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公開日: 2019.08.15 / 最終更新日: 2020.01.06

組織マネジメントのフレームワークは?必要なスキルや研修事例も紹介

経営者の悩みには人に関するものが多く、それは組織マネジメントをどうするかにも関係してきます。組織に問題、課題があればフレームワークをもとに変革していくことが必要です。組織マネジメントをどのように取り組んだら良いのか、具体的に考えていきましょう。

組織マネジメントとは?


組織マネジメントを行うとどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。

組織マネジメントの意味

組織マネジメントはその名のとおり、組織を管理することです。組織において管理が必要なものといえば、資源、資産、リスクの3つです。そのうちの資源には人も含まれます。これらのマネジメントはリーダーシップとよく混同して捉えられがちですが、マネジメントは組織を機能させるための仕組み作りや調整能力を指しています。

それに対し、リーダーシップは目標を達成するためにチームをまとめたり導いたりする能力のことです。組織を機能させることと組織を導くことは一見似ているようですが、全く違う能力になります。

組織マネジメントの必要性

組織をうまく機能させるためには、どこに何が必要なのか、誰が適任なのかといった適切な管理と配置が不可欠です。不適切な状態になってしまうと、不満が溜まり業務に滞りが出るなど、組織自体が不具合を起こしてしまいます。

その一方でしっかりとマネジメントされた組織は、効率的で効果的な動きができ、その結果利益も増えていくことになります。

組織マネジメントを行うメリット

組織マネジメントにはそれを行うマネージャーの存在が不可欠です。そのため、マネジメントに力を入れることで、あとからマネジメント力のある人材が育ってくるメリットがあります。

組織マネジメントは管理職の負担も軽減させることが可能です。ただでさえ責任もタスクも多い管理職の業務を、組織マネジメントによって軽減させることができれば、コア業務に集中することができるため組織にとっても大きなメリットとなります。

正社員のほか、派遣社員やパート、アルバイトといった雇用形態の違いや、スタッフの国籍など組織の多様化に対応するのにも役立ちます。

組織マネジメントのフレームワーク


組織マネジメントを行う際に用いるべき3種類のフレームワークを紹介していきます。

組織の「7s」理論

組織マネジメントの手法のひとつとして、「7s」理論というものがあります。組織の経営資源を7つの頭文字Sに分類して考えるという方法です。戦略:Strategy、組織:Structure、システム:System、スキル:Skill、人材:Staff、価値観:Shared Value、スタイル:Styleの7つです。

ハードの「3s」

7つのSはさらにハードとソフトとに分けられ、ハードは3つ。戦略:Strategy、組織:Structure、システム:Systemです。戦略、組織、システムの順に構築していくとコントロールがしやすくなります。

ソフトの「4s」

次にソフトの4Sは、スキル:Skill、人材:Staff、価値観:Shared Value、スタイル:Style。この4つはハードのSとは異なり、管理者の意思によって簡単に変更することができません。また、これらの定着を図るには時間も労力も必要です。

組織マネジメントに必要なスキルは?


組織マネジメントに必要な能力を3つ紹介します。

コミュニケーション能力

組織とは一人では成り立たず、必ず複数人数がいます。それがうまく機能するために不可欠なのは信頼関係です。信頼関係が築かれるにはコミュニケーションが必要になるため、コミュニケーションを円滑に行うための能力が求められます。

課題発見能力

言われたことをやるだけではマネージャーとは言えません。管理者には自ら課題を見つけ出し、その解決方法を考案するという能力が必要です。自分の能力の範疇で解決が不可能な場合は協力者を求め、組織の仕組みを変えることを考えるのもマネージャーの能力のひとつです。

人材育成能力

組織マネジメントにおいて重要なポイントのひとつが人材です。どのような人材をどこに配置するかでマネジメント効果が大きく変わります。現時点で理想的な人材がいない場合、そのような人材を育成できる能力は非常に重要です。

マネージャーに必要な素質は以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:マネージャーに求められる資質とは?具体的な役割や心構えも解説!

組織マネジメントを成功させるコツ


組織マネジメントを成功させるには、目標設定とリソースの確保などが重要になります。

適切な目標を設定する

組織マネジメントとリーダーシップは違うことを上述しましたが、とはいえこの2つは非常に関係性が深いものです。組織の向かうべき方向性や目標値などを決めていくのは組織マネジメントですが、決められた目標を遂行していくのにはリーダーシップが必要になります。

リーダーシップがあっても、適切な目標が決められていなければリーダーシップを上手に活用することはできません。適切な目標を定めていくのが組織マネジメントのコツのひとつです。

アウトソーシングを活用する

組織をマネジメントしていく際にどうしても自社にないリソースが必要になる場合があります。そのような時、現状の組織でなんとかしようとするとどうしても綻びが出てしまいます。そこで、不足しているパーツをアウトソーシングすることで埋めることが可能です。専門性が高い部分は専門家に依頼すると、高いクオリティで補ってくれるでしょう。

組織マネジメントが習得できるセミナー・研修

組織マネジメントを学ぶのには、セミナーや研修に参加するのが有効です。

ダイヤモンド社


出典元:ダイヤモンド社

ダイヤモンド社で提供しているチームマネジメント研修は、新人から中堅層までが対象です。組織が大切にしているものは何か、リーダーはどのように若手と接する必要があるのか、若手の主体性を促すためにはどうするべきなのかを1日かけて学びます。

リクルートマネジメントソリューションズ


出典元:リクルートマネジメントソリューションズ

リクルートマネジメントソリューションズには、1泊2日でマネジメントの原理原則を学ぶ研修があります。新任の管理職や既存のマネージャーに対して、マネジメントの基礎を学んでもらうための研修です。マネージャーのマネジメント能力を高めることで組織マネジメントの底上げを行います。

株式会社インソース


出典元:株式会社インソース

インソースで行なっているマネジメント研修は、管理職初任者向けの研修です。組織マネジメントの基礎を学んでいきます。実際に事業計画の策定や目標管理などのワークも含まれているのが特徴です。

まとめ

組織マネジメントは組織が効率よく機能するためには不可欠なものです。組織マネジメントで適切な目標値を定めることで、マネージャーのリーダーシップを活かすことができます。現状の組織で対応が難しいことは、積極的にアウトソースして補完していきましょう。

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伊藤孝介
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。

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