
Facebook広告を使えば、新規顧客の獲得がスムーズに可能になります。ユーザー数も多いため、拡散力も絶大です。本記事ではそんなFacebookの概要から、広告の始め方、広告を利用して顧客を獲得するための設定のコツまで、Facebook広告のキホンがわかります。ぜひ参考にしてみてください。
目次
Facebook広告とは?
Facebook広告はFacebookのサイト内で表示される広告を指します。ネット広告の中ではいわゆるSNS広告の一つで、Twitter広告やInstagram広告と同じカテゴリーであると言えるでしょう。広告媒体としてはユーザー数が多く、どんなユーザーに広告を表示させるかといったターゲティング精度に優れ、ビジネス向けの媒体としても出稿が増え続けています。
Facebookのユーザー数
Facebookのユーザー数は2016年の時点で2,600万人おり、その中でも56%ものユーザーがアクティブ(定期的な利用がある)となっています。
日本のユーザー層は40代を頂点に、20代から60代以上まで幅広く分布しており、20代、30代のユーザーが多いアメリカなどと比べると、可処分所得の多い世代に多くのユーザーがいる点で、日本における広告媒体としてはかなり有望であると言えるでしょう。
FacebookはTwitterやInstagramのように個人間のつながりだけでなく、仕事を介してつながっている人も多いのが特徴です。加えて友人の更新情報が自分のタイムライン上に公開されるため、情報の拡散力があります。
Facebook広告の特徴や仕組みは?
ではFacebook広告でぜひ押さえておきたい特徴や仕組みを3つ紹介します。
詳細にターゲティングできる
まず一つ目はFacebook広告は「詳細にターゲティングできる」ということです。商品やサービスに興味がありそうな年齢層や性別、居住地域にいる人をターゲットとして、絞り込んで広告を表示させることができます。
例えば、清掃サービスや回収サービスといった、ある地域内のみに絞ったサービスを提供していて、それ以外の人の利用は想定していないビジネスを行っている場合、サービス地域外の人に広告を表示してもあまり意味がありません。
もし興味がない人に広告がクリックされてしまったら、広告コストが無駄に消費されることになります。それを防ぐ意味でも、Facebook広告における詳細なターゲティング設定は広告出稿側の大きなメリットです。
最低一日100円からと少額で始めることができる
次に費用面です。Facebook広告は「最低一日100円からと少額で始めることができる」ので、予算があまりとれない方でも始めることができます。
1か月だけ運用したいときや、5,000円の予算が消化されるまで出稿したい場合など、ユーザーのニーズに合わせて柔軟に調整できる点は注目すべき特徴です。また、掲載している広告を止めたい場合や止めていた広告を再開したい場合など、難しい操作や手続きなどはなく簡単に行えます。
出稿できる広告箇所や形態が複数あるので運用が難しい
そして、Facebook広告は「出稿できる広告箇所や形態が複数あるので運用が難しい」というデメリットもあります。
広告の掲載箇所は、ニュースフィード、右側の広告枠と2種類あり、広告の形態は、リンク広告、カルーセル広告、キャンバス広告、スライドショー広告、ダイナミック広告、動画広告、メッセージ広告、アプリインストール広告、コレクション広告、リード獲得広告、クーポン広告といった種類があります。
ターゲットや販売する商材に合わせて適切な広告形態を選びながら効率的・効果的な運用を行うには、知識と経験が必要になるでしょう。
Facebook広告の種類と料金は?
ではFacebook広告の目的ごとの種類を見ていきましょう。全部で3つの目的があり、その目的に合わせて計11種類があります。まず広告の目的は「認知」「誘導」「購買」です。「認知」はブランドの認知度を上げるために行う広告で、できるだけ多くの人に配信するタイプの広告が適しているでしょう。
カルーセル広告、キャンバス広告、スライドショー広告、動画広告などがこのタイプの広告に当たります。「誘導」はユーザーをFacebook内外のリンク先へ誘導し、コメントやシェア、いいね!などを行ってもらう(トラフィックを増やす)ことを指します。
リンク広告、ダイナミック広告、近隣エリア広告、メッセージ広告を使うと効果的です。「購買」は会員登録、資料請求、購入といったコンバージョンを目的とする広告です。リード獲得広告、アプリインストール広告、コレクション広告、クーポン利用広告がコンバージョン目的の広告です。
複数の料金体系がある
Facebookの料金体系は複数あるのが特徴です。広告がクリックされる毎に発生するクリック課金、広告に設置した資料などがダウンロードされるごとに発生するケース、あるいはいいね!がクリックされる毎に支払うケースなどがあります。
その他にもアプリがインストールされる毎に支払うケース、コメントやシェアが行われる毎に費用が発生するケースが利用されることも少なくありません。動画広告を掲載した場合は動画が再生される毎に課金されます(10秒以上の再生で課金)。
Facebook広告の設定方法は?
では最後に、Facebook広告の設定方法について見て行きましょう。まずはFacebook広告をどんな目的で出稿するかを一度確認しましょう。手順としては「広告の目的」→「キャンペーン作成」→「ターゲット決定」→「広告の種類決定」→「予算の設定」→「広告内容の作成」→「掲載」通りに進めていくとスムーズです。
どういった目的で出稿するか決める
出典元:Facebook 広告マネージャ
広告作成画面で、マーケティングの目的に関する選択肢が出てきます。認知、検討、コンバージョンという3つの目的の中から、何を目的に広告出稿を行うのかを検討しましょう。
ターゲット・種類・予算を設定する
出典元:Facebook 広告マネージャ
目的を設定したら次は「キャンペーン作成」です。キャンペーン設定には「ターゲット決定」「広告の種類決定」「予算の設定」という3つの要素が含まれます。ターゲット設定は、地域や年齢、性別といったターゲットの要素を決めていくと、1日にどれくらいの人に広告が表示されるかというリーチ数が自動表示されます。
出典元:Facebook 広告マネージャ
ターゲット設定が終わったら次は広告をどこに表示させるかの配置を決めましょう。自動設定か自分で設定する2パターンから選べます。予算と掲載期間の設定は、1日の予算と広告の開始日を決めることができます。
広告内容を作成する
出典元:Facebook 広告マネージャ
最後に「広告内容の作成」を行います。作成形式を画像、動画、スライドショーの3つから選択し、画像、リンク先、広告テキストの入力を行います。入力した要素はリアルタイムの画面で確認できるので、広告の見た目に違和感がないかチェックしながら進めていきましょう。すべての内容を確定させ、ページ下部にある実行をクリックすると広告掲載開始となります。
まとめ
ここまでFacebook広告の概要と費用、設定方法などをご紹介しました。広告の目的があらかじめ設定可能な点とターゲティングが詳細に行える点、掲載箇所が複数に及ぶ点などのため、少々複雑な印象を持たれるかもしれません。
しかしその設定をうまく使いこなすことで、ほかのどんなウェブ広告よりもより効率的な広告運用が可能になります。ぜひFacebook広告を試してみてください。