する仕事を経て、正式にフリーランスになったのは今年の3月くらいです。これまでのエンジニアやプロジェクトマネージャーなどの経験を活かして、現在のチームではディレクター的な動きをしています。チームの残り2名はエンジニアですが、私自身もとはエンジニアなので、彼らとのコミュニケーションも円滑です。

クライアントの数、案件の幅広さがクラウドワーキングの魅力

クラウドソーシングのサイトをいくつか比較した結果、信頼できそうなクライアントさん多そうだと感じたこと、また大手企業を含め、案件の数や種類が多い点がクラウドワークスを魅力的に感じた理由です。それだけ受注者にとって選択肢が多く、自分の持つスキルなどを活かせる、またチャレンジできる幅も広いと思います。中国にも猪八戒などのクラウドソーシングのサービスがありますが、もともと日本企業の仕事をしていたため、クラウドワークスが自然かつ最適な選択肢でした。また仕事の単価という意味でも、中国に比べると高いですね。ただし、価格で競争するのではなく、あくまで品質で勝負したいと思っています。単価が高ければ、その分メンバーのクオリティーも高く、結果として質の高い成果物を生み出すことができるからです。

クラウドワーキングでは、実績が何よりの証明

遠隔でやる、相手の顔が見えない仕事のスタイルだからこそ、何より実績がクライアントに安心感を与えると思っています。特に私は海外にいるので、日本の受注者に比べると仕事を受けにくい側面があります。ですので、信頼と責任感の証である実績を増やすために、クラウドワークスを利用し始めた当初は選り好みをせずデータ入力などの仕事も受けていました。また案件の内容に関わらず、クライアントが達成したいゴールを汲み取って、自分なりの提案をすることを心がけています。言われたことだけを受けていては、他の受注者さんとの差別化にはならないので。

成果物はなるべく具体的に

どんな案件でも、それを受ける前の段階で納品の条件などをなるべく明確にしておくといいと思います。納期はもちろんのこと、納品物の内容などです。大手には発注ルールなどがあらかじめ用意されている企業もありますが、進行しながら進めていく企業も少なくありません。いろいろ作っていくと、機能追加や修正などが発生して、その結果最初に話していた工数以上に開発時間がかかってしまうことも。でもそれは納期が遅れたということにはならないので、その辺の考え方をきちんと共有し、事前に明確にしておくべきだと思っています。とはいえ、クライアントと相談しながら柔軟に対応することも大事です。最後まできちんと対応して案件を成功させることが実績になっていきます。

中国でも増えつつあるフリーランスという働き方

中国でも、フリーランスという働き方を選ぶ人がけっこう増えています。もっと本職以外でもスキルを活かして収入を増やしたい、クライアントと直接仕事をすることでさらに成長したいと思う人が多いようです。また中国の企業が、日本の開発会社などに逆オフショアをするようなケースもあります。例えばHTML5などウェブの新しい技術に関しては日本の方が中国より一歩進んでいるので、そこに特化したリソースのために発注する。クラウドワークスのようなサイトは、今後グローバルに活用されると思います。

アプリ開発や中国ローカライズ案件にチャレンジしたい

現在は3人体制のチームですが、もっと人数が増えて営業リソースも確保できるようになったら、HTML 5などの新しい技術にもチャレンジしたいと思っています。また、中国は人口が多い巨大なマーケットなので、中国進出を考える日本企業も増えてきています。クラウドソーシングのクラウドワークスには、日本で立ち上げたサービスを中国語にしてローカライズするような案件もあるので、今後チャレンジしてみたいです。