椅子の位置を探るために設けたレバーは 座面を少し長くすることによって共用させる事ができると考えました。立ち仕事をしている人が膝で椅子の位置を探る時、長枕状であれば探しやすいと思えます。叉座る姿勢も軽くこしかけても、又はまたがって座ても良く自由度が増します。
材質は皮又は布でも樹脂でもよく中に堅めのウレタンを入れたごく普通の縫法でよいと思います。
椅子の移動は前回提案したように、ベースの裏面センターにボールベアリング状のパーツを置き、キャスター付きのように自由に動いてしまうのではなく、位置移動がそこそこに可能な抵抗感がある感触をお勧めしたいと思います。
座面高さ調整レバーはやはり足での操作が望ましく、しかもどの方向からでもアクセスできるレバーとしてドーナツ型を提案しました。
座面上下動固定ボタンの形状を提案します。
3方向からテコを使ってセンターの軸を上下できればコントロールが可能になります。その場合ベースセンターに位置する移動用のボールとの位置関係を吟味する必要があります。
前回提案を改良しました。
基本的な変更は、ベース部のキャスター使用が本当に必要か? と疑いました。かえって座ろうとするとき逃げて使いにくい場合があると考えました。かといって全く移動が容易にできない事も問題があり、対策として台座センターに 床に対してほんのわずか出っ張ったボールベアリング状の構造を設置し、座ってしまうと体重で上下動のバネにより完全に位置固定ができる方が安定する気がしています。
その椅子位置調整の動きをどの範囲でコントロールするかが設計値を決めるうえで難しいところですが、膝当てに触ったぐらいでは移動できず、ベースを足で押して移動が可能なコントロールできる事が望ましいように考えます。
椅子の上下調節に付いて、足でコントロールすべきか手を使うべきかも難しい判断ですが、医療用の手術現場用椅子に用いた場合は手動が困難なため
足でもコントロールができる、両使いが可能なレバーが必要になるかもしれません。レバーを2か所に設置することも考えられますが、ベース形状を工夫して足のみで確実なコントロールができることが望ましく思います。
本コンペの残り時間でそのあたりのアイディアがまとまりましたら再度提案させていただきます。
前回と同じコンセプトの別案を提案します。
用途に合った誰もが親しみやすいフォルムに変更しました。(あまり特殊な形をしていると違和感が先に立つと考えました)
実際の製品化にあたってもこの構造が最も生産性が良く的を得ているように思っています。
提案させていただくFYukiと申します。
今回の提案はアイディア提出用のラフスケッチなので細部の寸法やバランスはほとんど意識せず、アイディアのポイントのみを表しています。説明は図中記載)
立ち仕事をしている作業員が膝の感覚だけで椅子の存在や方向を探ることが出来る形状が発案のポイントです。
メンバーからのコメント
本タスクの機能をとことん追求してみると、機能で一番大切な事は絶対に倒れない椅子である事ではないかと気が付きました。
通常立ち仕事をして一時休息を取りたい場合は座る場所を探すわけですが、ほとんどの場合その位置を目で追う事はしない、叉はできないと思います。手探りで座面の位置を確認した時、それを当然倒す方向に押してしまうことが十分に考えられます。
叉椅子の位置移動を希望する場合、キャスター付きの場合はそれを必要以上に押してしまい 叉動きにくいときは倒してしまい目的を果たせません。
それらの条件を満足するためには起き上がりこぶしが最適だと考えました。
製作方法はいろいろ考えられますが、底面が球形で上部形状に対し極端に重くすれば実現可能です。任意の椅子の移動に関しても膝で押すことにより位置移動も可能です。
最後に座面の高さ調整が本当に必要かどうか考えてみました。立ち仕事をしている作業員に対し座面が極端に高ければ問題が起こりますが、ある程度低くても用途は達成できるように想像できます。従って背の高い人 低い人用に高さ調整ができることは絶対の条件ではないと仮定しました。
理想的には腰より少し低い位置に座面が来ることが求められますので、座面と台座間に適度なクッション性を持たせ、腰を下ろしたときは一定の低さまで沈み込む構造で対応できると考えています。