マーケティング
公開日: 2019.05.27 / 最終更新日: 2019.08.08

ロングテールキーワードとは?対策するメリットや選び方を徹底解説!

ロングテールキーワードという言葉は、マーケティングに関わる人なら一度は耳にしたことがあるでしょう。SEO対策においてロングテールキーワードの対策は外せません。今回はロングテールキーワードの基本知識や対策のメリット、ロングテールキーワードを探す方法など紹介します。

そもそもロングテールキーワードとは?


ロングテールキーワードとは、あるひとつの特定ワードではなく、複数のキーワード(単語)を組み合わせている複合単語キーワードのことです。ここではロングテールキーワードの基本知識と、ロングテールSEOを行うための基礎について解説します。

ロングテールキーワードの基本知識

ロングテール理論は、2014年10月にアメリカの雑誌「WIRED」の編集長であるクリスアンダーソン(Chris Anderson)によって提唱されました。

「人気商品20%、そうでない商品80%で売上構成される」という理論から発想を得た言葉とされています。80%を構成する人気ではない商品の対策も重要であるという意味で、売上順にグラフ化した時にロング(長い)テール(尾)のように見えることから由来しています。

ロングテールSEOの基本知識

通常のSEOは、「海外旅行」「ダイエット」「料理」など、特定のひとつのキーワードを入力するユーザーに対して検索上位を狙う施策を指します。一方で、ロングテールキーワードのSEOは、「海外旅行 ゴールデンウィーク 穴場」や「ダイエット 二の腕 方法」など、複数のキーワードを使う検索への対策のことを意味しています。

ロングテールキーワードを対策するメリットは?


ロングテールキーワードを対策するメリットは大きく分けて2つあります。1つ目は、特定の複数ワードで検索するため競合が少なく上位表示されやすいこと、2つ目は、絞り込まれたキーワードによって検索されるため、ユーザーが満足するコンテンツにあたりやすいことです。

検索結果の上位に表示されやすい

ロングテールキーワードに対し、ひとつの言葉で検索されることを「ビッグワード検索」と言います。例えば「海外旅行」や「ダイエット」などがこれにあたります。ビッグワードのSEO対策は競合が多く対策しても効果が見えにくいのが難点ですが、絞り込まれたキーワード検索への対策であるロングテールキーワードは競合が少ないと言えるのです。

読み手のニーズを満たすコンテンツになりやすい

先ほど例に挙げた「海外旅行 ゴールデンウィーク 穴場」と検索する人のニーズは、単純に「海外旅行」と検索する人よりも悩みが明確ではないでしょうか?「海外旅行 ゴールデンウィーク 穴場」で検索したページには、ゴールデンウィークに適した旅行プランやコンテンツ、穴場の旅行先が表示されるはず。ロングテールキーワードは読み手のニーズを満たす検索になりやすいというメリットがあります。

ロングテールキーワードの探し方は?


ロングテールキーワードのSEOを始めたいと思った時、それぞれのキーワードはどのように探したらよいのでしょうか?ロングテールキーワードを見つけるためには「ユーザー目線で考える」ことが重要です。ここでは「検索する人を想定する」「サイトなどで調べる」「ツールを活用する」という3つの方法を紹介します。

検索する人を想定する

どのような人が検索するのかを具体的に想定していきましょう。

例えば「ダイエット」に関連したロングテールキーワードを探す場合、「どのような願望があるか(例:脂肪を落としたい)」「何に悩んでいるか(例:体重が落ちない)」「どのような名詞を使うか(例:糖質オフ)」「年齢や地域などセグメントで区切る言葉は使われるか(例:40代)」など、ユーザーがどのような言葉を使うのか想像してみましょう。

サイトなどで調べる

インターネット上で悩みなどを投稿できるサイトは、ロングテールキーワードを見つけるうえでは参考になる情報がつまっています。「教えて!Goo」や「Yahoo!知恵袋」などを活用することで、ユーザーがどのようなことを関連ワードとして調べたがっているのかを知ることができます。

ツールを活用する

ツールを活用してロングテールキーワードを見つけることもできます。「Googleキーワードプランナー」を使って特定のロングテールキーワードを入力すれば、月に何回検索されているか、などということが調べられます。検索窓に文字を入力した後に出てくる「追加ワード」も参考にしてみましょう。

こちらの記事もあわせてご覧ください。
関連記事:SEOの被リンクとは?仕組みや獲得方法・チェックツールを紹介!
関連記事:SEOでキーワードの検索順位を上げるには?選び方のコツを解説!

ロングテールキーワードからの流入の2つのパターンとは?


ユーザーがロングテールキーワードを使って検索すると、どのようなパターンで流入してくるのでしょうか。実は「コンテンツ内のテキストが検索キーワードにヒットして流入」と「ページ全体でキーワード検索にヒットして流入」の2つが存在します。ここではそれぞれの流入方法を解説します。

キーワードをテキストで含める

ページ内に存在するテキスト(言葉)によって流入を狙う方法です。ページ内にテキストが存在していれば検索対象として候補に上がりますし、もしその言葉がニッチで競合が少なければヒットする確率が上がります。

あるキーワードをテーマとしてページを作成する

ひとつのテーマを持ってWEBページを作りヒットさせる方法です。つまり、ピンポイントなキーワードヒットというよりも、ページ全体でテーマ性を持ってヒットさせていくような方法です。検索した人の「解」になるようなページを意識しましょう。

ロングテールキーワードを対策するには?


具体的にどのようにロングテールキーワードの対策を進めていけばよいのでしょうか?ここでは「キーワードを抽出する」「検索ボリュームから優先順位をつける」「キーワードに合わせたコンテンツを作成する」という3つのステップで紹介します。

対策するキーワードの候補を出す

キーワード選びは最初に行うものですが重要なステップです。先ほど記載したとおり、ユーザー目線でどのようなキーワードを使って検索しているのかを想定することが重要です。まずはビッグワードをリストアップし、ロングテールキーワードを抽出していきましょう。

検索ボリュームと難易度から優先順位をつける

抽出した後は検索ボリュームと難易度から対策の優先順位をつけます。これらは先ほど挙げたGoogleキーワードプランナーで確認することが可能です。検索ボリュームが多い=競合が多いと判断できます。一方、検索ボリュームが小さすぎても効果が薄いので、検索数を確認しながらどこを狙って行うのかを決めていきましょう。

キーワードを決めコンテンツを作る

獲得したいロングテールキーワードを決めたら、優先順位に沿ってエクセルなどでリストアップしましょう。そして対策のヌケ・モレがないようメディアを運営するなど、コンテンツ作成を進めていきます。上記に挙げた流入の2パターンを参考にしてみてください。

コンテンツ作成に関してはこちらの記事がおすすめです。
関連記事:コンテンツマーケティングの戦略とは?立て方や成功事例を紹介!

まとめ

今回はロングテールキーワードについて基本知識や対策のメリット、具体的に対策を進めていく方法などを解説しました。SEO対策にはロングテールキーワード対策は欠かせません。今回の記事を参考に対策に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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