Live2Dの依頼相場は？イラストやモデリングは誰にいくらで頼める？

Live2Dを使ったイラスト作成を依頼すると、部分的な工程の依頼なら1万円～20万円、まとめて依頼するなら5万円～40万円ほどが相場料金です。
今回は、料金相場にくわえてLive2Dの概要やイラスト制作の工程、Live2D制作を外注できる依頼先などについて詳しく解説します。

Live2Dのどんな仕事を依頼できるの？

クラウドワークスではLive2Dのこんな仕事が発注されています！▶実際に発注されているLive2D関連の仕事を見てみる

1 Live2Dとは
2 Live2Dの制作工程と料金
3 Live2Dの依頼料金相場
4 Live2D制作の依頼先
5 Live2Dの制作なら「クラウドワークス」
6 まとめ

Live2Dとは

Live2Dは、2Dのイラスト（原画）にアニメーションを付けて、立体的に動くキャラクターを制作できるソフトウェア・関連ソフトウェアの総称です（イラストを立体的に動かす技術そのものを指して「Live2D」と呼ぶ場合もあります）。
3Dでは原画をもとに3DCGモデルを作成しますが、Live2Dでは原画の素材を活かしつつリアルな動きや表情を2Dで表現することが特徴です。立ち絵のような平面的な2Dイラストであっても、アニメーションを付加すれば立体的に見せることができるため、Live2Dで動くキャラクターをVTuberとしての活動に使う人も増えています。

Live2Dには無料版・有料版があり、無料版ではパーツの数やアニメーションの種類、各種機能のスペックに制限があります。有料版は制限なく搭載機能を利用でき、3DCGモデルと比べると低コストで制作できます。

VTuberの立ち絵作成については、以下のページを参考にしてください。

関連記事：【VTuber】立ち絵作成のポイント！おすすめの依頼先も

Live2Dの制作工程と料金

Live2DでVTuberキャラクター（2Dモデル）を動かすまでには、大きく分けて3つの工程があります。ここでは、Live2Dの制作工程と、依頼時の料金相場をそれぞれ紹介します。

イラスト制作（パーツ分け）

Live2Dを使う場合、まずはキャラクターの2Dイラスト（原画）を用意します。イラストは、動きや表情を付けるために細かくパーツを分ける（=パーツ分けをする）必要があるため、全体的にシンプルで動かしやすいデザインがおすすめです。

キャラクターのパーツ分けは、頭・顔・体・装飾品などの単位に分割して行います。このとき、頭であれば「前髪・後頭部・輪郭・耳」のように、さらに細かい単位でパーツを分けたほうが繊細な動きを表現できます。とくに、VTuberキャラクターはリアルタイムで髪が揺れたりするため、顔や目に被らない髪型（ポニーテール・ツインテールなど）にし、生え際からパーツ分けを行うケースが一般的です。

なお、イラスト制作を外注する場合、イラストの著作権についての注意が必要です。通常のイラスト制作と同様、Live2Dでイラスト制作する場合にも二次使用のリスクがあります。

関連記事：イラスト二次使用料の相場やリスクを解説！

イラスト制作（パーツ分けを含む）を依頼する料金の相場は、約3～5万円です。すでにイラストがあり、パーツ分けとモデリングを依頼する場合は約3万円ほどで済みますが、実績のあるクリエイターへの依頼だと、依頼料金が10万円を超えるケースもあります。

モデリング

イラスト制作（パーツ分け）の後は、モデリングという工程に移ります。モデリングは、パーツ分けしたイラストを組み立てる工程です。各パーツが動く範囲を決めたり、キャラクターの基本的な動作（うなずく・手を組むなど）を設定したりします。すでにパーツ分けしたイラストがある場合は、モデリングの工程から外注することも可能です。

モデリングのみを依頼する場合の相場は、約1～5万円です。全身イラストなのか上半身だけのイラストなのかによって料金が左右されます。また、イラスト制作・パーツ分け・モデリングを一貫して依頼する場合は約5～10万円ほどが相場です。

