企業インタビュー
公開日: 2013.05.22 / 最終更新日: 2020.01.06

「追記」と「個別スカウト」で、ロゴコンペ提案の質を向上:株式会社ロケーションバリュー

サービスの顔となるロゴにはこだわって作りたいもの。
サービスのロゴコンペの募集を行っても、思ったデザインの応募がない、なんてことは避けたいものです。

そんな時でも、コミュニケーションの工夫を行うことで提案の質が大きく改善したと株式会社ロケーションバリューの砂川大さんは言います。

クラウドソーシングの遊休資産活用の可能性に期待し、利用を開始

ークラウドワークスを知ったきっかけを教えて下さい

会社を立ち上げる前に、米国の独立系VCであるGlobespan Capital Partnersに勤めていました。Globespanの投資先に、現在世界最大のクラウドソーシングサイトといわれるoDeskがあり、クラウドソーシングには以前から注目していました。

以前、当社ではおてつだいネットワークスというサイトを運営していました。アルバイトワークが中心でクラウドワークスとは職種が異なるものの、クラウドソーシングに近しい事業でした。主婦などの遊休資産をどう活かすかという点に、以前から関心がありました。

ーなぜクラウドワークスの利用を始めたのですか

イマナラ!という時間限定クーポンサービスのロゴを制作したいと考え、クラウドソーシングの利用を検討しました。現在社内にデザイナーは1人もいません。デザインは定常的な業務ではないため、外注した方が効率的だと考えました。

海外のクラウドソーシングの利用も検討しましたが、海外のデザイナーによるデザインだと日本人受けするテイストにならない可能性が高い点と、英語でディレクションする必要がある。という2点で今回は敬遠しました。そこで国内で名前をよく聞くクラウドワークスのロゴコンペを利用することにしました。

募集要項の「追記」と応募者への「個別メッセージ」で、提案の質の向上を引き出す

ーロゴコンペでの案件募集にあたって、工夫した点はありますか

最初の数日は応募が全然集まらず、散々でした。30件ほど集まりましたが、こちらが描くイメージと異なるロゴばかりでした。振り返ると、応募の仕方が悪かったと思います。
待っていても仕方ないと思い、2つの施策を実行しました。

1つはロゴコンペに参加しているデザイナーのプロフィールを見て、今回の案件のテイストに合いそうな方をお気に入り登録し、20名ほどのデザイナーへメッセージでロゴコンペを開催している旨をお伝えしました。その内の半数の10名ほどから反応があり、コンペに参加していただくことができました。

もう1つはコンペを進めるうちに気づくことが多かったため、コンペ参加者全員に伝えしたい要望を「追記」していきました。追記は8回くらいに上りました。私自身がパワーポイントでデザインしてイメージを伝えたこともありました。その上でコンペ参加者全員に個別メッセージでフィードバックをしました。すると提案の質が向上していきました。

最終的には、デザイン性、視認性、メッセージ性、オリジナル性、の総合評価で上記のロゴに決めました。

クラウドソーシング拡大の鍵は、新規登録クリエイター定着の仕組みにあり

ークラウドワークスのどのような点が良かったでしょうか

デザインは以前は知り合いやweb制作会社に発注したこともありましたが、クラウドソーシングという新たな魅力的な選択肢ができたことは心強いです。今回のロゴコンペを通して、クラウドソーシングを利用したデザインの発注について少し分かってきたので、今後もデザイン案件やHTMLやCSSなどのコーディング案件でクラウドワークスを利用していきたいと考えています。

ー最後に、クラウドワークスに期待することを一言いただけますでしょうか

今後クラウドソーシングが拡大する上で、より多くの受注者が仕事を獲得できる仕組みを整える必要があると思います。クラウドワークス上で受注実績が多い人は新たに仕事を獲得しやすくなっていくでしょうが、1件も受注したことがないクリエイターが最初に受注する難易度が上がっていくでしょう。

クラウドワークス上で受注実績がまだなくても、才能あるクリエイターは多数います。そういった新規登録のクリエイターが定着する仕組みをどう作っていくのかに期待しています。

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掲載企業

株式会社ロケーションバリュー
スマートフォンを利用した販売促進用システム・アプリケーションの開発・販売
・株式会社ロケーションバリュー
・イマナラ!

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