外注ノウハウ
公開日: 2021.12.06 / 最終更新日: 2024.01.04

【2024年版】インタビュー費用(取材費)の相場・実例を紹介!

取材を実施する際には、シチュエーションや対象人数などに応じてさまざまな費用が発生します。取材の相手や実施方法によって謝礼の相場も変わるため、実施前に確認しておきましょう。今回は、取材費のなかでも大きな割合を占める「インタビュー」に関する費用や謝礼の相場を中心に紹介します。
インタビューを行うと、Web上にある二次・三次の情報でなく、鮮度の高い一次情報を直接的に得ることができ、他のメディアとの差別化も図りやすくなります。ぜひ効果的に活用しましょう。

インタビューにかかる費用


インタビューは自社で実施することもできますが、調査会社やクラウドソーシングサービスなどへ代行を依頼することもできます。また、実施したインタビューを使用して動画・記事などのコンテンツを作成する場合についても、自社リソースでの対応・外注のどちらも可能です。

インタビューを実施する際にかかる費用として、以下のようなものが挙げられます(金額の相場や、インタビュー相手へ支払う謝礼の相場については後ほど詳しく紹介します)。

【インタビューの実施にかかる費用の種類】
・企画費(インタビュー企画の立案や事前調査にかかる費用)
・インタビュアーの人件費
・インタビュー相手への謝礼
・インタビューに使用する機材(マイク、カメラ、レコーダーなど)の購入・レンタル費用
・交通費(電車代、レンタカー代、ガソリン代など)
・インタビューの実施会場を借りる費用(必要に応じて)
・諸経費(飲み物や軽食の購入費用など、必要に応じて)

【インタビューを使用したコンテンツ等を作成する際にかかる費用】
・記事作成費(記事のライティング、音声の文字起こしなど)
・動画作成費(インタビュー動画の編集など)

オンライン形式のインタビュー、自社内でのインタビューなどにすれば、交通費や会場費、機材関連の費用などは抑えられます。
また、インタビューの実施、コンテンツ作成ともに自社リソースで行えばその分コストをカットできますが、インタビューやコンテンツ作成のノウハウを持つ人材がいない場合は外注した方がスピーディ・高クオリティな仕上がりになるでしょう。

記事作成・動画作成などを外注する際の費用やポイントについては、以下のページに詳しくまとめてあります。

関連記事:記事制作の外注手段・費用を総まとめ!効果的な外注のポイントは?

関連記事:【完全版】動画作成・制作の依頼ガイド

インタビューの種類別・謝礼の相場

次に、インタビューの種類や謝礼の相場をそれぞれ紹介します。

掲載媒体

聞き取りによる
一般的なインタビュー

動画収録などを行う
インタビュー

街頭インタビュー

テレビ

1~3万円

1~10万円

無料

雑誌

無料~1万円

無料

Webコンテンツ

無料~1万円

1~3万円

インタビューの結果を掲載するメディア(テレビ・雑誌・Webコンテンツ)によっても謝礼の目安が異なるため、以下でそれぞれの特徴や謝礼の相場を紹介します。

ユーザーインタビュー

ユーザーインタビューとは、自社の商品やサービスの使用感・改善点などの調査を目的としたインタビューです。自社の顧客やモニター・専門家・無作為に選定した一般の人など、さまざまな人が対象となり、対面・オンラインなどによる聞き取りやアンケート形式のインタビューが行われます。
謝礼金額はインタビュー時間の長さに比例して決まる場合が多く、特定分野の専門家(医師・調理師など)へユーザーインタビューを行う場合は謝礼が相場より割高になることもあります。

【謝礼の相場】
・取材60分で8,000円~1万,2000円

アンケート形式のインタビューや、商品モニターの費用相場については、以下の記事にもまとめてあります。

関連記事:アンケート調査にかかる費用や料金相場とは?外注のポイントも解説
関連記事:商品モニターへ支払う費用の相場は?モニター募集方法や注意点も解説

個人への取材・インタビュー

個人への取材・インタビューのうち、対象が著名人(TVタレント・YouTuber・インフルエンサーなど)や特定分野の専門家である場合、多くは謝礼が必要です。

ただし、取材相手のプロモーションを兼ねたインタビューの場合、謝礼を払わないケースもあります。著名人や専門家からすれば、メディアに露出すること自体が利益になるためです。自身のPRや宣伝につながるインタビューであれば謝礼なしで引き受けてくれる人もいるため、依頼前に確認・交渉してみると良いでしょう。

