今回は、ライターの探し方や仕事の依頼前に準備すべきこと、依頼料金の相場、優秀なライターを選ぶポイントなどを紹介します。希望に合うライターが見つかれば、自社コンテンツやオウンドメディアで使用する文章のクオリティアップにつながり、販促やPRも期待できるため、ぜひ参考にしてください。
目次
ライターの探し方
はじめに、ライターを探す方法をいくつか紹介します。
記事制作会社へ外注する
まず、ライティングを請け負う会社(記事制作会社、編集プロダクションなど)を通じて、ライターへ仕事を依頼する方法があります。これらの会社には、SEO対策を考慮した文章を執筆できるライターや、特定ジャンルに詳しいライター、複数の記事をまとめて引き受けてくれるライターなど、多数のライターが所属しています。
依頼内容に応じて外注先がライターをアテンドしてくれるので、ライターを探す手間がかからないことがメリットです。また、記事の制作体制が整っている場合が多く、企画立案から執筆まで一貫して依頼できるケースがほとんどです。
依頼料金に仲介手数料(20〜40%程度の手数料)が上乗せされるため、ほかの外注先よりは割高になりますが、クオリティの高い文章を制作できます。
個人ライターに直接連絡する
個人ライターに直接連絡し、文章の執筆を依頼する方法もあります。フリーランスで活動するライターの多くは、SNSや個人ブログでポートフォリオ(実績や得意ジャンル、過去に執筆した記事など)を公開しています。気になるライターを見つけたら、SNSのDM(ダイレクトメッセージ)や、ブログの問い合わせフォームから直接連絡しましょう。
個人ライターに直接仕事を依頼すると、仲介者がいないため料金は比較的安い傾向にあります。その一方、料金や納期などに関するトラブルが起きた際は自分(自社)とライターの二者間で対応する必要があるため、相手をよく見極めてから依頼することが重要です。
クラウドソーシングサービスを利用する
クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのことです。フリーランスのライターや編集者などが多数登録しているため、複数人の実績やスキルを比較したうえで条件に合った人材を選ぶことができます。
クラウドソーシングサービスを利用すると、文章制作の発注に関する一連の流れ(依頼内容の相談・契約・修正依頼・報酬の支払いなど)がオンラインで完結することがメリットです。複数人のライターへの同時発注も可能なので、記事を量産したい場合にも便利です。依頼内容や料金、納期などはライター個人と相談して決めることができ、ほかの外注先より安価に依頼できる傾向にあります。
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ライターへの依頼前に準備すること
続いて、ライターへの依頼前に準備することを紹介します。
依頼内容をまとめる
依頼時に伝えるべき内容をまとめておくと、ライターとのやりとりがスムーズです。
執筆してほしいコンテンツのジャンルや方向性、ターゲット、コンセプトなどによって、文章のトーンやマナーは異なります。そのため、「どのように執筆すべきか」をライターが把握できるように、以下のような依頼内容をまとめておきましょう。
【掲載媒体に関する情報】
文章を掲載する媒体の名前、ジャンル、バックナンバー、URLなど
【文章(記事・コンテンツ)制作の背景や目的】
なぜ・どのような目的で文章を制作してほしいのか(製品PR、資料請求、メルマガ登録、商品購入につなげたい、など)
【必須となる内容やキーワード】
文章内に含めてほしい内容やキーワード
【ターゲット層】
掲載媒体(またはコンテンツ)のターゲットとなる人物像(20~30代の会社員、30~40代の主婦など)
【文章制作時の禁止事項】
出典を明らかにしないデータ引用、他記事のコピーなど
また、依頼に関する発注書を作成することも重要です。依頼する条件や報酬を発注書に明記しておけば、ライターとの認識違いや伝達ミスによる修正などを防ぐことができます。
発注書に記載する主な内容は、以下のとおりです。
【依頼金額】文字単価〇円、時給〇円、1記事あたり〇円など
【納期】◯月◯日まで、発注日から1週間以内など
【文字数】4,000~5,000文字、2,000文字以上など
【納品方法】Word形式で提出、CMSへの入稿など
【支払い期日】月末締め、翌月末払いなど
【その他依頼事項】コンテンツの企画作成から任せたい、掲載時に使用する画像を選定・加工してほしいなど
事前に依頼内容をまとめ、発注書も用意しておくと、依頼に適したライターを探す際に便利です。文面にしておけば、求める条件と実際の経歴を照らし合わせやすくなるだけでなく、交渉時にも役立ちます。
執筆ルールを決める
執筆を依頼するにあたり、原稿の文体や表記、使用してはいけない表現、記事制作の手順などをルール化しておくことも重要です。
ルールをまとめてマニュアル、レギュレーションなどの形式にしておけば、依頼側は仕事の手順や進め方、禁止事項などを説明する手間をなくすことができ、ライターは作業をスムーズに進められます。
【執筆ルールの例】
・使用してほしい文体:ですます調、である調
・推奨される表記:英数字は半角、記号は全角など
・推奨される書き方、ロジック:PREP法、PASONAの法則など
・使用NGな文字や表現:口語表現、体言止め、環境依存文字など
