「「新しい東北」復興ビジネスコンテスト２０１５」へのShirouさんの提案一覧

（１）応募するテーマ
　　　　　○③甘糀飲料によるウェルカムドリンク企画・販売戦略アイデア

（２）アイデアタイトル
　　　　　○麹飲料のブランド化

（３）アイデア内容

【コンセプト】
　　数年前から流行している塩麹、しかしその実態は塩分を控えめにした物で、とても塩麹の本来の味、効果を引き出しているとは言えない。
　そこで、甘糀を筆頭に本来の麹が持つ旨味、効果を発酵食品界全体で売り出していく、その第一歩となる商品作りを提案したいと思います。


【商品ブランディング】
　　まず麹のもつ最大の効能は発酵食品であるという事。日本古来より培われた方法によって作り出される麹食品、飲料は当然日本人の体質に合い、本来の　意味で口に合うと思われます。
　　日本酒の売り上げが落ち、安価な外国由来の酒類が売れる中、麹の本来の旨味を引き出し、売り出していく事で日本酒の再興、麹飲料の普及を目的と　します。


【上記の理由を元に、提案するアイデア】

　ウェルカムドリンクとして利活用する場合、想定されるのはホテル、旅館、お祝い事、会議の他、居酒屋、ファミレスなどのチェーン店、大手ショッピングモール、老人ホーム、デイケアサービス、病院など様々な場所で提供可能だと思われます。
　上記に挙げた場所に提供させて頂く販売戦略として、まず今回開発されました甘糀飲料を売り出していくのが第一歩となります。
　しかし、それだけでは多様なニーズに対応できないと思われます。先述したホテル、旅館、この二つをとっても微妙にニーズが変わってくると思われますのでそこで、味の豊富化、商品の廉価、ブランド化が必要になってくると考えます。


　具体的な内容と致しましては、病気や加齢でお酒が飲めなくなった人を対象に、味を日本酒に近づけて販売するといった提案です。
　勿論、特定の銘柄を引き合いに出し、その味に近づけ、競合するのではなくお互いに相乗効果を目指すといった方法もありだと思われます。
　提供場所としましてはまず、高齢化が進む中でこの先さらに増えるであろう老身ホーム、デイケアサービス、病院への提供についてです。
　そこで提案するのが所謂、宴会やパーティーといった催し物での提供です。
　おそらく殆どの方は昔飲めていた、味を覚えている、もう一度お酒を飲みたい、そう思われる方が多数いると思われますので、そこで日本酒に味が近い、それでいて健康に良くアルコールが入っていない、さらに商品価値としても日本酒にひけをとらない麹飲料の提供をする事によって、悲観的になりがちな空間に擬似的なアルコールに似た効能を想起させ、昔話を肴に楽しんでもらう場を提供するといた内容です。
　勿論、その場合は安価な物を提供するのも良いでしょうし、施設に入っていない方でも、個人で飲める高級麹飲料を楽しむ、といった提供方法もありだと思われます。

　続いて飲食店に提供する場合の提案ですが、近年ノンアルコールビールが流行し、お酒が飲めない、車を運転しなければいけないなど様々な理由でアルコールを飲めない人などに愛飲されていると思われます。
　そこで、先述した日本酒に
味が近い麹飲料を提供する事によりノンアルコールビールの次に注文され、さらなる普及化目指したいと思います。
　近頃、酒造会社がノンアルコールの日本酒を開発し、販売され始めています。しかし、日本酒は味の構成要素がアルコールが大きな割合を占めているため、本来の味からかけ離れ中々定着していないといったのが現状です。
　そこでアルコールに含まれているHOT感、苦みを麹によって再現、または予め麹飲料と近い味の日本酒を再現することにより、初めて日本酒により近いノンアルコール日本酒が生みだそうといった提案です。

ウェルカムドリンクとしては様々な提供場所に、まずは試飲→小量提供→定期提供　といった方法で良いとは思われます。
　しかしそれだけでは中々定着し難いと思われますので、味は勿論、見た目、印象も良くする必要があると考えます。
　今回のテーマ１、でも取り上げられているような杉の間伐材を使用し、その中に麹飲料を入れる事により、香り、日本独特の風情、飲んだ時の肌触りなどを付加価値として提供してはどうかと思われます。杉樽を例に日本では昔から杉を使用し、その香りも好まれています。杉の入れ物に入れる事により、贈り物として、また外国人観光客のお土産としても好まれると思われます。

またウェルカムドリンクとして提供した後、お客様自身に様々な色の甘糀から好きな物をお選び頂き、自身で混ぜて自分だけの甘糀飲料を作るといったような、旅の思い出としてのお土産として提供するのも良いかと思われます。
また、色ごとにキャッチーな名前を付け、観光名所であれば、色々回らなければ全種をコンプリートできない、といったスタンプラリー的な催しもありだと思われます。





（４）補足説明
　　　長くなってしまいましたので要点だけをまとめます。

　　　○麹飲料の種類の豊富化　　○高級ブランド化　○日本酒に近いノンアルコール飲料での提供　○杉の間伐材を使用した容器の開発

　　　○様々な色の甘糀を提供し、購入者自身で混ぜ、自分だけの甘糀飲料を提供する