がんの経験、起業の失敗を経て出会った「クラウドワーキング」という自由な働き方を多くの人に発信したい

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高知県でプロクラウドワーカーとして働きながらクラウドワーキングの普及活動を行っているKATAKINさん。クラウドファウンディングを活用したプロジェクトについてのお話もお伺いしました。

23歳でがんが発覚。その後に出会った新しい働き方

――経歴を教えてください。

22歳のとき、東京へ上京しました。最初は不動産の営業から始めたのですが、昔から文章を書くのが好きだったので、「どうにかしてそのスキルを活かせる仕事に就けないか」と模索していたんです。

そこで見つけた仕事が、求人広告のライティング。しかし、念願の仕事に出会って喜んでいたのも束の間…..

その仕事を始めて半年ほど経ったとき、精巣と肺にがんが見つかってしまったんです。当時、23歳だった僕は高知に帰り、治療に専念することにしました。

入院後は即手術が行われ、精巣を片方摘出することになりました。そして、そこから半年間の抗がん剤治療が始まったんです。

退院後は、農業をやっていた幼馴染みに誘われて、農家として独立することになりましたが、あまり上手くはいかず、その結果、1年ほどで辞めることになりました。

その後、知り合いの飲食店で働かせてもらいながら一人暮らしを始めたんですが、自由に使えるお金が減ってしまうのがイヤで、副業を探すことになりました。そこで出会ったのが、このクラウドソーシングです。

――どのような想いで起業されたのですか?

そうですね。

昔から自分で行動して何かを始めるのが好きだったというのもありますが、高校生の時に読んだサイバーエージェントの藤田さんの本『渋谷ではたらく社長の告白』にも、とても影響を受けています。この本に出会って経営者に憧れるようになったんです。

家が貧乏だったというのも一つの理由だったのかもしれませんね。

「人よりいい生活がしたい」という想いは幼い頃から持っていたと思います。

なので会社で働いていた頃と今を比べてみても、特に仕事に対するモチベーションは変わっていません。

――クラウドソーシングをはじめたきっかけを教えてください。

先ほども述べましたが、飲食店で働いているときに遊んだりできるお金が欲しいと思って、副業感覚でクラウドソーシングを始めました。

実際にやってみると「これだけで食べていける」という気がしてきたので、クラウドソーシング

を始めて1ヶ月後に独立を決意しました。後日、働いていた飲食店に「辞める」と伝え、その3ヶ月後に退職したんです。

実はクラウドソーシングで独立したのには、もう一つ理由があります。それは「もしガンが再発しても病院の中で仕事ができる」と思ったからです。

今ならスキルが身についてきたので、、もし再発しても病院の中で収入を得られると思っています。クラウドソーシングのおかげで再発に対する不安は、以前よりも少なくなりました。

――プロのクラウドワーカーとしてどのように働いていますか?

今は、ライターとしての仕事をメインでやっていて、休みの日は特に決めていません。

自分の予定に合わせて、予定が入っていないときに仕事をしているので、自由に働けているという感じです。

仕事はものによってボリュームが違うので月に何本とはいえないのですが、だいたい今の月収は18万〜20万円くらいですかね。

ただ、プロのクラウドワーカーとしては、満足はしていないです。

フリーになったからといってすべてが自由になるわけではないので、眠れない日もあったりして大変でした。

最初の半年ぐらいは、なかなか思うようにいかなかったので、その分、たくさん働いていました。

でも会社に勤めていた頃に感じていたストレスは、なくなったと思っています。誰かに指示をされるわけでもないし、スケジュールも自分の思い通りに組めるので、そういった意味では今の生活に満足できています。

 

クラウドファウンディングで、プロジェクトを開始!クラウドワーキングをはじめる最初の一歩をサポートする

 

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【プロジェクトタイトル】
在宅ワークをもっと広めて、育児や転勤などの問題を解決したい!
URL:
https://camp-fire.jp/projects/view/10365

時間や場所にとらわれない新しい働き方『クラウドソーシング』を活用し、在宅ワークを普及させようというプロジェクトです。在宅ワークにチャレンジしてくれるモニターさんを募集し、毎月3万円(3ヶ月間)を支給しながら、しっかり生計を立てられるようにサポートしていきます。

――クラウドファウンディングの内容はどのようなものなのか教えてください。

内容は、「モニターさんを募集して、月に3万円を支給しながら在宅ワークにチャレンジしてもらう」というものです。

高知県のような地方では、このような新しい働き方がなかなか受け入れてもらえないので、普通に「やってみませんか?」と持ちかけても、聞く耳を持ってもらえません。

なので、毎月3万円(3ヶ月間)を支給してあげて、なおかつ実務的なサポートもしてあげれば、不安を感じずに始めてもらえるんのではないと思っています。

このプロジェクトを多くの人に共感してもらい、まだ知らない人に新しい働き方であるクラウドソーシングにチャレンジしてもらいたいです。

――普段、普及活動にも取り組まれているようですが、どのようなことをされているんですか?

高知県でクラウドワーキングを広めるための交流会を開いています。

同じ仕事をやっている同士で話したり、今回のクラウドファウンディングについても話しています。

交流会には子どもを育てながら自宅でクラウドソーシングをやっている方も参加していて、その方も持病がきっかけでこの仕事を始めたそうです。

他にもブロガーさんが参加しています。

これからも継続して、人数を増やしていきたいですね。

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交流会の様子
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交流会の様子

――どんな想いで普及活動を始められたのですか?

クラウドソーシングの存在を知らない主婦の方などにも知ってもらって、少しでも生活の糧にしてもらえればという思いから始めました。

交流会を開くことで、この仕事をやっている人同士で、相談し合ったり悩みを解決していければと思っています。

特に始めたばかりの人は、分からないことだらけだと思うので。

そしてこのクラウドソーシングという自由な働き方が広まっていってほしいと思いますね。

ネットワーク環境さえあればパソコンひとつで、時間や場所に縛られず作業ができます。

だから病気の方や、体が不自由な方にもやってもらいたいです。

自分も病気を経験したのでそういう方にこそ知ってもらえればと思います。

――今後目指しているものはありますか?

クラウドソーシングという自由な働き方を多くの人に広めていきたいです。

特に子育て中の主婦の方や転勤族の旦那さんを持つ方、または自分と同じように病気だったり体が不自由で会社に通うことが難しい方に広められればと思っています。

でも副業というものにあまりいい印象を持っていない人が多いんですよ。

だからこの自由な働き方を多くの人に広めていきたいと考えていて普及活動をしています。

より多くの方にクラウドソーシングを知ってもらえれば嬉しいです。

▼KATAKINさんへのお仕事依頼はこちら!
https://crowdworks.jp/public/employees/674653