企業インタビュー
2019.03.12
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ライター選定は独自のテストで、メディアに合わせた適性を判断。各社員の自主性に任せたクラウドソーシング活用方法 :株式会社LLL

SEOコンテンツ制作を手掛け、記事制作を中心にクラウドソーシングを活用いただいている株式会社LLL様。クライアント様から委託されたメディアと自社メディアを運用する中で、多くのワーカーさんに発注いただいています。

自らもクラウドソーシングで記事制作を発注している遠藤さんに、ワーカー選定の際の独自のテストや運営体制を中心に伺いました。

 

大手企業からの委託や自社独自のSEOコンテンツを制作

─LLLが展開されている事業内容について教えてください。
クライアント様のメディア運用が主な事業です。弊社は2017年8月に設立した会社で、草創期からSEOのコンテンツ制作を営んでいました。弊社は営業を自ら行うスタイルではないのですが、クライアント様から別会社のクライアント様をご紹介いただき、大手企業のコンテンツ制作を手掛けるようになりました。

現状は、自社のコンテンツ制作にも着手し始め、マーケティング領域を網羅しつつ、SEO領域では効果的なライティングにとどまらず、データ分析による効果測定と逐次改善も行っています。

 

─自社コンテンツではどういったものを手掛けていらっしゃるのでしょうか。
弊社の自社コンテンツとして一番強いのは、「IRクラウド」というIRのメディアです。企業様のIR情報は基本的には株主様にしか届かなかったり、あるいは株式投資に興味がある方にしか届かなかったりする部分があります。

そこで、たとえば動画メディアや記事コンテンツにして、多くの方の目にとどくような仕掛けを施しています。基本的には取材を弊社で行っており、社長様とインフルエンサーの方の対談をセッティングして、魅力を引き出すといった形のものもやっています。

 

─インフルエンサーの方との対談というのは、業界的に見て新しい試みになりますか。
社長様とインフルエンサーの方を対談させるという形は、多分、ほかのメディアでは見られないような形だと思います。インフルエンサーは、株の取引を実際にやっている方など、金融関係のインフルエンサーを中心に選定しています。

今、ご協力いただいているインフルエンサーの方は20名~30名程度いますが、平均すると1万フォロワーくらい 、一番多い方で6万フォロワー いる方と社長様との対談を行う形をとっています。

 

記事制作を中心に、単純作業もクラウドソーシングを活用

─運営されているメディアはどのくらいありますか。
自社メディアとクライアント様からの委託を含めて、運営しているのは20メディアほどです。私が今3つのメディアを運営し、各社員がだいたい1~3つのメディアをPMのポジションについてディレクションする形で運営しています。

 

─クラウドソーシングはどのように活用されていますか。
担当者ごとにアカウントを作って、主に記事制作で活用しています。弊社の名前を出すとクライアント様に迷惑がかかるメディアは、アカウントを切り分けています。企画構成、記事を執筆するライター、記事チェックや校正を行う編集の3つに分けて発注している形です。

 

─どのくらいの人数のワーカーさんを活用されているのでしょうか。
私が一番多く、編集とライティング、構成含めて80人いて、ほかのメディアは15人ずつくらいではないでしょうか。クラウドソーシングのワーカーさんを活用していないメディアもありますし、それぞれ違いますね。

 

─ほかにも、クラウドソーシングを活用いただいている領域はありますか。
記事制作以外では、デザイン関係です。バナーが急遽必要なときに依頼したことや、動画制作の募集を出したことがあります。あとは、クラウドワークス上の領収書の保存など、庶務作業を月額の固定報酬で依頼しています。

 

─クラウドソーシングでライティング以外の業務を発注されるときの基準があれば教えてください。
タスクベースでこなせるものは外注しようという考えでいます。弊社のスタンスは、社員は手を動かす仕事をしなくてよい、それよりも頭を動かすことに時間を費やすこと。何も考えずできる単純作業は外部リソース使う方向性で考えています。

継続的に仕事を受けていただいている方や、作業が発生したときのためにストックしている人材もいて、「こんな業務が発生したので、今月はこの仕事やってくれませんか?」と依頼することもあります。

 

─クラウドワークスを活用するなかで、メリットだと感じていただけている点はありますか。
単発で契約いただける方が豊富にいるので、スポットの依頼がしやすいです。同時に継続して依頼することもできるので、一般の求人募集と違い、気軽に利用できます。

 

独自のテストで適性を見てワーカーさんを選定

─ワーカーさんの選定方法で悩まれる企業様は少なくないのですが、依頼するワーカーさんはどのように見極めていらっしゃいますか。
弊社ではちょっと変わったテストをしています。ライターさんの場合、用意した構成を元にライティングして頂いているのですが、構成自体にわざと欠陥を残しておいて、そこに気がつくかどうかというところを見ています。たとえば、最初に「これは赤色の記事です」と言っているのに、最後に「青色が良いです」という構成にしているといったものを出しています。

