情報化社会の進展に伴い音声言語メディアの役割は今後一層重要になる。言語情報科学とは、情報科学を視座の中心に据えて、音声言語メディアについて総合的に考察し、人間の言語行動をモデル化しようとする学問分野である。具体的には、言語学、心理学、認知科学、脳科学といった人間科学の基礎学問を前提としながら、コンピュータ・情報処理技術の導入や開発を通じて、音声言語の理解・生成・インタラクションなどのモデルを構築していく。主な研究課題は、会話メカニズムの解明、人と機械の対話インタフェース、音声による感情・態度の理解・表出モデル、知的検索エンジンなど。