執筆ルールの詳細をライターと共有することで、求めるクオリティに近い記事を納品してもらいやすくなり、修正の手間を減らせます。細かい表現方法や書き方については、サンプル記事や既存記事のURLなどを共有するとイメージを伝えやすいでしょう。
ライターへの依頼料金相場
ライターへの依頼料金は、執筆してほしい文章のテーマや掲載媒体の規模、ライターの実績などによって相場が大きく変わります。一般的な料金相場は以下のとおりです。
【ライターへの依頼料金相場】
文字単価:1文字あたり0.5~10円
時間単価:1時間あたり1,200~2,000円
記事単価:1記事あたり1~3万円(※)
専門性の高い文章の執筆を専門家や有資格者に依頼する場合は、料金相場の2~10倍程度になることもあります。また、インタビュー形式の記事を作成する際、取材費・交通費などといった別途費用がかかるケースもあります。
(※)記事単価は、インタビュー記事や紙媒体の雑誌などに多い料金体系です。記事のテーマやボリューム、メディアの規模などで料金が変わり、数千円から依頼できることもあれば、1記事あたり10万円を超える場合もあります。
さらに詳しい費用や、制作記事のジャンル別の料金相場などは以下の記事をご参照ください。
関連記事:記事作成費用の相場を詳しく紹介
優秀なライターを選ぶポイント
ここでは、優秀なライターを選ぶポイントを紹介します。
ライターとしての実績があるか
ライターを選ぶ際は、まずライターとしての実績(ライター歴は何年目か、得意ジャンルはあるか、執筆関連の資格を持っているかなど)を確認することが重要です。初心者や未経験者のライターには比較的安い料金で仕事を依頼できますが、執筆に慣れていないことから手直しが発生することも少なくありません。また、想定より低いクオリティで納品されたり、急に連絡が途絶えてしまったりする場合もあります。
そのため、「実績が5年以上あるライター」や「紙媒体の編集経験者」、「定期執筆や連載経験のあるライター」など、明確な実績がある人材を選びましょう。
円滑にコミュニケーションがとれるか
ライターとしての実績だけでなく、「円滑に連絡やコミュニケーションがとれるかどうか」という点もポイントといえます。依頼前にライターとメールなどで連絡をとる際、レスポンスの早さや言葉づかい、仕事に取り組む姿勢などをチェックし、適性を確認しておくと良いでしょう。
また、ライターによっては複数の仕事を並行して受注するケースもあります。実績やスキルはあっても連絡が遅かったり、納期に遅れたりする場合もあるため、注意が必要です。
テストライティングを依頼できるか
テストライティングとは、ライターのスキルを判断するために行うトライアル執筆のことです。テストライティングを依頼したライターに対しては、採用・不採用に関わらず、テストライティングに対する報酬を支払うケースが一般的です。
テストライティングで確認する具体的な内容は、以下のような点です。
【テストライティングで確認すること】
・基本的な執筆スキルがあるか
・どれくらいの日数で執筆できるか
・ルールを守って執筆できるか
・他記事のコピーや流用を行っていないか
・テーマにたいしてきちんと調査・理解をしているか(主観的な内容になっていないか)
テストライティングを実施せず、ライターが過去に執筆した文章をもとに執筆スキルを判断することもできます。ただし、ほかの編集者による加筆・修正が入っている場合もあるため、全てライター本人が書いた記事とは限りません。そのため、テストライティングを承諾してくれるライターを選び、執筆スキルをきちんと判断することが望ましいでしょう。
ライターへの依頼は「クラウドワークス」で
ライターの探し方はいくつかありますが、クラウドソーシングサービスを利用する方法もおすすめです。なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は登録ワーカー数が400万人を超えており、72万社以上の企業が利用しているサービスです。
登録ワーカーのプロフィールを見れば、実績や得意分野、保有資格、目安料金、稼働可能時間などを確認できるため、条件に合ったライターを探すことができます。専門スキルを持つライターや紙媒体の編集経験者も多数おり、さまざまなジャンル(金融・不動産・健康・美容・ファッション・アニメなど)の文章執筆を依頼可能です。
▶発注初心者にもおすすめ!ライティングを依頼できるワーカーをチェックする
クラウドワークスのシステム上で契約すれば、自動で業務委託契約になるため、契約書を用意する必要がありません。文章執筆に関連する複数の業務(記事の企画構成、SEOを考慮したキーワード設計、校正・校閲、文章内で使用する画像の選定・加工など)を依頼したい場合や、大量の記事を一度に制作したい場合などには、公認パートナー企業へまとまった仕事を依頼できる「まるごと外注サービス」を利用することもできます。
また、記事制作の予算や納期、依頼本数に応じて文字単価を設定できることもメリットです。依頼する記事のテーマや文字数によって料金相場が変わりますが、記事制作会社へ外注するより低コストで発注できます。
【クラウドワークスの料金相場】
・企画の作成:1,000円〜
・記事の執筆:2,000円〜
・記事の校正:2,000円〜
・記事の編集:2,000円〜
・リライト:2,000円~
・メルマガ作成:2,000円~
・文字(テープ)起こし:5,000円〜
・インタビューや取材:1万5,000円〜