外注ノウハウ
公開日: 2021.10.26 / 最終更新日: 2025.06.06

【VTuber】立ち絵・キャラデザのコツは?依頼相場や絵師の探し方も紹介

VTuberの立ち絵の依頼料金は、総額で5~15万円が相場です。イラスト制作のみ依頼する場合、バストアップは1~2万円、全身イラストは2~4万円程度から依頼できます。また、既存のイラストをもとにモデリングのみ依頼する場合は、1~5万円程度が相場になります。

今回は、VTuberのアバターで使用する「立ち絵」の基礎知識にくわえ、立ち絵を作成するポイントや料金相場なども紹介します。

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VTuberの立ち絵とは?

VTuber(バーチャルYouTuber)とは、2Dや3Dのアバターを使い、キャラクターの姿を借りて配信活動を行うYouTuberのことです。まずは、VTuberの立ち絵とは何か、概要を紹介します。

立ち絵は「バーチャルアバター」のこと

立ち絵とは、VTuberがバーチャルアバターとして使用するキャラクターのイラスト(原画)のことで、そのほとんどは「キャラクターが正面を向いて立っている絵」です。
立ち絵には、顔まわりだけのもの・バストアップ・全身などのパターンがあり、まずはベースとなるイラスト(棒立ち・無表情であるケースが多い)を先にデザインします。その後、モデリングやアニメーションによって表情・仕草・動きなどを付加することが一般的です。

立ち絵の種類

VTuberの立ち絵には、2次元の平面イラストをベースにした「2Dタイプ」と、3次元モデルをベースにした「3Dタイプ」の2種類があります。
2Dタイプは原画をキープしたまま動かせますが、その分イラストの可動範囲に制限があります。3Dタイプは専門的な知識や機材などが必要ですが、2Dと比べて可動範囲が広く、リアルな表情や動きをつけることができます。

モデリングやパーツ分けなどの工程、2Dタイプを動かすLive2Dなどについては以下の記事にくわしくまとめてあります。

関連記事:Live2Dの依頼相場は?イラストやモデリングは誰にいくらで頼める?

3Dモデリングの費用相場や依頼時の注意点などについては、以下の記事をご参照ください。

関連記事:3Dモデリング費用の相場

立ち絵の作り方

VTuberの立ち絵は自作することも可能ですが、イラストレーターなどに外注する方法が主流で、既製品のキャラデザを購入するケースもあります。

立ち絵を作成すると、X(Twitter)やThreadsなどのSNSのアイコンに使用したり、デフォルメしたミニキャラを展開したりすることもできます。
商用利用が可能な素材を使って作成した立ち絵・二次利用できる立ち絵であれば、グッズを作って販売することも可能です。

みんなはどんな仕事をいくらで頼んでる?「Vtuber・3Dアニメーション作成」のお仕事の発注事例や相場金額を見てみる

VTuberの立ち絵を作成するポイントは?

次に、VTuberの立ち絵を作成する際のポイントを紹介します。

動かしやすいキャラデザにする

立ち絵を作成する際は、動かしやすいキャラクターデザインにしましょう。なぜなら、装飾が多かったり、髪型が複雑だったりすると動きのパターンが作りづらいからです。イラストをなるべく左右対称にし、パーツ分け(レイヤー分け)しやすいデザインにしたほうがクオリティの高い仕上がりになります。なお、前方から見たときに隠れている部分(耳・首の後ろなど)も描いておかないと、動かした際に空白に見えてしまうことがあるので注意しましょう。

キャラクターデザインの費用相場や料金の決まり方などについては、以下の記事でくわしく紹介しています。

関連記事:キャラクターデザインの依頼相場を解説!個人とデザイン会社ではどちらが安い? 

使用目的に合った絵柄にする

立ち絵には、様々な絵柄(デフォルメ・手書き風・アニメなど)があります。個性的・魅力的な絵柄にするために、使用目的やシチュエーションに合わせてデザインしましょう。
例えば、デフォルメしたキャラクター(5頭身未満など)にはかわいらしさがある反面、パーツ分けがしづらく、表情や動きも付けにくくなります。また、手書き風のゆるキャラはグッズにしやすいものの、配信時には見栄えのしないデザインになりやすいため注意が必要です。

キャラ設定にリアリティーを持たせる

作成するキャラクターに、親しみやリアリティーを感じるような設定を持たせることもポイントです。
例えば、実在する都市や地名を居住地に設定すると、キャラクターが存在しているというリアリティーが増し、現実と仮想空間の心理的な距離が近くなります。
そのほか、趣味や好きな食べ物、得意なもの・苦手なものなどを具体的に設定することも、キャラクターに魅力や面白みを感じさせる効果的な方法です。

VTuberの立ち絵はいくらで依頼できる?

