サービスのリリースにあたり、プロモーション用のデザインの必要性が高まり、社内デザイナーのリソースが足りなかった。そんな課題を持っていた方に、クラウドワークスの活用術を伺いました。
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新サービスのリリースでデザイナーリソースが足りず、クラウドワークスを活用
会社を立ち上げる前に、ベンチャー投資を手掛けており、クラウドソーシングの分野が盛り上がってきていることは認識していました。当社ではスマートフォンの写真系アプリにSDKを配布し、グリーティングカードやフォトブックを簡単に発注できるプラットフォームサービスを手掛けています。
国内を見ても、例えば、年賀状だけでも年間40億枚の巨大市場ですが、海外市場では特にグリーティングカードやフォトブック市場は右肩上がりの成長市場であり、Shutterflyという米国のサービスは米国のみで約500億円の売上を上げています。
その市場に対し、 昨年末、市場調査も兼ね、自分で撮った写真のデータを活かして年賀状を作成できるおしゃれ年賀というサービスを 自社でリリースすることにしました。
サービスのリリースにあたり、プロモーション用のデザインの必要性が高まり、社内デザイナーのリソースが足りなかったので、クラウドワークスを思い出しました。
丁度クラウドワークスがコンペ形式を始めたばかりだったこともあり、コンペ形式で案件を投稿しました。
直接個人のクリエイターに依頼できるクラウドワークスは、 外注よりリスクが低い可能性も
実際に投稿した案件は、「おしゃれ年賀」のモバイル広告用のバナー作成でした。コンペ形式が始まった直後にも関わらず、4-5日で3名の応募がありました。
当社は ほぼステルスで運営しており認知も低い中で、すぐに応募が集まり驚きました。
スケジュールがタイトだったこともあり、予定より早くコンペを打ち切り1名の方に決め、コンペで出して頂いたデザインにフィードバックしながら仕様を詰めていきました。最終的な成果物の質には満足しています。
コアビジネスではないものの、弊社では大企業とのご縁があり、いくつかの受託プロジェクトを手掛けており、外部の開発会社に再委託するかたちで進行してきました。
しかし、開発会社に外注するとプロジェクト毎のエンジニアやデザイナーの質にばらつきがあり、むしろ外注するリスクが高いと感じていました。
クラウドワークスでは個人に仕事を頼む場合が多く、直接エンジニアやデザイナーを選定できる点が良いと思います。自社で採用するにしてもすぐに良い人材に出会えるとは限らず、クラウドワークスのようなプラットフォームを今後も上手く活用していきたいです。
デザイナーはポートフォリオ以外にPinterestなどのプロフィールURLがあると良い
コンペ形式でデザイナーを選定していて思ったのですが、コンペ形式は最初に提出した方のデザインの影響を後から出される方が受けるかもしれないと感じました。
また、今回の案件であれば年賀状という固定概念に捉われてしまう懸念もあり、しっかりとこちらの意図を伝えていく必要があると思いました。
コンペ形式の場合は成果物を選定するという方法ですが、通常の発注ではデザイナーのポートフォリオやプロフィールを見て、発注側のニーズに近いデザインのテイストかを判断する場合が多いです。
そこでデザイナーを選定する際に、PinterestのプロフィールURLもあると好みのテイストがよりわかるので、良いのではないかと思いました。
発注側が求めるテイストをPinterestで伝えるのもありです。デザインは言語化できないため、テイストを伝える工夫の余地はまだあると感じています。