外注ノウハウ
公開日: 2021.11.11 / 最終更新日: 2023.12.12

アニメ制作にはいくら必要?費用相場や安く抑えるコツを解説

30分のTVアニメを1本制作するのにかかる費用はおよそ1,200~1,500万円、必要な期間は約3カ月と言われます。100人以上の制作スタッフが携わるケースが多く、声優などを含めるとさらに人数が増えます。
では、一般の企業や個人がアニメ制作を行う場合はいくら費用がかかるのでしょうか?今回は、アニメの種類別の制作費相場や、費用を安く抑えるポイントなどをまとめて紹介します。

アニメの種類と制作費用の相場

アニメの主な種類には以下のようなものがあります。それぞれの用途や制作費用の相場を紹介します。

【スライドショー】
・概要:既存のイラストなどを組み合わせて制作するアニメ
・用途:商品やサービスの紹介動画など
・費用相場:10~30万円

【会話劇】
・概要:キャラクターの会話形式で進行するアニメ
・用途:企業ブランディングの動画やグッズ制作など
・費用相場:50〜80万円

【ホワイトボードアニメーション】
・概要:ホワイトボードや黒板などに手書きの絵や文字を描きながら進行するアニメ
・用途:商品やサービスの紹介動画、字幕ありの会社紹介動画など
・費用相場:50〜100万円

【パラパラ漫画】
・概要:場面が連続した複数枚のイラストを動かしながら進行するアニメ
・用途:会社紹介動画や採用動画など
・費用相場:80〜150万円

【モーショングラフィックス】
・概要:イラストや写真、ロゴなどに動きや効果音を付けたアニメ
・用途:オリジナルキャラクターを使った企業ブランディングの動画など
・費用相場:30〜200万円

【フレームバイフレーム】
・概要:一般的に視聴されているアニメ作品と同等のクオリティで制作するアニメ
・用途:企業ブランディングの動画やTVアニメ、CMなど
・費用相場:300万円~(※数千万円になるケースもあります)

【3Dアニメ】
・概要:CGソフトを使って制作される、奥行きある3次元のアニメ
・用途:商品の体感アニメ、グッズ制作など
・費用相場:300万円~

このように、アニメの種類によって演出や表現方法は異なります。想定するターゲット層や目的に応じて、効果的なアプローチが期待できるアニメの種類を選択しましょう。

なお、アニメ動画を制作するメリットや制作方法などについては、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:アニメーション動画制作で情報発信!おすすめソフトや外注先も紹介

アニメ制作にはどんな費用がかかる?

ここでは、アニメ制作にかかる費用の種類や金額をそれぞれ紹介します。

制作費、編集費

アニメの制作費とは、アニメの企画・立案や構成案、絵コンテの作成、打ち合わせなど、アニメ制作の下準備や実際に制作にかかる費用全般を指します。複数人で制作を行う場合は、全体の取りまとめやスケジュール管理を行うためのディレクション費がかかることもあります。
一方で、編集費はアニメの中でシーンを切り替えたり、色彩のトーンを修正したりなど、アニメの視覚的なクオリティを高めるための費用をいいます。依頼内容や範囲によって額面は大きく変わりますが、制作費・編集費の合計金額でいうと10~80万円が相場です。

以下の記事では、アニメ制作の際に必要な工程である「絵コンテ」について詳しく扱っています。

関連記事:絵コンテ制作の目的や費用相場は?活用シーンやおすすめ外注先も紹介

音響関連費用

音響関連費用には、「アニメに使用する特殊音響や効果音を作成・挿入する費用」「ナレーション・吹き替えを担当する声優・ナレーターなどへの報酬」「スタジオや機材の利用料」などが含まれます。
聴覚的な面で作品の完成度を高めるために必要な費用といえ、音響関連費用の合計金額相場は5~50万円程度です。

その他オプション費用

その他の費用として、オプション費用が発生するケースもあります。アニメ制作の依頼先ごとに基本料金の範囲やオプション費用の設定があるため、依頼前に見積もりを確認しましょう。

【オプション費用の例】
・声優のアテンド費用:1時間で2万円~
・スタジオ利用料:1時間で2~3万円
・プロモーション費用:2~8万円

また、知的財産(既存のキャラクター・BGMなど)をアニメで使う場合は、別途使用料が発生します。

アニメ制作の依頼先と料金相場

続いて、アニメ制作の依頼先ごとの特徴や、料金相場などを紹介します。

クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトとは、インターネット上で仕事を依頼したい人・受注したいをマッチングするWebサイトのことです。さまざまな業種を扱うサイトやクリエイター系に特化したサイトがあり、アニメ制作のスキルを持つ人材(動画編集者・ナレーター・イラストレーター・カメラマンなど)が登録していればどのサイトからでも依頼が可能です。
料金は個人のスキルや実績によって異なり、見積もり依頼や料金交渉ができるサイトもあります。

アニメやイラストを依頼できるサイトについては以下の記事に詳しくまとめてありますのでご参照ください。
関連記事:イラスト依頼ができるサイト6選!

