マーケティング
公開日: 2019.02.26 / 最終更新日: 2020.11.17

Facebook動画広告の効果は?特徴や投稿方法から事例まで解説

2017年の時点で1千億円を超える市場規模となっている動画広告。5年後にはインフィード広告売上水準に追いつくと予想されています。広告を出稿する側にとって気になるのが「効果の有無」です。動画広告の効果の有無について、Facebook広告をテーマに、広告の効果と特徴、投稿方法や出稿事例をご紹介します。

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Facebookの動画広告とは?

まずはFacebookの動画広告について簡単に確認していきましょう。

新しく効果的な広告形態

Facebookの動画広告は、YouTubeなどを含めた動画広告の中でも比較的新しく、また効果的な広告形態となっています。基本的には企業の認知拡大やブランディング目的での配信が多いのが特徴ですが、コンバージョンを目的とした出稿も可能です。

種類によって秒数が異なる

Facebookの動画広告はCPM(広告を1,000回表示する際に発生するコスト)とCPV(10秒再生毎のコスト)の2種類の課金方式があります。動画の再生単価は10秒当たり100円から150円が相場となっていますが、これは広告をする対象の種類によって変動する傾向があります。

また、YouTubeではスキップ機能のない6秒の短尺広告フォーマットである「バンパー広告」が好評です。そのため、2018年からFacebookも短尺広告フォーマットを展開しはじめました。現在Facebook動画広告では「Facebookインストリーム動画」というメニューがあり、5秒から15秒の長さの広告配信が可能です。

このような短時間の動画広告では、ワンメッセージ+複数パターンの動画を作ることにより、ターゲットへの多角的な接触ができます。ターゲットに見てもらいやすいうえに、メッセージがシンプルなため、より印象に残りやすいです。

バンパー広告のように短い広告はまだ少数派ですが、1万件以上の動画広告のうち、78%が60秒以内で作られた動画となっているように、長い動画広告は避けられる傾向があります。

規定でサイズが決まっている

Facebookの動画広告には以下のような規定があるため、出稿の際は注意が必要です。

動画アスペクト比: 16:9~9:16 (16:9が推奨)
推奨解像度: ファイルサイズとアスペクト比の要件を満たし、最も解像度が高い動画をアップロード
動画のファイルサイズ: 最大4GB
動画の長さ: 5~15秒
動画のキャプション: 任意
動画音声: 任意。ただし高く推奨

Facebookの動画広告の種類とは?


Facebookの動画広告は掲載箇所などでいくつかの種類に分かれます。

デスクトップニュースフィード

デスクトップに表示される広告です。

動画のファイルサイズ: 最大4GB
動画の長さ(最短): 1秒
動画の長さ(最長): 240分

インスタント記事

FacebookモバイルアプリやMessengerに配信されるインスタント記事に表示される広告です。

動画のファイルサイズ: 最大4GB
動画の長さ(最短): 1秒
動画の長さ(最長): 240分

インストリーム動画

Facebookのライブ動画およびオンデマンド動画に表示される、短い動画広告です。

動画のファイルサイズ: 最大4GB
動画の長さ: 5~15秒

ストーリー

Facebookのストーリーに表示される広告です。

動画のファイルサイズ: 最大4GB
動画の長さ: 1~15秒

Marketplace

Marketplaceのホームページもしくは、モバイル端末のFacebookアプリでMarketplaceを閲覧している人に表示される広告です。

動画のファイルサイズ: 最大4GB
動画の長さ(最短): 1秒
動画の長さ(最長): 240分

それぞれの掲載箇所や動画のサイズ、そして訴求する内容を踏まえ、適切な種類の広告を出稿すると効果的です。

Facebookの動画広告のメリットとは?

Facebookの動画広告のメリットは大きく分けて3つあります。

動画内では文字数制限がない

動画内のキャプションに関しては文字数の制限がありません。そういった面からも、明確な文字数制限がある静止画広告、テキスト広告と比較してみた場合に、表現の自由度が高いと言えます。
かつ、動画の場合は、テキストにとらわれずに映像で自由に表現し、訴求することができます。そのため印象にも残りやすく、ユーザーの行動を期待しやすくなるのです。

ただし、動画内以外でテキストを掲載する場合は125文字以内(フィード)という制限があります。

予算にあった料金で広告を出稿できる

Facebookの動画広告は、広告1,000回表示毎の費用CPMと、10秒再生毎のコストCPVの2通りの課金方式があり、どちらも予算に合わせて露出を抑えられる構造になっています。費用が読みやすいので出稿調節も容易です。

タイムライン上で自動再生される

ユーザーが再生ボタンをクリックしなくても自動再生されるため、自然と目が行きやすく、閲覧されやすい特徴があります。

Facebookの動画広告を投稿するには?

Facebookの動画広告を作成し、投稿する手順をご紹介します。

1.広告マネージャをクリック

ホーム画面の上部、▼ボタンを押し、「広告を掲載」をクリック、広告マネージャを表示させます。

2.目的や予算に合わせて仕様を選ぶ

次に予算や目的に合わせて広告を配信するターゲットを選びます。

3.動画を投稿する

広告用に新たに作成した動画をアップロード、もしくは過去に投稿したライブラリ内に残されている動画をアップロードします。

4.メッセージを入力

動画についての説明文を追加し、リンク先のURLを入力します。
これで設定は完了です。広告が審査に通れば配信されます。

Facebookの動画広告の3つの成功事例とは?

では最後に、Facebook動画広告の成功事例をご紹介します。

トヨタ自動車

広告の目的は新型車の認知度向上です。テレビCMで使われた動画をそのまま掲載すると、スマートフォンでは見づらいことが多いため、トヨタではスマホ向けの動画を新たに作り、配信しました。
その結果、テレビCM向けの動画よりもスマホ向け動画の方が、認知度で3.5倍以上、再生率は2倍という結果を得ています。

資生堂マキアージュ

広告の目的は、新製品の発売キャンペーンの周知です。テレビCMを見ていないユーザー層にターゲットを絞り配信したもので、テレビCMとFacebook広告の両方を見たグループで、ブランド認知度が3.3ポイントアップしました。

クリネックス

広告の目的はブランディングです。はじめに動画のあらすじを展開することで、ターゲットの注意をひくことを目指しました。その後のブランドリフト調査では、この広告を見たグループとそうでないグループとでは、前者の購買意欲が3ポイントアップしたそうです。

まとめ

ここまでFacebook動画広告の効果を軸に、その特徴や投稿方法、事例までをご紹介してきました。Facebook広告には、広告としての表現の自由度、アプローチできる層の広さ、コスト面の融通性などのメリットがあるのでぜひ挑戦してみてください。

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nikkson
IT会社でウェブ広告の作成から運用、分析まで一連の流れを担当。 運用、クリエイティブディレクターの経験から、多角的な目線でウェブマーケティングに鋭く切り込む。

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