オウンドメディアの運用においてSEO対策は重要なミッションです。専門的な分野になると、自社ではSEO対策が行えないこともあるでしょう。そんなときは専門性の高い人に最初から依頼するのが得策です。依頼先を決める際のポイントについて解説していきます。
目次
SEO対策の費用相場とは
SEO対策を外部に依頼する場合、一番気になるのは費用相場ではないでしょうか。SEO対策費用の支払い体系には、成果報酬型、月額固定費型、一括支払い型の3つがあります。それぞれの相場を見ていきましょう。
SEO対策の料金体系
・成果報酬型
成果報酬型は「1つのキーワードに対していくら」という料金体系で、検索順位が上昇したぶんだけ報酬が発生します。価格設定は1日につき500円~1万円ほど。設定するキーワード数や難易度にもよりますが、相場は月額1万5千円~数十万円程度です。なお、上位表示されなければ支払いは発生しません。
・月額固定費型
月額固定費型は、コンサルティング契約を結ぶものが多いです。内部SEO対策やコンテンツ内容の設計、コンテンツライティングなど、どの範囲をどのくらいやってもらうかで料金が変動します。契約相場は数万円から、高いものでは100万円を超えることも少なくありません。
・一括支払い型
一括支払い型は、一括で一定の料金を支払って対策してもらうものです。記事の量産だけではなく、サイト設計やコンテンツ投稿、SNSを利用した拡散まで含まれる場合もあり、段階によっては数万円から数十万円と相場が幅広くなります。期間を決めて行うため、継続的に料金を支払う必要がありません。
SEO対策のサービス内容
SEO対策のサービス内容として主なものは、以下の通りです。
・コンテンツ対策…サイト内のコンテンツ・記事の品質を高めるための施策
・内部SEO対策…ページのエクスペリエンスやクローラビリティを最適化するための施策
・外部SEO対策…SNSなどを活用し、リンク獲得を促すための施策
・SEOコンサルティング…上記の対策を組み合わせ、改善に向けた総合的アプローチを行うための施策
SEOの対策費用・料金相場一覧(対策内容・料金体系別)
内容 |
サービスの概要 |
料金体系 |
費用相場 |
SEOコンサルティング |
企画・調査・分析 |
月額固定費型 |
1カ月あたり10〜100万円 |
コンテンツ対策 |
コンテンツ・記事の作成 |
一括支払い型 月額固定費型 |
コンテンツ・記事の単価(数千円〜10万円)×作成した本数 |
内部SEO対策 |
内部リンクやタグの最適化 システム面の調査 |
一括支払い型 |
1回あたり10〜30万円 |
外部SEO対策 |
SNS対策 |
月額固定費型 成果報酬型 |
1カ月あたり1〜20万円(月額固定費型の場合) 1回あたり5〜100万円以上(成果報酬型の場合) |
SEO対策の料金体系別 施策内容例
次に、SEO対策の料金体系別に施策内容の例やポイントを紹介します。
成果報酬型
成果報酬型は、上述のとおり順位上昇に応じて報酬が支払われるため、検索順位を上げることを最大の目標にしている場合は効果的です。外部SEO対策として被リンクを貼るなどの施策も含まれます。ただし、成果を求めるあまりにGoogleからペナルティを受けてしまうような場合もあるので、どのような施策で順位を上げるのかをしっかりと確認しましょう。
月額固定費型
月額固定型の場合、契約する業務範囲をどのように設定するのかが大きなポイントです。コンテンツのライティングや、SEO対策コンサルティングが業務に含まれます。サイトの規模によっても施策が変わるため、自社サイトと同じくらいの規模のサイトにおいての実績があるのか確認しておくことが重要です。
一括支払い型
一括支払い型に多い施策は、記事量産型のコンテンツSEOや内部SEO対策、SNS対策、サイト設計などです。SEO対策は成果が出るまで時間がかかるため、期間を慎重に決めましょう。
SEO対策のサービス内容について
先ほど挙げたSEO対策のサービスについて、具体的な内容を紹介します。
SEOコンサルティング
SEOコンサルティングで行うのは、サイトの現状を調査・分析することと、その結果を踏まえたSEO対策のアドバイスです。サイトとしての成果(アクセス数・紹介商品の購入数・動画の閲覧数など)が十分に出ない原因を解明し、内部対策・外部対策(下記参照)を総合的にアドバイスします。
規模の大きなWebサイトほどSEOコンサルティング料金は高額になる傾向にあります。
コンテンツSEO
コンテンツSEOでは、成果につながるようなコンテンツを作成します。ユーザーの検索意図を考慮し、コンテンツ自体の質を高めることでSEO対策を行います。
