企業インタビュー
公開日: 2019.04.02 / 最終更新日: 2020.02.14

基本的価値観にマッチするワーカーとwin-winの関係を築く。長期的なワーカーとの付き合いをする秘訣は?:ファインドスター社

同封広告市場シェアNO.1で、企業のダイレクトマーケティング支援を手がける株式会社ファインドスターでは、主にライティングやデザインの分野でクラウドワークスを活用いただいています。事業開発本部の金井さんに、クラウドソーシングを活用する理由やワーカーの選定基準などについて取材しました。

 

クラウドソーシングの多様な人材の活用でリソースを拡大

―ファインドスターやグループ会社が展開されている事業領域について教えてください。

ファインドスターは、プリントメディア領域で主に通販会社様のマーケティング支援をしております。メインは同封同梱広告と呼ばれる、通販で注文した商品や、クレジットカードの請求書と一緒に入っている広告を取り扱っている会社です。取り扱いのある媒体数は800種類以上で、業界トップシェアを誇っています。

グループ会社もいくつかありますが、多くは通販会社のダイレクトマーケティングの支援をしております。ファインドスターは主にプリントメディアの領域ですが、グループによってはWeb領域、テレビ・ラジオ、PRといった形で支援領域が分かれています。

 

―クラウドソーシングはどういった業務で活用されていますか。

様々な領域で活用しておりますが、多いのはクリエイティブ制作におけるデザインやライティングのパートナーさんを探す目的で、クラウドワークスを利用していました。

 

―どのような理由からクラウドソーシングを活用されたのでしょうか。

大きく3つの目的があります。まず、マンパワーの問題です。少人数で多くの案件を回したり、社員がコア業務に集中できたりするような環境をつくるため、クラウドワーカーさんにご協力いただきたく考えたことが利用の目的のひとつです。

次に、クラウドソーシングの登録者にはいろいろな方がいらっしゃって、すぐに出会えて、お仕事を発注できるのが利点です。特に、ライティングやデザインなど制作関係は、依頼する人によってでき上がりに違いがあります。たとえば、健康食品の広告を作るのが得意な方もいれば、化粧品の広告を作るのが得意な方もいらっしゃるので、制作物に合わせて発注先を変えられるという意味で、いろんな選択肢があるのが良いと感じました。

そして、クラウドソーシングでは、法人のようにオフィス代などの販管費が載せられていない分、コストパフォーマンスが良いというメリットもあります。一方で、コミュニケーションコストがかかりますが、それは同じワーカーさんに長く仕事をしてもらえれば下がっていくものです。そうして下がったコスト分は、報酬という形で還元することも考えています。

 

基本的価値観を基準に長期的な関係を築く

―クラウドソーシングを利用する際、依頼するワーカーさんはどのような基準で選ばれていましたか。

スキルも当然求めてはいるのですが、一番大事なのは信頼して長期的なお付き合いができるかどうかを重視しております。具体的にはお互いにwin-winの関係を築いていかれるかどうかを確認させていただいていました。

弊社は「ビスタ」と呼ばれる経営理念に基づいており、そこにはビジョン、基本的価値観、行動指針といった、弊社が大切にする考え方や行動が定められています。特に重視していた信頼やwin-winは、基本的価値観として大事にしている点です。

 

―どのような形で、信頼やwin-winの関係を築いていかれるワーカーさんかどうかを確認されるのでしょうか。

基本的にはやり取りの中で判断していきます。初回の発注の際には、ワーカーさんの実績や得意な領域を聞いています。2回目3回目とお願いした時に、たとえば、信頼という面では、意図を汲んでくださる方や、スピード対応していただいた方、期待値以上のクオリティーがある方には信頼をよせていきますし、なにより、一緒に働いていく仲間としてコミュニケーションを取る中で、カルチャーがフィットするかしないかといった観点を重視しています。

 

