PCキッティングは社内で対応することもできますが、PCキッティングの代行サービスなどに外注することも可能です。
では、PCキッティングを外注するとどれくらい費用がかかるのでしょうか。今回は、PCキッティングの作業別の費用相場や外注するメリットなどを紹介します。
目次
PCキッティングとは？
PCキッティングとは、PCの初期設定などを行い、すぐに使い始められる状態へセットアップすることです。具体的には、OSやセキュリティの設定、業務で使うソフトのインストール、周辺機器との接続などの作業が含まれます。
主に、事務所の開設・増築・移転などにともなってPCの購入や入れ替えを行う際などに行われます。
PCキッティングの方法は主に2種類あります。PCを1台ずつ手動で設定する方法と、クローニングツールを使ってまとめて設定する方法です。PCの台数が少ない場合は手動でも対応できますが、PCの台数が多いと作業時間がかかり、設定ミスなども発生しやすくなります。
そのため、PCの台数が多い場合は、PCの中から「マスターPC」を1台決めてキッティング作業を行います。この場合、マスターPCのクローン（複製）を作れば、他のPCに設定などをそのまま反映できるため、一度に大量のPCキッティングを行えることがメリットです。
一方、クローニングツールで設定する方法は専門知識が必要で、10～15万円程度のマスターPC作成費がかかります。PCの機種が異なる（あるいはPCのメーカーが同じでも型番が異なる）場合は、マスターPCを複数作成する必要があるため、場合によってはPCキッティング費用が高額になるケースもあります。
PCのキッティング費用相場（作業別）
PCのキッティング費用相場は、PC1台あたり2,000円～1万円です。依頼するPCの台数やキッティングの方法、作業内容によって料金が大きく異なります。そのため、PCキッティングを外注する際は、複数社に見積もりを請求し、料金や納期を比較・検討してから依頼先を決めましょう。
以下、PCのキッティングで行う主な作業別に費用相場を紹介します。
OSのインストール、環境設定
OSのインストールは、PCを作動させるために必要な作業です。OSのインストールと環境設定を行った後に、PCが問題なく使えるかどうか動作確認をします。
OSのインストール＋環境設定にかかる費用は1～2万円が相場です。
Windowsアップデート
Windowsアップデートは、現在PCに入っている「Windows」を最新バージョンにアップデートする作業です。古いバージョンのOSを使用していると、PCの動作が遅くなる（作動しない）こともあります。Windowsアップデートにかかる費用は、1〜2万円が相場です。
業務に使用するアプリ、システムのインストール
業務で使用するアプリやシステム（Officeソフト・Adobeなど）をPCにインストールする場合、アプリ・システムの本体価格（ダウンロード料金など）は別途発生します。
また、社で使用している会計システム・人事管理システムなどを使えるように初期設定を行うケースもあります。
各種アプリ・システムのインストールにかかる費用は、3,000〜5,000円が相場です。
セキュリティソフトのインストール
セキュリティソフトのインストールは、情報漏洩の防止やウイルス対策のために重要な作業です。セキュリティソフトの種類にもよりますが、インストールにかかる費用は5,000円〜1万円が相場です。
周辺機器との接続
プリンタやルーター、キーボードなどの周辺機器をPCと接続する作業も必要です。基本的な接続作業であれば2,000～3,000円が相場ですが、周辺機器のネットワーク設定まで依頼する場合は1万5,000円～2万5,000円程度かかります。
周辺機器の本体価格や、ネットワーク設計・構築にかかる費用などについては、以下のページで詳しく紹介しています。
関連記事：サーバー関連費用の相場をまとめて紹介
PCキッティングを外注するメリット
ここでは、PCキッティングを外注するメリットをいくつか紹介します。
業務負荷が軽減できる
PCキッティング外注時には、PC・周辺機器・OSなどの各種設定をまとめて依頼できるため、社員がPCの初期設定にかける手間や時間を減らせます。
また、PCや周辺機器の資産管理（管理台帳への記載・付属品の管理など）を代行してくれるケースもあるため、自社の情報システム部門の業務負荷軽減にもつながります。
作業を効率化できる
PCキッティングを外注すると、実務経験やノウハウを持つ担当者がキッティング作業を行ってくれるため、自社で対応するより作業を効率化できる点がメリットです。
依頼するPCの台数が多い場合でも、キッティングの品質をそろえながらスピーディーに作業を進めてくれます。
設定ミス、作業不備を防げる
PCキッティングを請け負う事業者は、作業マニュアルやトラブルシューティング集などに沿って作業を行うことが多いため、設定ミスや作業不備が発生しにくい点もメリットです。
PC1台ごとにキッティングの作業記録をつけるため、初期不良などの不具合が起きてもスムーズにアフターサポートを依頼することができます。
セキュリティ設定も依頼できる
PCキッティングと同時にセキュリティソフトのインストールや、セキュリティ設定を依頼することもできます。PC1台ごとにセキュリティ対策を行い、遠隔操作で一括管理できるように設定してもらえることがメリットです。
なお、セキュリティ設定はオプション（別料金）であることが多いため、依頼したい場合は事前に確認を行いましょう。
PCキッティングの依頼は「クラウドワークス」へ
PCキッティングの依頼先には、PCレンタル会社やキッティングの代行サービスなどがありますが、比較的安価に依頼できるクラウドソーシングサービス（※）を利用する方法もおすすめです。
なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録ワーカー数が480万人を超えており、PCキッティングの経験豊富な人材を全国各地から探すことができます。
各ワーカーのプロフィールを見れば、PCキッティングの実績やスキル、対応可能範囲、居住地などがすぐに確認できるため、希望条件と合致する人材がスムーズに見つかります。また、納期や料金を交渉することができ、キッティング業者より低価格での依頼も可能です。
クラウドワークスにはフリーランスで活動するシステムエンジニア・インフラエンジニア・プログラマー・テスターなどが多数登録しており、PCキッティングとあわせてIT関連の環境整備を依頼することもできます。職場のネットワーク環境整備、PCキッティング、業務効率化に向けたシステムやVBAの開発などをまとめて発注できるのが大きなメリットです。
【クラウドワークスで依頼できる仕事の一例】
・PCやスマホ、タブレットのキッティング
・アプリやソフト、システムの開発
・ホームページ制作、Webデザイン
・企業で扱う情報のデータベース構築
・ネットワークの設計
・VBA／マクロの開発
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