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2019.08.14
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人材育成を成功させるには?具体的な手法や成功事例を徹底解説!

人材育成については多くの企業が重要な経営課題として捉えていますが、成功させるにはどのように進めると良いのでしょうか。ここでは人材育成の方法や必要なスキル、成功させる秘訣などを、事例を交えてご紹介します。

人材育成とは?


人材育成とは何を目的に行われており、また、どのような方法があるのでしょうか。

企業における人材育成の意味

働き方改革が本格的に始動し、人材の活かし方や働き方がますます多様化しているなかでは、多くの企業が競争社会で生き抜くための経営課題として、優秀な人材の育成を重視しています。

人材育成とは、企業の大切な資源である人材を、その業績向上や利益の最大化のために、社内外のあらゆるリソースを活用して育成すること。そうすることで、仕事の能力を向上させて仕事中の具体的な判断・行動を自ら行い、周囲を巻き込みながら結果を出す、自律した人材を育てることが可能です。

なお、人材育成は、狭義の意味で考える場合と、広義の意味で考える場合の2通りがあります。狭義の人材育成には、「OJT(On the Job Training)」「Off-JT(Off the Job Training)」「SD(自己啓発)」などの育成制度が含まれ、一般的には短期的な目標達成のために用いられます。一方、広義の人材育成は、人事評価制度や目標管理制度など、主に長期的な育成手段のことです。

狭義の人材育成

狭義の人材育成制度である「OJT(On the Job Training)」は、実際の仕事の現場を通じて必要な知識やスキルを身につけさせる手法で、人材育成の9割がこのOJTです。日々の業務を通じて必要な能力を習得できるため効率的であり、応用力の育成にもつながります。

OJTとは対極の「Off-JT(Off the Job Training)」は実践の場以外で学ぶ手法で、外部講師によるセミナーや、新人研修・管理職研修などの集合研修などです。もうひとつの「SD(Self Development:自己啓発)」は、企業側が用意した育成制度だけではなく、自らがスキルの向上を図るために外部セミナーに参加したり、書籍で学んだりする自己啓発活動を指します。

広義の人材育成

広義の人材育成手法に含まれる「人事評価制度」は、社員の能力やスキルを評価して可視化するシステムです。本人も納得のいく評価制度を採用し給与や処遇に反映させれば、モチベーション向上につながります。定期的な面談や、管理職を含めた周囲のフォローが必要です。

「目標管理制度」は、短期・長期の達成目標を持たせることで、社員のモチベーションを維持させる仕組みです。目標達成のための手段を考えたり、目標を意識しながら仕事をしたりすることが、人材育成の一助となります。

このほかにも、年齢の近い先輩などが相談相手として若手社員などをサポートする「メンター制度」や、新入社員の早期戦力化を図る「オンボーディング」、意図的に職種や職場の配置転換を行い、さまざまな経験を積んでスキルアップを図る「ジョブローテーション制度」があります。自社の将来像を見据えて、必要な人材を育てるために有効な育成方法を選択しましょう。

人材育成を成功させる手法とは?


ここでは、人材育成を成功させる秘訣やコツについて説明します。

会社の理念やビジョンを浸透させる

人材育成を成功させるには、本人の意志やモチベーションが重要です。それらを喚起し持続させるには、会社の将来像や、ビジョン・経営理念の背景や意図の共有が必要となります。なんのためにこれを行うのか、どんな人材になると会社に貢献できるのかなどの目標軸をはっきりと理解させておくと、ブレることなく自らのスキルを向上できるでしょう。

そのためには、こちらから発信するだけではなく、会社の理念やビジョンが本人にとってどんなメリットになるかを自分で咀嚼させるようにすると、進めやすくなります。

目標や目的を共有させる

 
個人や組織の成長には欠かせない目標設定ですが、なるべく本人が考え、納得できる目標を設定することが重要です。また、叶いそうもない遠くの夢ではなく、手が届きそうな目標を設定させ、その目標や目的を周囲と共有することで有言実行の責任感を意識させます。同時に、周囲も達成のための支援を心がけましょう。