また、一般の人を対象とした街角インタビューなどについては謝礼が必要ないケースや、自社商品の送付などで謝礼の代わりとするケースもあります。

【謝礼の相場】
・1回あたり1~10万円(※相手や状況によって相場が大きく変わります)

インタビュー動画への出演

専門家や著名人などへのインタビューを撮影し、動画を制作する場合も謝礼が必要です。例として、商品の紹介動画にゲスト出演してもらうケースや、収録したVTRを映像コンテンツ内で使用するケースが挙げられ、インタビュー相手へは撮影の事前承諾を得ておく必要があります。
謝礼の相場は、動画の長さや使用を想定する媒体(TVなどのメディア・Web広告など)によって異なります。通常は、インタビュイー(取材される側)の負担が大きいほど謝礼も高くなることから、専門的な知識や経験を必要とするインタビューや、60分を超えるロングインタビューを行いたい場合などには、相場より多めの謝礼を見積もっておくと良いでしょう。

【謝礼の相場】
・1~10万円

オンラインインタビュー

遠隔地の相手も対象にできるオンラインインタビューは、時間や場所の制約なく行える点、費用を抑えやすい点などから、需要が増加傾向にあります。デプスインタビュー(1対1の形式)やグループインタビュー(座談会のような形式)など、人数や目的に合わせたスタイルが選択されます。

オンラインインタビュー専門の事業者もあり、企画・実施・統計などの代行を依頼することもできます。
また、あらかじめ質問事項を用意し、電話で取材するケースもあります。電話取材は、取材を受ける側の心理的ハードルが低い傾向にあることや、広範囲の人に取材できることなどのメリットがあります。ただし、声だけで話題を深掘りすることが難しい場合も多く、インタビュアー側の工夫(大きめのリアクションをとるなど)が求められる取材方法ともいえます。

【謝礼の相場】
・2,000円~1万円(※自社商品や、サービスポイントなどを謝礼として進呈するケースもあります)

十分な謝礼を支払えない場合の対処法

インタビュー相手に十分な謝礼を支払うのが難しいという場合はどうすればよいのでしょうか?
不誠実な対応をしてしまうと、SNSなどへ悪評を投稿されるなどのリスクも考えられます。そのため、当事者間ですれ違いが起こらないよう、謝礼については事前に認識を合わせておきましょう。

以下、まとまった金額の謝礼を用意できない際の対処例を紹介します。

交通費やカフェ代を負担する

十分な謝礼を支払えない場合、インタビュー会場までの交通費や、取材中に利用したカフェの飲食代など、最低限の経費を負担するケースが一般的です。謝礼なしで交通費等も自腹となると、インタビューを受けた側が損をしてしまうため、可能な範囲で相手の負担を減らし、快く取材を受けてもらえるようにしましょう。自社やイベント会場でグループインタビューを行う際には、軽食や飲み物を用意する場合もあります。

自社商品やノベルティグッズを渡す

謝礼=現金とは限らず、自社商品やノベルティグッズ、優待サービスを謝礼として渡す場合もあります。そのほか、少額から渡せるデジタルギフト(Amazonギフト券500円など)も便利です。デジタルギフトであれば、メールやSNSでURLを送るだけで手続きが済むため、オンラインインタビューでも渡しやすく、振込手数料や銀行口座の管理にかかるコストをカットできます。

取材やインタビュー記事作成を外注する

全体としてコストを抑えたいのであれば、取材やインタビュー自体を外注するという選択肢もあります。外注先として、フリーランスのライターや記事制作の代行会社などがあり、記事の企画立案からアポイント、取材、執筆まで一括で依頼できます。また、インタビューのみ外注する、記事作成のみ外注するなど、取材を行う工程をスポットで依頼することも可能です。