個人クリエイター

個人クリエイターにアニメ制作を依頼する場合、TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)や個人のホームページ、仕事用のメールアドレスなどを通して連絡を取ることが一般的です。
個人によって制作可能なアニメの長さや作風、クオリティなどが異なるため、事前にポートフォリオ(作品集・サンプルなど)を確認できる相手が望ましいでしょう。料金はクリエイターごとに異なりますが、20~50万円が相場です。

動画・アニメ制作会社

動画・アニメ制作会社とは、動画全般やアニメーションの制作を専門的に請け負っている会社です。各社で得意なジャンルやテイストなどが違うため、公式HPなどでアニメの制作実績を確認した上で依頼を検討しましょう。
料金は制作会社の規模や料金体系によって異なり、制作してほしいアニメの長さや依頼内容、制作期間などにも左右されます。アニメ制作1本あたりの相場金額は30~200万円ほどと幅があるため、複数の会社に見積もりを請求して比較すると良いでしょう。

アニメ制作費用を安く抑えるには?

最後に、アニメ制作の費用を抑えるポイントをいくつか紹介します。

ストーリーや企画構成を用意する

アニメのストーリーや企画構成を用意すると、その分の費用(制作費・ディレクション費など)を抑えることができます。物語の起承転結やシナリオなどは自分で作成し、アニメの制作期間や工数を削減しましょう。また、企業のオリジナルキャラクターを使用したアニメにすれば、キャラクターのデザイン費を抑えることも可能です。

イラストや素材を提供する

アニメで使用するイラストや素材(商品の写真・ロゴなど)を提供すると、アニメ制作の費用を抑えられます。有料素材を購入したり、一からデザインしたりすることもできますが、自分で用意したイラストや素材を提供したほうがブランドなどの世界観を統一できるため、コストを抑えながらクオリティの高いアニメを制作できます。

作品の長さを短くする

アニメ制作の費用は、動画の長さ(尺)によって大きく変わります。広告動画であれば15~90秒でも十分に伝えたいメッセージなどを盛り込めますが、商品紹介やブランディングの動画などは数分~30分ほどになるケースもあります。動画が長くなるほど工数や制作期間が増えて制作料金も高額になるため、短くまとめることで費用を抑えましょう。

セリフやナレーションを最小限にする

ナレーターや声優に関する費用には、収録現場までの交通費やアテンド代も含まれ、知名度の高い人物を起用する場合は依頼費用が高額になるケースもあります。ナレーターや声優への報酬は収録時間の長さに応じて決まることが多いため、アニメのセリフやナレーションを最小限にすることで費用を抑えることができます。
また、音声読み上げソフトやAI(人工知能)をセリフ吹き替えやナレーションに使うことでコストダウンにつなげる例もあります。

アニメ制作の依頼なら「クラウドワークス」

アニメ制作を依頼する際に悩ましいのが、費用と作業工程の問題です。個人クリエイターに依頼すると費用を抑えられますが、複数の作業をバラバラに依頼することになるため、管理に時間や手間がかかります。一方で、アニメ制作会社は一貫して依頼できる代わりに、アニメの制作費用が高額になってしまいます。

これらの悩みを解決できるのが「クラウドワークス」です。クラウドワークスはアニメ制作の受注実績が360万件以上もあり、様々なスキルや実績がある人材が1万人以上も登録しています。システム上で、アニメ制作の相談・契約・修正依頼・報酬の支払いまで一貫して管理できるため、複数の個人クリエイターなどに依頼する際もスムーズに進行できます。

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また、アニメ制作会社に依頼するよりもコストを抑えることができ、動画編集者・イラストレーター・ナレーター・ディレクターなど、アニメ制作に携わる人材を個別に探すこともできます。仕事カテゴリや保有スキルなどで登録クリエイターを絞込検索できるため、ブランディングの企画プランナーや、グッズ制作の実績豊富な人材など、専門分野のクリエイターを探したい方にもおすすめです。

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