アニメーション

アニメーションは、2Dモデルに細かい動作（モーション）をつける工程です。デフォルメされたキャラクターはパーツの少なさから動きが単調になりがちなため、5頭身以上のキャラクターにしたほうが滑らかな動きを表現できます。

【モーションの例】
・表情：照れ顔、青ざめた顔、目を閉じた笑顔など
・仕草：髪の揺れ、口パク、まばたき、ケモノ耳が動くなど

アニメーションは、モーション単位で料金が設定されているケースが一般的で、モーション1点につき約5,000円～1万円が料金の相場です。特殊なモーションの場合は、別途オプション料金を請求されることもあります。

Live2Dの依頼料金相場

Live2D制作を依頼する場合、外注先によって費用が大きく異なります。ここでは、制作会社・個人クリエイターへ依頼する場合の費用相場をそれぞれ紹介します。各依頼先の特徴についてはのちほど詳しく解説します。

制作会社へ依頼する場合

制作会社へ依頼する際の費用相場は以下のとおりです。実績のある制作会社（企業系VTuberのLive2Dを制作担当した、など）の場合、依頼料金が50万円を超えるケースもあります。

【料金相場】
・イラスト制作＋パーツ分け：16～20万円
・モデリング：20万円～
・アニメーション：1モーションあたり5,000円～
・まとめて依頼する場合：30～40万円

個人クリエイターへ依頼する場合

個人クリエイターの費用相場は以下のとおりです。Live2D制作に特化しているクリエイターや人気クリエイターの場合、相場の2倍程度の料金になるケースもあります。

【料金相場】
・イラスト制作＋パーツ分け：3～5万円
・モデリング：1～5万円
・アニメーション：1モーションあたり5,000円～
・まとめて依頼する場合：5〜15万円

オプション料金

個人・会社どちらに依頼する場合であっても、通常のLive2Dアニメーション制作にくわえて以下のような内容を依頼するとオプション料金が発生します。

【三面図の作成】
三面図とは、キャラクターを正面・横・後ろの3方向から見たイラストのことで、キャラクターの動きをよりリアルに表現するためにモデリングの工程で使用します。あらかじめイラストを用意していても、クオリティを上げるために三面図の制作を依頼する場合もあり、料金相場は5,000円～2万円程度です。

【SNSのヘッダーやアイコンの作成】
Live2Dのキャラクターを使ってSNSのヘッダーやアイコンの作成を依頼することもできます。この場合のオプション料金として、3万円程度が相場です。

そのほか、Live2Dを使ったゲームイラスト制作を依頼するケースもあります。ゲームイラストの費用相場や料金の決まり方については、以下のページでまとめています。

関連記事：ゲームイラストの依頼金額相場

Live2D制作の依頼先

Live2D制作の外注先について、それぞれの特徴を紹介します。

イラスト・動画・映像の制作会社

Live2D制作を外注する際にまず候補として挙がるのが、イラスト制作会社や動画・映像制作会社かもしれません。
イラスト制作会社へは複数の制作工程をまとめて依頼できることが多く、Live2D制作のノウハウが豊富な会社も多数見られます。
動画・映像制作会社は得意分野が分かれるので、アニメーションやイラストデザインの実績がある会社を選ぶといいでしょう。
いずれも個人クリエイターと比べて依頼料金は高めですが、その分クオリティの高い作品が期待できます。

個人クリエイター

個人でLive2D制作を請け負うクリエイターに依頼する方法もあります。個人によって対応可能な工程や得意なテイストが異なるため、事前にポートフォリオ（Live2Dの制作実績や過去作品など）を確認してから、依頼できるかどうかを検討しましょう。イラストの修正回数によっては追加費用がかかるケースもあるので、事前に修正回数の限度や追加費用の有無について確認する必要があります。

人気クリエイターに依頼したい場合、納品スケジュールの調整や作品の修正に対応してもらうことが難しいケースもあるため注意しましょう。