コンテンツの種類はサイトによってさまざまですが、主に記事(ブログ・コラムなども含む)を指すことが多く、検索数の多いキーワード・需要の高い内容などを含めた記事を新規作成したり、既存の記事をリライトしたりします。
内部SEO対策
内部SEO対策では、サイト内部の構造的な問題にアプローチします。記事ページのタイトルやタグの最適化、さまざまな端末からの閲覧を前提としたレスポンシブ対応、広告の表示形式などを見直し、ユーザーの利便性を高めることが目的です。
外部SEO対策
外部SEO対策では、主に被リンク獲得のための施策を行います。被リンクとは外部のWebサイトが設置した自サイトへのリンクのことをいい、被リンクの数が多いほど検索順位が上がりやすくなります。
施策の例として、コンテンツ内へのSNS連携ボタンの設置(SNSからのユーザー流入・シェアの増加を目指すため)、関連サイトへのリンク設置などが挙げられます。
最新のSEO対策については、以下の動画で詳しく紹介しています。
SEO対策会社の料金・費用の事例
では、前述のようなSEO関連サービスをSEO対策の専門会社へ依頼するといくらかかるのでしょうか?事例に基づいて料金の目安を紹介します。
SEOコンサルティング
SEOコンサルティングを対策会社へ依頼する場合、月額固定費型だと1カ月あたり50万円~というケースが一般的です。成果報酬型だと20万円程度の初期費用+内容に応じた料金となり、対策の効果測定の結果に応じた金額を支払うことになります。
SEOコンサルティングについては詳細な料金を公開していない対策会社も多いため、見積もりを出してほしい場合は各社へ問い合わせてみましょう。
コンテンツSEO
コンテンツSEOについては1本あたり2~5万円という料金設定の対策会社が多く、コンテンツ・記事の難易度や担当ライターのランクなどによって金額が変動します。
記事型のLP(文章を多めに記載したランディングページ)を制作する場合は、1点あたり10万円以上の費用を見込んでおいた方がよいでしょう。
内部SEO対策
SEO対策会社へ依頼する場合、コンサルティングの結果を受けて内部SEO対策の内容が決まるケースがよく見られます。サイトの改善点を調査・分析してから具体的な施策を定めるためです。
コンサルティングと内部SEO対策をパック料金で提供している会社もあり、月額30万円~50万円(大規模サイトだと100万円ほどになることも)前後が相場といえます。
外部SEO対策
SEO対策会社には、ツールを使って外部SEO対策を行う会社もあります。ツールを使用した場合、被リンク10本獲得で月額1万円程度と料金は安めですが、作為的な被リンクとみなされてサイトの評価を下げることがないよう信頼できる対策会社へ依頼することが重要です。
高性能なツールを使用する場合や複合的な対策まで行う場合もあり、料金も3万~30万円程度と会社によって幅があります。
SEO対策の依頼先を選ぶポイント
SEO対策依頼を行う際に、業者を選ぶポイントを5つ紹介します。
実績に加えて評判や口コミもチェック
SEO業者によっては、SEO対策の実績を10年以上積んでいる場合もあります。そのため、まずは過去の実績を確認することが重要です。また、半年から1年という中長期的なスパンでの取引になるため、一緒にやっていけるかどうか、評判や口コミを確認することも重要です。
内部施策としての提案内容
SEO対策において、URL構造の最適化やコンテンツのユニーク化などの内部施策は重要な項目です。この内部施策について適切な提案を行ってくれるのかもポイント。多くの業者では、最初に「内部施策指示書」というサイト改善書類を最初に提出してくれることが多いのですが、その中身が納得いく方法なのかどうかの見極めも大切です。
コンテンツマーケティングの内容
現在行われているSEO施策の中でも、もっとも主流になっているのがコンテンツマーケティングです。読者の共感を呼ぶ質の高いコンテンツを制作し、集客を行います。SEO以外にも、総合的なマーケティングについての知識を有しているかどうかがポイントです。
オウンドメディア等のコンテンツの質
SEO対策に関しては、もし業者がオウンドメディアを運営している場合、その中でどのような内容を発信をしているのか確認しましょう。SEOトレンドについての知識と発信内容を見ることも、業者の質をある程度予想できることにつながります。
クラウドソーシングでプロに外注も