研修を活用する(Off-JT)

社外講師を招いての研修なども有効活用しましょう。最近は「コーチング」という、相手が持っているものを引き出し、理想に近づけるアプローチが注目されています。問いかけることで相手のアイディアや選択肢に気づかせ、自発的な行動へと導いていくことが可能です。

人材育成アウトソーシングなどを活用する方法も

最近は人材育成業務の一部、ないしはすべてを請け負う会社もあり、自社で人材育成を行うのが難しい場合はこうした会社にアウトソーシングすることも選択肢のひとつです。このようなサービスでは、人材育成のコンサルティングや各種研修サービス、eラーニング・集合教育・資格取得などをバックアップするシステムの提供を行っています。自社の課題に合わせて最適な会社を選択し、相談してみましょう。

人材育成に必要なスキル


人材育成を行う側には、どのようなスキルが必要になってくるのでしょうか。

マネジメント能力

マネジメント能力とは、組織内のソリューションを最大限に活かして組織全体をまとめ、業績向上や組織の目標を効率よく達成させる能力のことです。特に人材育成におけるマネジメント能力とは、育成の対象となる人材の能力を引き出し、成長を促しながら、組織の目標達成ができる布陣を育てる力を指します。

そのためには、専門分野での実践スキルのほか、コミュニケーション能力や働きやすい環境づくりを行うヒューマンスキル、企業全体を俯瞰できるコンセプチュアルスキルなど、幅広い分野の能力が必要となります。

課題発見能力

人材育成に必要なもうひとつのスキルとして、課題発見能力が挙げられます。現状を客観的に分析して課題を明らかにする力のことで、これによって企業の目標達成や業績向上のための解決策へと部下やチームを導いていくことができます。常に広い視野で物事を捉え、問題意識を持って取り組むことで、課題発見能力を育むことができます。

企業による人材育成の成功事例は?


最後に、効率的な人材育成の手法を取り入れた成功事例をご紹介しましょう。

Sansan株式会社

法人向けクラウド名刺管理サービスを提供しているSansan株式会社は、複数のメンバーで構成されるチーム向けの「システム・コーチング」の手法を取り入れて、人材育成と組織の成長を成し遂げています。

チーム内の関係性における課題を可視化することにより、新たな気付きを生み出し、関係の質を向上させることでパフォーマンスの最大化を目指しました。今では個人向けの「コーチャ」、チーム向けの「コーチャチーム」という制度を設け、多くの社員がこのシステムを通じてスキルアップを実現しています。

株式会社マッチングエージェント

マッチングアプリ「タップル誕生」を運営する株式会社マッチングエージェントでは、達成できるかどうかが絶妙なラインの目標を持たせることで社員のモチベーションを上げ、目標を達成させるフローを構築しました。本人が自分で考えて納得した目標を設定し、なるべく自分で全ての問題を解決させます。

また、隔週行っている1on1ミーティングを上手に活かして、マネージャーが都度フォローアップも行います。さらに、四半期に1回は上層部を含めた中間振り返り面談を行い、その達成度やプロセス進行における課題などを確認しながら、「自分で進める」バックアップ体制を整備しています。

まとめ

多くの企業が重要な経営課題とする人材育成は、大きく分けて狭義と広義の2通りです。企業が抱える課題や達成目標に合わせて、社内外のあらゆるリソースを活用した手法で人材育成を行います。その大きな目的とは、本人のやる気や自律できるスキルを維持・向上させ、その力によって企業の生産性を上げること。そのためには、マネージャーも含めた周囲のフォローアップが必要となり、1on1ミーティングなどを通じて計画的に進めることが重要です。

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coolpolaris
広告代理店でマーケティングやストラティジックプランナー、ライター等を長年担当。専門は統合マーケティングコミュニケーションで、リサーチ実施・分析及びWEBも含めたトータルコミュニケーションプランやの構築やブランディングを得意とする。WEBマーケティング経験も多数。

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