企業インタビュー
公開日: 2020.02.14 / 最終更新日: 2023.09.20

翻訳は1日で、イラスト20点は3週間で納品。戦略的な外注により成果を最大化するための秘訣とは:NTTデータ経営研究所

イラスト、翻訳、動画制作と多数の領域でクラウドワークスを活用されているNTTデータ経営研究所様。

最初はクラウドソーシングを使った外注化がイメージできなかったものの、「専門スキルが必要ない単純作業」「専門スキルが必要にもかかわらず、自社にスキルがない作業」は自社の社員が対応する必要のない”ノンコア業務”として捉え、外注化することで生産性を上げることに成功しています。

そこで今回の記事では、最初どのようにしてクラウドワークスを活用し始めたか、具体的にどういった業務を”ノンコア業務”として切り出して発注したか等についてお話を伺いました。

何もわからない段階では「ビズマッチ」を利用し、スムーズな立ち上げ

─まず、展開されている事業について教えていただけますか?

金融機関や金融機関に関連する中央省庁、金融業へ参入するもしくは検討を行う非金融企業に対して、コンサルティングやリサーチを行っております。

─金融会社へのアドバイスというと、具体的にどのようなことをされているのでしょうか?

2018年度はペイメントをテーマとした案件を中心に携わっており、海外のキャッシュレスの動向調査や、キャッシュレスを利用するお店や消費者向けの公表文書の作成を行いました。

─それらの事業の中でクラウドワークスは使われていましたか?

はい。公表文書の作成にあたり、クライアントから「読み手に伝わりやすいようにイラストを用いて表現してほしい」というご要望を頂いており、イラスト作成をクラウドワークスに発注することにしたのです

当初は外部のデザイン会社に一括発注しようとも考えましたが、プロジェクト期間中イラストレーターの方1名にずっと張りついていただく形の契約になるので、かなり高額になってしまうことがわかりました。

そこで、デザイン会社を経営する友人に相談したところ、イラストレーターさんの調達はクラウドワークスで行っていることを教えてくれました。

イラスト制作にかかる費用を抑えられただけではなく、顧客の要望に合わせて色々なタッチのイラストを用意することができるようになったとも話していたので、早速その日のうちに上司の許可を得た上でクラウドワークスのアカウントを作りました。

初回の利用では、3週間で20点程度のイラストを納品していただきました。


出典元:キャッシュレス・ロードマップ 2019

─3週間で20点は多いですね!ちなみに「3週間」というのはどの時点からだったのでしょうか?

クラウドワークスさんへの相談開始の時点からです。実は、最初は本当に何もわからなかったので、クラウド ビズマッチという、弊社が求めている人材とのマッチングを支援してもらえるサービスを利用しました。それなので、この時点から3週間ということになります。

【クラウド ビズマッチの具体的な運用フロー】

─完全にスタートから3週間だったのですね。この相談はどのように進めていかれましたか?

まず、ビズマッチに納期や依頼点数、希望するイラストのタッチなどの要件などをお送りしました。それをもとに、担当者様がオファーメッセージ(スカウト)を数名の方に送ってくれました。この際、クラウドワーカーさんの中でもスキルある方を絞り込んでくれたようです。

そこで手を挙げていただいたクラウドワーカーさんと面談をして、契約するワーカーさんを最終決定するという流れでした。

─スムーズにスタートができたようですね。なお、イラストの発注後も様々な分野で発注をされたとのことですが、それもビズマッチをご利用いただいたのでしょうか?

いえ、それ以降は自分たちだけで発注をするようにしました。というのも、ビズマッチを1回利用したことで、大体のクラウドワークスの流れや使い方がわかりましたので。

翻訳や動画制作など「自社でできない専門的な業務」を発注

─やはり最初がいちばん悩むところですよね。その点、うまくビズマッチをご利用いただけたとのことで嬉しいです。イラスト以外ではどのような分野で発注をされましたか?

あとは翻訳です。各国の省庁が公表している文書の多くは英語で記載されていることが多いのですが、韓国の国税庁が公表している制度内容は韓国語のみ、かつPDFで添付されていました。

翻訳機能を利用してみましたが、画像の粗さなどがネックとなりうまく翻訳できませんでした。そこで急遽翻訳できる方が必要になり、クラウドワークスを活用した次第です。

─機械翻訳が頼れなかったためクラウドワーカーに頼まれたのですね。良いクラウドワーカーは見つかりましたか?

