マーケティング
公開日: 2019.09.25 / 最終更新日: 2020.01.06

Instagram広告とは?メリットから企業事例まで徹底解説!

主流となっているSNSの中でも、若い世代を中心に広がっているのがInstagramです。では、このInstagramの広告にはどのような特徴があり、どの程度の料金がかかるのでしょうか?ここではInstagram広告の概要と課金システム、上手な活用事例などを紹介します。

Instagram広告の概要・特徴


Instagram広告の概要と特徴をみていきましょう。

Instagram広告の概要

Instagram広告とは、Instagramのフィードに写真や動画などを掲載する広告のことです。Instagramのユーザーは20代を中心とした若年層や女性が多く、その広告はアパレルや化粧品など、若い女性をターゲットとしたブランドに多く活用されています。また、画像や動画、ストーリーズ広告など、自社のニーズに合ったクリエイティブを作りやすいのも特徴です。

細かなターゲティングが可能

InstagramはFacebookと同じ広告システムを活用しており、両方のデータを駆使した広告配信が可能です。性別・年齢はもちろん、居住地や職業、趣味嗜好などのさまざまなデータを利用できるので、細かなターゲティングが可能となります。

Facebook動画広告について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:Facebook動画広告の効果は?特徴や投稿方法から事例まで解説

独自の「ハッシュタグ」文化

Instagramには「#(ハッシュタグ)」という独自の投稿・検索機能があります。そのため、Instagramには一般的なキーワードによる検索機能が無く、投稿や検索をするときには複数のキーワードにハッシュタグを付けて行います。

企業が自社商品の広告を掲載する場合は、商品に関連する多数の「#(+キーワード)」を付けて投稿することで、そのワードに関心度が高い共感ユーザーにアプローチができます。

Instagram広告の種類とは?


Instagramの広告にはどのような種類があるのでしょうか。

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告とは、Instagramのフィード上に表示されるストーリーズに、写真や動画を掲載できる広告フォーマットです。全画面表示で見せることができるため、ダイナミックな画像や動画でアピールすることが可能です。

写真広告

写真広告とは、写真投稿の形式で配信される広告で、静止画1枚とキャプションが表示されます。フィード上に掲載されるので、ユーザーにとっても違和感のないアプローチが可能となります。画像の下にアクションを促すCTA(Call To Action)ボタンを設置するのも効果的です。

動画広告

動画広告は1本の動画とキャプションを表示でき、動く素材なので写真よりもインパクトのある訴求が可能です。写真広告と同様にCTA(Call To Action)ボタンの設置もできます。スポーツやゲームメーカーなどに適しています。

カルーセル広告

1つの投稿に複数の画像や動画を表示できる広告が、カルーセル広告です。アピールできる場が増えるため、商品詳細やブランドストーリーなどを深く伝えることが可能です。

コレクション広告

自社商品をカタログ形式で表示できる広告が、コレクション広告です。メイン画像や動画の下にカタログで表示できるので、商品ラインアップやアピールポイントを俯瞰的に見せることが可能です。

Instagram広告の文字数について

Instagramに広告を掲載する場合は、動画なら4GB、写真なら30MBまでのサイズで入稿します。また、説明のための文字数は最大で2,200文字以内に収めるようにします。

Instagram広告の課金システム


Instagram広告の課金システムは以下の4種類となります。

CPM:インプレッション数に応じて発生

CPMとは「Cost Per Mille」の略で、インプレッションの数によって料金が変わる課金システムです。この場合、広告が1,000回表示された時点で課金されるため、商品の認知拡大やリーチを目的とする広告掲載に適した課金方式です。

CPC:クリックされるたびに発生

CPCとは「Cost Per Click」の略で、広告がクリックされることによって課金される方式です。特定のサイトへの誘導や商品購入、資料請求などをコンバージョンとする場合に適しています。

CPI:アプリがインストールされると発生

CPIとは「Cost Per Install」の略で、アプリがインストールされた時に課金される方式です。スマホ向けのアプリ広告と相性がよいとされています。

CPV:動画が10秒以上再生されると発生

CPVとは「Cost Per View」のことで、動画が10秒以上再生されてはじめて課金されるシステムです。動画広告のみに使用でき、認知拡大を目的とした広告配信に最適です。Instagram広告では、ストーリーズなどでインパクトある動画訴求ができるため、この課金方式も多く使われています。

Instagram広告のメリット


Instagramのメリットとしては以下の3点が挙げられます。

たくさんのユーザーに訴求できる

2010年にサービスがスタートしたInstagramの月間アクティブユーザー数は、2019年3月時点で3,300万人(※)となり、年々ユーザー数を伸ばしています。つまり、それだけ多くのユーザーに訴求できることになります。

※参考:facebook – newsroom

Facebookのユーザーデータが使える

Instagram広告は、生年月日や住所などの詳細なデータが登録されているFacebook広告と連動しているため、細かなターゲティングが可能なところも大きなメリットです。

ターゲットが若年層だと特に効果的

Instagramのユーザーは20~40代が多く、また、女性が多い(※)のも特徴的なSNSです。そのため、若者向けのゲームやアプリ、女性向けのファッションやコスメなどの広告配信が効果的とされています。

※参考:facebook – newsroom

Instagram広告の企業事例


Instagram広告を使用した企業の事例を紹介します。

ツヴァイ:クリック率が63%向上

結婚相手紹介サービスのツヴァイは、コアターゲットである若い女性との接点を最大化するために、通常のストーリーズ広告に加え、ストーリーズのカルーセル広告を実施しました。ブランドやサービスの世界観をInstagram広告で伝えることにより、資料請求を促すクリック率が63%向上しました。

バイトル:インストール単価の抑制に成功

アルバイト・パート求人情報サイトのバイトルは、フィード素材をフルスクリーンのストーリーズに自動展開することにより、効率的にアプリダウンロード数を増やしました。結果、インストールの獲得単価の12%削減に成功し、メインターゲットである若年層への効果的な広告モデルの確立につながりました。

楽天学割:獲得数拡大に成功

15~25歳の学生が利用できる楽天学割では、若年層の新規会員獲得を目指して、Instagramのフィード広告に加えてストーリーズ広告もスタートしました。広告訴求を抑えてストーリーズになじむクリエイティブを採用し、接触者とのスムーズなコミュニケーションを促すフォーマットにしたことで、新規会員獲得数が前月比で338%と驚異的な増加率を達成することができました。

CCTV NEWS:若い中国人へのリーチに成功

中国国営テレビ局のCCTVが運営する英語のニュースチャンネル「CCTV NEWS」では、タグライン「Taking you further (もっとあなたに伝えたい)」というインパクトある動画配信により、アメリカ在住の中国人370万人へのリーチに成功しました。ブランド認知率も4ポイント向上し、英語を話す若い中国人との高いエンゲージメントの確立にもつながりました。

まとめ

Instagram広告はFacebook広告と連動できるため、緻密なターゲティングができることが最大の魅力です。特に若年層や女性の利用率が高いため、ファッションやコスメ、ゲーム、アプリなどの広告と相性が良いメディアです。最近では、ストーリーズを使ったインパクトのある動画配信により、新規会員増や獲得単価削減などのコンバージョンを達成する企業も多いため、ぜひ記事を参考に検討してみてください。

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coolpolaris
広告代理店でマーケティングやストラティジックプランナー、ライター等を長年担当。専門は統合マーケティングコミュニケーションで、リサーチ実施・分析及びWEBも含めたトータルコミュニケーションプランやの構築やブランディングを得意とする。WEBマーケティング経験も多数。         

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