企業はDM(ダイレクトメール)を活用することによって、直接個人あてに宣伝や販促活動を行うことができます。印刷物としてDM作成を行う場合の料金相場のほか、メールDMとして送信する場合の制作工程・依頼先などを紹介します。
目次
DM作成で外注できる工程は?
ハガキ・チラシ・封書タイプなどといった印刷物のDMを外注で作成依頼する場合、おもに依頼できる内容としては、デザイン、印刷、封入・宛名記載、発送作業、投函作業などです。
外注先によっては、希望する画像・配置図・原稿をもとにデザイナーと打ち合わせをしてデザイン案を決めるところもあれば、ある程度の型が決まったテンプレートの中からデザインを作成するところもあります。印刷物の種類や部数によるものの、デザイン入稿後、およそ1週間から10日程度で投函作業までが完了するのが一般的です。
DM作成費用の相場はどう決まる?
DMの作成費用の相場はどのように決まるのでしょうか。
依頼工程・内容
DM作成費用は上述したような依頼内容・工程によって変わり、どの範囲を外注するのかで異なります。デザインは社内デザイナーが行うため印刷から発送・投函作業までを依頼したい場合、デザインも含めて全工程を依頼したい場合、DMの印刷だけを依頼したい場合など、依頼したい工程によって合計費用は変わります。
DMの形状(サイズ、色数、印刷面など)
DMは、一般的なハガキ(ポストカード)サイズ・三つ折りサイズ・各種の圧着ハガキサイズ・紙封筒サイズなど、大きさや目的によってさまざまな形状に分かれます。一般的なハガキサイズはもっとも安価であることが多く、封書型・A4中綴じ冊子封入型・3つ折りパンフレット封入型などになると料金は比較的高額になります。また、片面印刷・両面印刷、カラー印刷・モノクロ印刷、圧着加工有り・無しなどによって料金設定を細かく定める外注先も存在します。
依頼部数、納期
DM作成費用は、依頼したい部数・納期などによって変わることもあります。部数が多くなるほど印刷料金は安くなる外注先が多く、1,000通未満や2,000通程度の部数だともっとも単価は高くなります。また、外注先によっては納期を重視したプラン・価格を重視したプランを両方用意していたり、印刷・宛名印字・郵便料金をまるごとパッケージ化することで料金を安く設定していたりするところもあります。
デザイン案の数、修正回数
繰り返しとなりますが、DM作成ではデザイン案を依頼するかどうかによって作成費用は大きく変わるといえます。依頼先によっては「デザイン案〇点まで、修正回数〇点までは追加料金なし」というプランを提供していることもありますが、デザイン案の数や修正の有無によって料金が変動する仕組みをとっている依頼先も少なくありません。
原案や文字原稿の有無
ラフ原稿や文字原稿、写真などを用意しておくと、作成費用を抑えられることがあります。また、他企業が実際に制作した過去のDMなど、自社で制作したいDMのイメージに近いサンプルを用意しておくこともイメージの共有につながりやすく、制作期間の短縮になりやすいといえます。
DM作成の主な依頼先と料金相場
DM作成の依頼先と料金相場を紹介していきます。
DM代行専門会社
まず、DM作成はDM代行専門会社へ依頼することができます。デザイン・印刷・発送までの一連の流れを請け負うことが一般的で、発注部数が多いほど割安になりやすいものの、中にはあらかじめ代行会社側が作成したデザインテンプレートを使用しているところもあり、企業の個性などを出しにくいなどのデメリットもあります。
料金相場は、ハガキやポストカードタイプは1通50円、めくるタイプの圧着ハガキは1通75円前後、OPP封筒入りDM(A4サイズのチラシ入り)は1通80円前後、封書DM(A4サイズの2つ折りパンフレット入り)は1通110前後です。
デザイン会社、デザイナー
DM作成は、デザイン会社やデザイナーへ依頼することも可能です。デザイン・印刷のみを請け負うケースと、マーケティング的なアドバイスやアフターフォローなどもあわせて請け負うケースがあります。デザイン会社やデザイナーへの依頼は、ターゲットにより届きやすいデザイン・個性的なデザインを希望する企業にはおすすめといえますが、印刷・送付に加えてデザイン費用が別途発生するため割高になる可能性もあります。
デザイン料は2万円から10万円程度で、ここに印刷料などが別途加算されます。デザイン料は情報掲載量が多い用紙になるほど高額になる傾向があります。サイズごとに定めるデザイン料はデザイン会社によってさまざまであるため、気になる会社などが複数ある場合は見積もりを依頼することがおすすめです。
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスを通してDM作成を依頼することもできます。クラウドソーシングとは、インターネット上でお仕事を依頼したい人とお仕事を受けたい人をつなぐサービスのことです。サービスのプラットフォーム上にお仕事依頼の案件を立ち上げて広く募集する、特定のデザイナーを指名して依頼するなど、いくつかの募集形式を選べるという特徴があり、デザイナーの指名料・サービス登録料などは基本的にかかりません。
クラウドソーシングサイトで依頼する場合の平均相場は3万円程度ですが、企業とのやり取りではなくデザイナー個人と直接やりとりできることから、納期や修正面などで柔軟な対応を期待できる点もポイントです。
メールのDMの依頼先や費用相場は?
これまで紙媒体のDMに関して説明してきましたが、メールのDMを依頼する場合は外注できる範囲として、メールの文章作成、決められたタイミングによるメール送信などです。依頼先は個人やフリーランス、文章作成会社、オンラインアシスタントサービスの3つに分かれ、1文字あたり0.5円~5円程度が相場です。
DM作成の依頼なら「クラウドワークス」
DM作成を依頼するなら、クラウドソーシングサービスのクラウドワークスがおすすめです。クラウドワークスにはDMのデザイン経験・メールDMの作成経験をもつプロが多数在籍しており、デザイン制作とメールDMのいずれにおいても外注することができます。
クラウドワークスのプラットフォーム上から職種・スキルなどで個人を絞り込むことができるため、気になる人へ直接指名依頼したり、メッセージを送信したりできます。また、コンペ形式という依頼形式を活用することで、不特定多数のデザイナーから多数のデザイン案を集められるのも特徴です。デザインやメールDM作成依頼のほか、DMの効果測定・分析などといったマーケティング関係を依頼することもできます。
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まとめ
デザインにこだわったDMを作成したい場合、デザインのみデザイン会社やデザイナーへ依頼し、印刷や投函は印刷会社などへ依頼することもできますが、予算をなるべく抑えるならばデザインから投函まで一括で依頼するほうが費用の合計は安くなるといえます。外注したい工程、依頼部数、DMの形状などを総合的にふまえ、DM作成の依頼先を決めてみてはいかがでしょうか。