クラウドソーシングを使って専門家に依頼することも可能です。クラウドソーシングとは、ウェブ上で企業と個人がつながり、仕事の発注・受注ができる仕組みです。クラウドソーシングにはさまざまな経歴をもつプロが登録しているため、気になる人がいれば直接依頼することもできます。依頼相手や依頼したい期間、内容にもよりますが、SEO業者に依頼するよりもコストが抑えられることもあります。
SEO対策を依頼するときの注意点
SEO対策を依頼するときに注意する点を3つ紹介します。発注前には必ず確認しておきましょう。
すべてを依頼先に任せきりにしない
自社内にまったくSEOの知識がなく、「何を依頼しているのか」もよく分からないまま依頼先に任せきりにしてしまうと、どんどんコストが跳ね上がってしまいます。このような場合、請求書が送られてきてからようやく気づくことにもなりかねません。あらかじめ社内でも勉強して、対策できる部分がないのか確認しましょう。たとえば、アクセス解析にはGoogle Analytics、検索流入ワードの分析にはSearch Consoleなどを利用すると、自社でもSEO対策を行えます。
SEOの最新情報は常にチェック
Googleの公式情報は最低限まめにチェックしておくなど、SEOに関する内容は継続的に情報収集していく姿勢を持ち続けるようにしてください。アルゴリズムの変更はわりと頻繁に起こるので、いち早く情報を知っていることが大切です。依頼先との打ち合わせでも、新しい手法を検討すると効果的にSEO対策をアップデートすることができます。
グーグルアップデートの確認も重要
SEO対策においてはグーグルのアップデートは最重要項目です。これまでも、グーグルのアップデートによってSEOが大きく変動してPVが大きく下がった、という実例は後を絶ちません。まだ記憶に新しい2018年に起きたアップデートでは、健康系のコンテンツを公開しているサイトの評価が大きく変わりました。このように、どのようなアップデートがあったのか把握しておくことと、それに伴う自社サイトの状態を常に確認しておくことが重要です。
SEO対策を外注するならクラウドワークス
上でクラウドソーシングについて簡単に紹介したとおり、SEO対策は専門業者にしか依頼できないわけではありません。専門知識を持つ個人やフリーランスへ依頼することもできます。SEO対策の経験をもつ個人がたくさん登録している「クラウドワークス」を活用するメリットを説明します。
SEO対策スキルをもつ個人が多数在籍
クラウドワークスに登録しているクラウドワーカーには、ECサイトのSEOを長年経験している人もいれば、オウンドメディアのSEOに関する経歴がある人など、さまざまな個人がいます。ひと口に「SEO」といってもどのメディアなのかよって対策内容は異なりますが、希望しているSEO対策に合うクラウドワーカーをたくさんの登録者から選べるのは大きなメリットです。
実際にどのようなクラウドワーカーがいるのかは下記のリンクから確認できます。どのような個人やフリーランスが登録しているのかぜひご覧ください。なお、リンク先を開くとクラウドワーカーが一覧で表示され、上の検索バーから特定のキーワードを入れると、より希望に合ったクラウドワーカーを絞り込むこともできます。
一部の対策だけの依頼も可能
SEO対策といっても非常にたくさんの施策があり、一部の対策だけできる人もいれば、まんべんなく経験している人もいます。クラウドワークスでは、リソースがなく困っている一部の対策だけを依頼するとしても問題ありません。クラウドワークスでも、企画作成、編集、ブログのSEO、コンサルタント、SEOディレクションなど、さまざまな種類のSEO対策が実際に募集されています。
こちらのリンクからは、具体的にほかの企業がどのようなSEO対策を募集しているのか、実際の案件を見ることができます。ぜひご覧ください。
初回でもCWコンシェルジュで安心
初めての利用の場合、発注のやり方や報酬相場など、わからないことが多く不安もあるのではないでしょうか。クラウドワークスには、無料で利用できるCWコンシェルジュというサービスがあります。CWコンシェルジュとは、専門のオペレーターが発注内容のヒアリングを行い、募集文面を代行作成するというもの。最短、当日中に発注することができます。いきなり発注するのは不安…という方は、ぜひ利用してみてください。
まとめ
SEO対策は支払い方法や施策の内容によって相場の桁が変わってきます。自社がどのよな課題を抱えていて、どのような解決を望んでいるのかをまとめて依頼を行いましょう。ただし、依頼する前に、最低限の知識は勉強しておくことをおすすめします。一部の施策に関して専門家の知識や経験を頼りたい、という場合にはクラウドワークスで募集をしてみましょう。