インタビューの主な外注先と料金相場

ここでは、インタビューを外注する際の依頼先について、それぞれの特徴や費用相場などを紹介します。

個人ライター

個人で活動しているライターへは、インタビュー対象者への取材やインタビュー記事の執筆、インタビューの文字起こし、記事の校正などを個人のスキルに応じて依頼できます。

ライター個人の経験や実績によって相場は異なりますが、取材60分・1000文字程度の記事1本執筆を依頼する場合の平均的な料金は、2~3万円前後です。

インタビュー記事の書き方や作るコツについては、以下のページで詳しく紹介しています。

関連記事:読まれるインタビュー記事の作り方は?タイトルやデザインのコツを紹介

記事作成代行会社

記事の作成代行を請け負う事業者に、インタビューや取材などを含めて外注することも可能です。企画の立案・写真撮影・海外の取材などを依頼できるケースや、外国語の取材に対応しているケースもあります。

事業者ごとに料金プランが用意されていることが多く、取材費+ライティング費+交通費を含めて依頼する場合は4~8万円が相場です。

記事作成代行会社については、以下の記事もご参照ください。

関連記事:記事作成代行を有効活用するには?代行サービスの比較ポイントも紹介

リサーチ代行会社

より詳しいデータを収集したい場合などは、リサーチ代行会社へインタビューを依頼することもできます。オンライン調査や会場調査、アンケートモニターなどといった本格的なインタビュー・取材を任せられるため、大量のインタビューを依頼したい場合にもおすすめです。

依頼内容や各社の料金プランによりますが、料金相場は比較的高額な傾向にあるため、事前に見積もりを確認しましょう。

なお、代行会社へ依頼した場合、キャンセル料が発生する可能性があります。例えば、1週間前〜前々日にキャンセルした場合は料金の50%程度、前日なら料金の80%、当日では100%のキャンセル料が発生するなど、依頼先によって割合が決まっています。キャンセル料が発生するのは、依頼側の都合によるキャンセルという場合のみで、悪天候によるスケジュール変更などは含まれないケースが一般的です。

リサーチ代行会社については、以下の記事でも紹介しています。

関連記事:リサーチ代行を有効に使うには?依頼できる内容や料金も詳しく解説

クラウドソーシングサービス

クラウドソーシングサービスとは、インターネット上で仕事を依頼したい人・受注したい人をマッチングするサービスのことです。インタビューや取材が得意な人材、インタビュー記事執筆に長けたライター、インタビュー動画の制作実績が豊富なクリエイターなどが登録しているクラウドソーシングサービスを選べば、他の依頼先よりもコストを抑えて依頼できます。

発注金額やサービス利用料などはさまざまであるため、事前に依頼相場を確認できるクラウドソーシングサービスがおすすめです。

インタビュー関連の依頼は「クラウドワークス」へ

クラウドソーシングサービスの中でも日本最大級の「クラウドワークス」には、インタビュー関連の仕事を依頼できる人材が数多く登録しています。
インタビューや取材の企画や実施、撮影などのほか、原稿の文字起こしやインタビュー記事の執筆、校正などを依頼できる人材も探せます。

一般的な外注先へ依頼する場合、遠方(特定の地域の人、観光地の居住者など)への取材では出張費(相場:1万円~)が加算されます。クラウドワークスには日本全国(あるいは海外在住)のワーカーが多数登録しているので、近くに居住している人を探して安く依頼することが可能です。

取材・インタビューを依頼できる人材は20,000名以上!実績や対応可能地域などを見てみる

1人のワーカーにいくつかの仕事を発注したり、複数のワーカーと同時に契約したりすることもでき、発注の窓口をまとめられるメリットがあります。いずれの場合もオンライン上でワーカーの選定・契約・報酬の支払いが完結し、発注前後に面談を行うことも可能です。

料金相場は相場より安く(取材・執筆で1万5,000円~)、仕事カテゴリ(市場調査・現地調査・覆面調査・データ分析など)や、保有スキル(ユーザーインタビュー・取材・ライティングなど)による詳細な絞込検索も可能です。

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さらに詳しい資料も無料でダウンロードできるため、まずは情報収集をしてみてはいかがでしょうか?

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クラウドソーシングTimes編集部
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