―具体的にはどのように、ワーカーさんを選考されているのでしょうか。

簡単な仕組みとして、4項目程度の質問項目をあらかじめ作り、それに対して適切に答えられているかをみております。また、感覚的な話になりますが、制作業務の場合、弊社ディレクターと多くコミュニケーションを取ることがあるため、コミュニケーションを取るストレスを感じないかという点でも判断します。

制作面スキルに関しては、制作チームの方からも質問をさせていただき、どのくらいの実績がありそうか、どういった案件でご活躍いただけそうか、といったイメージを持てるかという点でも判断しております。特に健康食品や化粧品の広告では薬機法の規定に抵触しない表現をすることが重要になるため、その辺りの知識含め、ワーカーさんからポートフォリオご提出いただき、制作物へのご説明をいただくなどして、制作チームが判断しているような形です。

 

─クラウドソーシングを利用される上で工夫されている点はありますか。

弊社としてはスポットでのお取り組みというよりも、長期間継続的に取り組んでいただけるパートナーを探していましたので、そういったことを募集画面に載せていました。どういった方お仕事をしたいのか、また何をお願いしたくて、お取り組みがどのような形になるのか、などの点をイメージしていただけるよう、できるだけわかりやすく伝えられるように心掛けています。

また、業務中では、ワーカーさんに対して丁寧な対応をするよう心がけています。例えば業務の進行などで問い合わせがあった場合などは、なるべく早く疑問を解消するようにしております。ワーカーさんはほとんどの場合が個人なので、お互いに不安がない状態で信頼していただき、長期的なお取り組みとなれるように意識をしております。

 

―これまで、クラウドソーシングを利用された中で、トラブルが起きたことやギャップはありましたか。

トラブルは特にないですね。思っていたよりもワーカーさんとのコミュニケーションが取りやすいと感じたので、大きなギャップもありませんでした。

 

クラウドソーシングの活用でコア業務に集中

―クラウドソーシングで依頼する業務と依頼しない業務は、どのように判断されていますか。

(個人情報の漏洩など)セキュリティーの問題が発生しない業務というのは当然ですが、クラウドソーシングを利用するのは、社員がコア業務に集中するために使うのが一番の目的だと考えています。具体的には、作業時間がかかってしまうようなものを優先的に切り出していくのがよいと考えています。弊社の場合では、デザインやライティングをアウトソースして、ディレクターとしての業務や広告の企画部分に集中していくような形です。

たとえば、これまでに依頼した業務でわかりやすい例では、広告で使うクロスワードパズルの制作があります。クロスワードパズルは社内でのナレッジ蓄積が少なく、考えて制作するまでに多くの時間がかかります。そういう状況であれば、パズルを作るのが得意なワーカーさんに依頼し、浮いた時間を別の企画考案などに使う方が良いと考えています。

 

─今後、クラウドソーシングの活用を考えていらっしゃる領域はありますか。

クラウドソーシングの良いところは、多様なワーカーさんが登録しているため、社内のリソースがない時にでも、その領域のプロフェッショナルを見つけられるところであると思います。たとえばですが、営業担当者でも、専門のクリエイターさんを探すといったことも可能だと思います。社内にはないリソースでもクラウドソーシングにより補える点は、今後の使い方としては大きな可能性があると考えます。

私の場合、データ分析を主に担当しているのですが、弊社でデータ分析を始めたときは、使用する分析ツールに詳しい方を探し、分析ツールの使い方や分析方法についてのディスカッションにご協力いただくなどして、参考にさせていただいたこともあります。

今後は、昨年にリリースした新サービスである「Re;p(リップ)」をはじめ、ITを使ったサービスを展開していく動きになると思いますが、社内の限られたリソースだけでなく、実務・技術に詳しい方をクラウドソージングで探し、リソースを補うことで、ビジネスの可能性を広げることができるのではないかと考えています。

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掲載企業

株式会社ファインドスター
「世界で一番、起業家とベンチャー企業を創出する」をビジョンに掲げるファインドスターグループの事業会社として、ダイレクトマーケティング支援領域を中心に、人材開発と事業開発を行う。

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