クラウドワークスで翻訳ができる方を探したら「すぐに対応できます」というクラウドワーカーさんが見つかりました。

発注から3日を納期としていたのですが、わずか1日で対応していただけました。それだけではなく、制度改正前の情報まで補足していただけたので、とてもありがたかったです。

実は翻訳であれば社内のプラクティスサポート部隊にお願いすることもできるのですが、稼働の空き状況によっては迅速な対応をお願いすることは難しいのが現状なので、こういった社内にスキルのない、もしくは対応するリソースのない業務の発注をすぐにできるのはとても助かります。

─そういった小回りのきく対応は個人の大きな強みですよね。他にはどのようなお仕事を頼まれましたか?

他には動画の撮影と編集です。講義模様の撮影から動画編集までをお願いしました。

依頼時に想定していたよりも編集のボリュームが大きくなってしまったので、その分金額を上乗せして対応していただきました。とても丁寧に編集していただけて大変満足しています。

【実際にクラウドワーカーへ制作を依頼した動画】

あとは、簡単な調査と情報整理を依頼したこともあります。

自社でもできるが、専門スキルの不要な単純な業務を外注

─簡単な調査と情報整理とはどういった内容でしたか?

あるテーマを軸に日本全国の自治体の取り組みを調べることになったのですが、基礎自治体は日本に1,700以上もあり、単純な作業の割には負担が大きいと感じ、クラウドワークスで作業委託の募集をかけました。

作業内容は、各自治体のWebサイト上から特定のキーワードにヒットする取り組みを検索し、弊社が指定するエクセルファイルに整理するという非常に簡単なものです。

このとき、5名くらいのクラウドワーカーさんに作業を分割してお願いし、依頼から2週間弱で完了しました。「自社でもできるものの、あまりスキルの必要ない作業」はできるだけ外に任せたほうが、自社リソースを有効活用できると感じます。

「自社でできない専門業務」「自社で行う必要のない単純業務」の外注で効率と成果を両立

─沢山の活用事例をお話しくださりありがとうございます。ここまでをまとめる形になりますが、「クラウドワークスに頼むメリット」は何になるとお考えですか?

社内では対応できない、専門スキルのある人材を活用できることと、社内でも対応できるものの、スキルのあまり必要がない作業をお願いできることです。

そして、スピード感をもって対応していただけるのもクラウドワークスを活用するメリットのひとつです。例えばイラストや翻訳、動画の撮影・編集については、社内にない専門スキルが必要な業務です。この領域を発注ベースでスピーディーにお願いできるのは非常に助かります。

また、簡単な調査と情報整理については、比較的誰にでもできるような、専門スキルのあまり必要ない業務です。

私としては、チームメンバーには「自分たちならではの力を発揮してほしい」という気持ちが強いです。専門外のスキルをメンバーに求めるものではないと思いますし、専門スキルが不要な業務を対応してもらうのは時間がもったいないですし、何よりも本人のやる気をそぐ行為だと考えています。

「コア」業務に集中できる環境を作ることで、自身の成長や達成感を得る機会が増やせるようになるので、クラウドワークスさんの活用はとてもメリットを感じています。

─確かに、その通りだと思います。

これまで沢山のクラウドワーカーさんとお付き合いしてきましたが、おかげさまで嫌な思いをしたことは一度もなく、気持ちの良い取引しかありません。

これは通常の業務でも同じことが言えますが、顔が見えないことが多いクラウドワーカーさんとのやり取りだからこそ、依頼内容を正確にお伝えすることはもちろん、いつも以上に言葉遣いや返信のスピードを意識しました

今後も多くのシーンでクラウドワークスを利用していきたいと考えています。

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掲載企業

株式会社NTTデータ経営研究所
事業戦略立案、新規事業企画・戦略、業務改革IT戦略等を行うコンサルティングファーム。調査研究、政策提言、構想・企画立案を中心に、官公庁から民間まで幅広いクライアントの案件を手がける。
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