 

─構成の中に欠陥を残しているというお話ですが、そこに引っかかってしまった人はNGで依頼されることはないのでしょうか。
NGではないですが、ライティング力があるかどうか、文章表現に特化しているのか、どこまで見ているのか確認するためにテストを行っています。

欠陥に対して気づければ全体を見ることができているので、編集に。時間単価制で編集をお願いして、グーグルドキュメントの提案機能やワードの校閲機能で赤入れをやっていただいています。

欠陥を指摘する際に、「ここはこの順番にした方が良いですよ」という構成のパズルができる方は構成に。あるいは、ご自身で構成からライティングまで一貫して作成いただく形で依頼しています。それぞれのワーカーさんが一番適しているポジションがどこなのかを判別するために、テストを利用していますね。

 

─ワーカーさんから、テストに対する反響はありますか。
発注した方からは、「ほかにはないテストなので楽しかったです。」といった声をいただくことがありますよ。

 

─ほかに何か、ワーカーさんを見極めるためにされていることはありますか。
他には一問一答のテストを行い、業務適性を見させていただいています。たとえば、「『仕事』に続けて、30文字から80文字で文章作ってください」といったものです。文章構造や論理が破綻してないかという視点以外にも、ワーカーさんが求めている働き方が見えてきます。採用自体はスキルで判断いたしますが、採用後により個々人にあった業務範囲を提案することが可能となります。

 

─これはLLL様で編み出したテストなのでしょうか。
採用の研究を行っていた方が知り合いにいて、その方に弊社の社員の採用試験を依頼しています。それをクラウドワークスでワーカーさんを選定する際の基準としても、昨年の秋頃から取り入れています。

 

─選定する際にこうしたテストを取り入れてから、何か変わりましたか。
以前はこちらで作った構成をライティングしてもらって、書けるか、書けないかで判断していたぐらいだったのですが、最近は一緒に成長していく意欲があるのか、継続してお願いできるか、という部分も見るようになりました。

 

運営のノウハウを共用しつつ、各自の判断に任せる

─会社で複数のオウンドメディア運営されている中で、社員の方が各自、自分の担当分は自分で発注するという運用体制なのでしょうか。
そうです。自分でPL(損益計算書)を作るだけでなく、プロジェクトにどのくらいの人材や時間工数がかかるから、何人必要というのを割り出す採用計画なども自分で行い、募集をかけています。

 

─社員の方によって運用方法に違いがあるのでしょうか。
人によって運用方法は違いますね。私は一番多い発注数を見ているので、「この場合どうすれば良いですか?」と聞かれること多いです。ライターへの支払い方法や継続的に依頼するノウハウ、納品を確実にしてもらうための方法など、私はそういったアドバイスもしています。

私のクラウドワークスのメールボックスは、社員全員のクラウドワークス上でのやり取りが見ることができるので、クレームが入ったときなどトラブルになりそうなときは対処しています。

 

─クラウドソーシングの使い方のノウハウを社内で共有されているのでしょうか。
月1回の会議では、成果報告をする際に、私はこのように進めていますというのを成功事例として、みんなに報告しています。ただし、それを真似るかどうかは各自の判断です。

 

クラウドソーシングの単純作業での活用を広げていきたい

─今後、クラウドソーシングの利用を検討されている領域はありますか。
まず、チェック関係ですね。EC系やアフィリエイト系のメディアの場合、紹介する商品のAmazonや楽天のURLが切れていないか、チェックを依頼したいです。商品の掲載の有無はツールを使って調べることもできますが、商品自体は存在していても在庫がないこともあるので、目視でチェックするとか。〇か×かの判断なので、クラウドソーシングで依頼しやすいと思います。

それから、(口コミの)リストの整理。タスク形式で口コミを募集した際に、コピペチェックをして、承認か拒否を行う作業です。なかにはレストラン情報のサイトから口コミをコピーしてきただけのものもあるため、それをチェックしていく作業が必要です。単純作業なので、活用しやすいかと考えています。

あとは契約まわりですね。クラウドソーシング以外にも業務委託で外部に発注したり、編集プロダクションからライターに仕事を振って欲しいという相談が来て、個別で業務委託を結んだりしています。そういった契約まわりは外注しているので、クラウドソーシングの活用も考えられます。

先ほども話しましたが、社員がやる必要ない単純作業はどんどんクラウドソーシングを活用することを考えていきたいですね。

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アイデアとテクノロジーで事業のバリューを最大化し、それを持続可能な形で世界に還元しつづける。 それが私たちLLL inc.の使命です。

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