Vtuberの立ち絵を依頼する場合、イラスト制作(キャラクターデザイン)とパーツ分けをセットで行ってくれる場合が多く、イラスト制作費にパーツ分けの料金が含まれるケースが一般的です。また、立ち絵作成の工程を部分的に依頼することもできます。

依頼内容 料金の目安
イラスト制作+モデリング 5~15万円
イラスト制作のみ(バストアップ) 1~2万円
イラスト制作のみ(全身) 2~4万円
モデリングのみ 1~5万円

立ち絵作成の料金は、イラストレーターの実績や知名度などによって変わり、人気があるイラストレーターへ依頼する場合、一般的な相場より高額になるケースもあります。

また、依頼する内容や工数によっても料金が変わります。キャラデザが複雑だったり、背景に細かい描き込みがあったりする場合は料金が高くなり、オプションで追加料金が発生する場合もあります。Vtuberの立ち絵を作成する際は以下のような工程が含まれ、一般的なイラスト制作より工数が多くかかるためです。

・キャラデザで使う資料を集める
・パーツ分けの段階で微調整を行う
・納品後に必要に応じて修正対応をする

外注コストを抑えるために価格交渉を行うことは大切ですが、値切ると時給換算でのコスパが悪くなるため、依頼を断られるケースがあります。制作時間を削ることで立ち絵のクオリティが低下する可能性もあるため、外注先から提示された料金で依頼するほうが無難でしょう。

一般的なイラスト制作(挿絵や一枚絵、サムネイルなど)の料金相場については、以下の記事にまとめています。

関連記事:イラスト外注の費用相場は?特急料金の目安や発注時の注意点も解説

VTuberの立ち絵の依頼先と料金相場

ここでは、立ち絵の作成を外注する際の依頼先や料金相場について紹介します。前述したポイントを押さえた立ち絵は、外注したほうが高いクオリティを期待できます。

イラスト制作会社 5~20万円
Vtuber制作会社 10~100万円
個人のイラストレーター 1~10万円
クラウドソーシングサービス 3万円~

イラスト制作会社

まず、イラスト・動画・映像などを専門とする制作会社が挙げられます。Live2Dに対応している動画・映像制作会社であれば、立ち絵作成・モデリング・アニメーションなどの幅広い工程を依頼可能です。VTuberとして活動するためのトータルサポートを行ってくれる事業者もあり、活動内容や方向性などを相談しながら立ち絵作成を依頼できます。
料金は制作会社の規模や依頼内容によって変動しますが、立ち絵1枚あたり5万~20万円が相場です。セット料金になっているケースもあるため、問い合わせの際に見積もりをもらって料金の内訳を確認しましょう。

VTuber制作会社

VTuber制作会社とは、2D・3Dのキャラクター制作や、Vtuberの運用コンサルなどを請け負う会社のことです。立ち絵のキャラデザやモデリングの実績が豊富にあり、Vtuberの活動で使うコンテンツ(チャンネルのロゴや音源、配信の背景など)の制作や、配信活動のサポートを依頼できるケースもあります。

依頼料金の相場は10~100万円と幅が広く、依頼する内容や範囲によって料金が大きく変わるため、事前に見積もりの確認が必要です。例えば、VTuberとして活動するための必要最低限の3Dモデルを制作する場合は、5万円程度から依頼できますが、立ち絵作成から配信のサポートまでトータルで任せる場合は100万円を超えるケースもあります。

個人のイラストレーター

個人で活動しているイラストレーターや絵師に立ち絵作成を依頼することもできます。SNS・個人のブログ・ホームページなどで過去の作品や制作可能な立ち絵のサンプルを閲覧できるケースが多く、気になるイラストがあった場合は、DM(ダイレクトメッセージ)や問い合わせフォームから相談できます。
個人のスキルや実績によって料金設定は違いますが、立ち絵1枚あたり1~10万円が相場です。また、依頼内容ごとに料金設定が明記されていることがあり(下記参照)、人気のイラストレーター・絵師に依頼したい場合は相場より料金が高額になるケースもあります。

【依頼内容ごとの料金設定相場】
●イラスト制作のみ:1万円~
●モデリングのみ:2万円~
●パーツ分け+モデリング:3万円~
●上記工程をまとめて依頼する場合:5~10万円

X(Twitter)で立ち絵・イラスト作成の依頼を行う際のポイントは、以下の記事をご参照ください。

関連記事:Twitter(X)で絵師にイラストを依頼したい!相場金額や注意点は?

