「アルバイトを募集しても応募がこない」といった声は珍しくなく、アルバイトの人手不足は深刻化しています。では、なぜアルバイトは集まらないのでしょうか?その原因を探った後、4つの解決方法を見ていきましょう。
目次
アルバイトの人手不足は深刻なのか?
アルバイトの人手不足は特にどのような業種で起こっているのでしょうか。その原因なども確認していきましょう。
特に警備や清掃で人手不足
アルバイトは多くの業界や職種で不足していますが、特に人手不足が著しいとされているのは、警備やビルの清掃の業界です。さらに、配送や引っ越しのドライバー、パチンコ店やカラオケ店の店員なども人手不足が顕著となっています。
事務やデータ入力、コールセンターのオペレーターといった職種を除くと、実に幅広い仕事でアルバイトの人手不足が深刻化しているといっても過言ではありません。
飲食店でも人手不足は深刻です。こちらの記事もあわせてご覧ください。
関連記事:飲食店の人手不足の原因や解決策とは?業務量を減らすのも手段の1つ
少子化と有効求人倍率の上昇が原因
アルバイトの人手不足の要因は2つあります。
まず1つ目は、景気回復によって積極的な採用が行われ、有効求人倍率が上昇していること。そして2つ目は、少子高齢化が進んで生産年齢人口が減少していることです。正規社員と比較するとアルバイトは定着率が低いため、特に若手人材を取り合う状況となり、アルバイトが人手不足となっています。
アルバイトの人手不足対策1:募集方法を見直す
アルバイトの募集方法はひとつだけではありません。さまざまな方法を組み合わせてみたほうが効果があります。
スタッフに友人を紹介してもらう
アルバイトを募集しても人が集まらない場合、既存のアルバイトスタッフに声をかけて、友人を紹介してもらう方法が考えられます。既存のアルバイトスタッフが働きやすさや居心地のよさを感じていて、友人や知人に勧めたいと考えているケースでは、紹介してもらえる可能性があります。採用コストがかからないこともメリットです。
店頭に張り紙を貼る
店頭に張り紙を貼るのも、採用コストがかからない方法です。店頭の張り紙を見て応募する人は、自社や店舗のファンであるか、もしくは商品やサービスを知っている可能性が高い人となり、親和性があります。
ただしこの場合、結果として採用には至らない場合でも今後も「お客様」でい続けてもらえるよう、電話がかかってきたときの受け答えや面接の対応などには注意が必要です。
ハローワークを活用
事業所を管轄するハローワークに足を運ぶ方法もあります。事業所登録を行い、求人申込書を提出して受理されると求人票が発行され、ハローワークを通じて無料で求人を行うことができます。また、希望により、ハローワークのインターネットによる求人情報の提供サービス「ハローワークインターネット」への掲載も可能です。幅広く求職者に求人情報を見てもらうことができます。
WEB広告や紙媒体へ広告を出す
これまで店頭の張り紙や、自社サイトでアルバイトを募集しても集まらなかった場合は、有料のWEB媒体や紙媒体に求人広告を出稿する方法があります。費用はかかりますが、多くの情報を広範囲に届けられることがメリットです。特にWEB媒体への出稿は、スマホで情報収集をすることが多い高校生や大学生にアプローチしやすくなります。
アルバイトの人手不足対策2:待遇を見直す
アルバイトへの応募が集まりにくく、既存のアルバイトも辞めてしまうことが多い場合は、待遇を見直すという方法もあります。時給は他社と比較されやすいため、見直すことで応募が増える可能性があります。
ただし、人件費予算の総額を上げられない場合、時給を上げて一度のシフトに入る人数を減らしてしまうやり方には注意が必要です。結果としてアルバイト一人当たりの月に稼げる額がこれまでよりも減ってしまい、アルバイトの退職につながることがあるからです。さらに、店長などの管理者の負担が大きくなるのも危惧される点です。
アルバイトの人手不足対策3:応募者への対応を改める
応募時の対応に注意を払うと採用につながることがあります。
応募者にスピーディーに対応
アルバイトを募集すると一定数の応募がくるにもかかわらず採用に至らない場合は、応募者への対応に問題があるのかもしれません。たとえば、応募者が電話をしてきたときに店長が不在のケース。折り返しの電話をかけるまでに時間がかかってしまっては、応募者の熱量が冷めたり他社に応募したりしてしまうことが考えられます。
応募者との面接日程の調整は速やかに行い、採用の可否の連絡も面接後になるべく早く行うようにしましょう。
面接に時間をかけてミスマッチを防ぐ
採用したアルバイトがすぐに辞めてしまうことも人手不足を招く要因です。アルバイトがすぐに辞めてしまう理由としては、双方のミスマッチが挙げられます。
面接時に仕事内容を詳しく説明しなかったり、応募者からの質問にきちんと答えていなかったりすると、「聞いていた話と違う」と感じ、すぐに辞めてしまうことが少なくありません。面接は時間をかけて行うようにし、ミスマッチによる退職は避けるようにしましょう。
アルバイトの人手不足対策4:業務量を減らす
アルバイトが集まらない場合、定型化できる業務は自社内で行わずアウトソーシング(外注)することで、自社でまかなう業務量を減らす方法もあります。請負業者に委託する以外に、クラウドソーシングサービスを活用することもでき、おすすめは「クラウドワークス」です。
クラウドワークスの登録者数は480万人を超えており、さまざまなスキルを持つワーカーが登録しています。そのため、欲しいスキルを持った人材に必要な時間だけ業務を依頼することが可能です。各ワーカーのプロフィールを見れば希望の時間単価がわかるため、アルバイトと同等の金額で依頼できる人材を選んだり、居住地の近いワーカーを探してスムーズに面談や業務を行ってもらったりすることもできます。
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まとめ
アルバイトの人手不足の対策には、募集方法を見直したり、待遇を改善したり、応募者への対応を改めるといった方法があります。しかし、人手不足が叫ばれる今日において、良質な人材を確保することには課題も少なくありません。アウトソーシングによる業務の外注化も検討し、自社で担う業務量を減らせないかを考えてみましょう。