クラウドソーシングサービス

クラウドソーシングサービスとは、インターネット上で仕事を依頼したい人・受注したい人をマッチングするサービスのことです。一般的に、副業ワーカーや特定のスキル(イラスト制作・デザイン・動画編集など)を有する人材が登録しています。
システム上で相談・契約・報酬の支払いなどを行える場合が多く、他の依頼先よりもコストを抑えやすいことが特徴です。立ち絵作成の料金は依頼内容によりますが、3万円程度から依頼できます。個人によって料金設定や対応可能範囲が異なるため、事前に料金や依頼できる内容、納期などをどうするか相談しておきましょう。

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VTuberの立ち絵を依頼する際の注意点

Vtuberの立ち絵を外注する場合、以下のような注意点があります。

著作権侵害にあたるケースがある

立ち絵の著作権は、基本的に制作者(イラストレーター・絵師など)が持つため、著作権侵害にならないように注意が必要です。例えば、VTuberのアバターとして使用するために立ち絵作成を依頼した場合、依頼時とは別の用途や目的(Web広告・チラシなど)で立ち絵を使用すると、二次使用に該当する可能性があります。

立ち絵を依頼する際に、著作権を譲渡してもらうことも可能です。その場合、著作権の譲渡に関する契約書が別途必要なこともあるため、あらかじめ依頼先に確認しておきましょう。

二次使用料の相場や注意点などについては、以下の記事でまとめています。

関連記事:イラスト二次使用料の相場やリスクを解説!

商用利用の可否を確認しておく

VTuberの立ち絵を依頼する場合、商用利用の可否や追加料金の有無について確認する必要があります。例えば、3Dモデルを用いて配信活動以外(グッズやLINEスタンプの販売など)で利益を得る場合、商用利用の許可が必要です。

著作権がどちらに帰属するか、商用利用できるかを明確にし、使用権の範囲(配信のみ可、グッズの制作・販売もOKなど)を取り決めることでトラブルを回避できます。

SNSからの依頼はリスクをともなうことも

X(Twitter)などのSNSを通じて、イラストレーターや絵師に立ち絵作成を依頼することもできますが、SNSから依頼する方法はリスクをともなう場合もあります。個人によってスキルや実績には差があり、料金に見合ったクオリティで制作してくれるか・期日までに納品してくれるかなども保証されないためです。

立ち絵の初回依頼は、クラウドソーシングサービスを利用する方法がおすすめです。依頼したい相手について、立ち絵の制作実績やイラストのサンプル、他クライアントからの評価などを事前に確認できるため、スキルや実績を把握してから依頼できます。また、何らかのトラブルが起こった場合、運営側に報告・相談できることも大きなメリットです。

VTuberの立ち絵作成依頼なら「クラウドワークス」

クラウドソーシングサービスの中で、立ち絵作成の依頼におすすめなのが日本最大級の「クラウドワークス」です。イラストレーターや絵師、Live2Dの作成経験豊富な人材が多く登録しており、キャラクター設定・パーツ分け・モデリング・アニメーションなどを幅広く依頼することが可能です。立ち絵作成に必要な作業を一貫して依頼することもでき、原画のイラスト制作だけ・モデリングだけなどの部分的な依頼も可能です。

どんな仕事を依頼できる?実際に発注されている「立ち絵」関連のお仕事はこちら

ワーカーの職種や保有スキル(Photoshop・Illustratorなど)、依頼したい仕事のカテゴリなどによる絞込検索ができるため、希望に沿った依頼相手をスムーズに探せます。

【クラウドワークスの発注事例】
・Live2Dモデルのキャラクターデザインを制作できる方募集:予算20万円
・YouTubeで使う立ち絵作成が得意なイラストレーター募集:月額5~10万円
・Vtuberの立ち絵をもとにしたLINEスタンプ作成:LINEスタンプ8個で8,800円
・Vtuberキャラクターのイラスト制作や切り抜き動画の加工:時給2,500~3,000円
・配信アプリのライバー募集:投げ銭報酬+ランク制度による時給

また、登録ワーカーの実績・評価・立ち絵サンプルなどをプロフィール画面で確認して気になるワーカーをスカウトしたり、コンペ形式で立ち絵デザインを募集したり(約3万円で20提案程度が目安)することもできるため、自分に合った形式で立ち絵制作の依頼ができる点もメリットです。

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