業務効率化
公開日: 2019.08.09 / 最終更新日: 2024.04.01

中小企業はなぜ採用に苦戦する?採用難の現状や採用成功事例も紹介

今回は、中小企業の採用活動について紹介します。採用に関する課題、採用活動を成功させるコツや具体的な成功事例などをわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

日本企業における「採用難」の現状とは?

日本企業は採用難が続くとされていますが、大企業・中小企業それぞれの状況はどのようになっているのでしょうか。

大手企業も苦戦している

「売り手市場」とされて久しい近年の日本においては、大手企業も人材確保に苦戦しています。多くの大手企業が、優秀な人材を採用するために労働条件や待遇の改善を進め、多角的に採用戦略を立てています。少子高齢化・労働力人口の減少が進めば進むほど、この傾向は強まっていくでしょう。

中小企業はさらに厳しい

中小企業の採用難はさらに深刻といえます。売り手市場になればなるほど採用される側は良い条件を希望しますが、その要求に応えることが難しい中小企業は少なくありません。そのため、優れた人材は、好条件・好待遇を出せる大企業に流れてしまう傾向にあります。

中小企業の採用活動に多い課題・悩み


中小企業は、知名度において大手企業に劣ることが多いため、採用活動の最初の関門とも言える「自社の存在を知ってもらうこと」のハードルが、大手企業と比べて高いといえます。

また、採用にかけられるコストの面でも中小企業と大手企業では差があります。そのため、中小企業は「いかに効率的に採用活動を行うか」を意識しなければなりません。

中小企業を苦しめる人手不足の原因や解決策は、こちらの記事でも紹介しています。
関連記事:なぜ中小企業は人手不足なのか?原因と解決策から成功事例も解説!

中小企業の採用活動を成功させるコツ


続いて、中小企業の採用活動を成功させるコツについて解説します。

求める人物像を明確にする

採用活動を行うにあたり、まずは採用ターゲット・求める人物像を明確にしましょう。どの部署にどのような人材が不足しているのか、どのようなスキルや能力を持った人材が欲しいのかを具体的に設定したうえ、社内で共有するべきです。

また、採用したい人物像だけでなく、採用したくない人物像も明確にすると、採用活動がよりスムーズになります。

認知度を高める工夫をする

中小企業の知名度や認知度は、基本的に大手企業には及びません。そのため、中小企業は自社の認知度を高める工夫をする必要があります。SNSを活用したりインターンシップを行ったりと、さまざまなアプローチ方法を試してみてください。

採用人数によって戦略を変える

採用活動を成功させるためには、柔軟に戦略を変えることが大切です。特に、採用人数によって戦略を変えることは非常に重要。たとえば、採用したい人数が2~3人であれば、大手ナビサイトに予算をかける必要はありません。直接ターゲットに会いに行くなど、別のアプローチ方法を取ったほうが効果的な場合もあるでしょう。

補助金・助成金の受給を視野に入れる

企業の人材不足や採用難は、国全体としての課題でもあります。そのため、補助金・助成金という形で、国も中小企業の雇用をサポートしています。たとえば、以下のような補助金・助成金が存在するため、ぜひ内容や条件等を調べてみてください。

・若年者等正規雇用化特別奨励金
・既卒者採用拡大奨励金
・試行雇用奨励金
・中小企業基盤人材確保助成金
・高年齢者雇用開発特別奨励金

※補助金・助成金の対象や金額は変動する可能性があります。公式HPなどで常に最新の情報を確認するようにしてください。

補助金・助成金のほかにも、中小企業におすすめの公的制度はいくつかあります。以下の動画で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

採用サイトを作る

採用サイトとは、その名のとおり、人材採用を目的としたサイトのことです。多数のステークホルダーに向けて作られるコーポレートサイトとは異なり、採用サイトのメインターゲットはあくまでも求職者に限られます。そのため、求職者に対してダイレクトに深いアプローチをすることが可能です。

実際に働くイメージが湧くようなサイトを作り、企業や社員の雰囲気を伝えてみてください。

採用業務を外部化する

人員や採用ノウハウが不足している場合は、採用業務を外部化する手もあります。採用担当者が注力すべきは、やはり面接などのコア業務でしょう。そのため、日程調整などのノンコア業務は外注化してしまう企業も増えています。

自社にノウハウが蓄積されないというデメリットはありますが、質の高い採用活動を行うためにも、採用代行サービスやアウトソーシングの活用も検討してみてください。

中小企業の採用活動の成功事例


中小企業における採用活動の成功事例を紹介します。

株式会社サン技研

石川県金沢市に本社を構える株式会社サン技研は、飲料機械の設計などを手掛ける従業員10名程度の会社です。あるとき、仕事の受注拡大により、2名の人材を早急に中途採用したいと考えていましたが、採用活動には行き詰まりを感じていたそうです。

そこで取り組んだのが、ホームページのリニューアル。自社の魅力を伝えるような公式ホームページを作成することで、リニューアルから3週間後に、無事人材採用に成功しました。

株式会社サンチャレンジ

人材派遣やイベント関連の事業を手掛ける株式会社サンチャレンジは、「野球が好き」という熱意を採用基準とする「野球採用」を実施しました。野球という共通の趣味を通じて、コミュニケーションを円滑にしたり、チームの結束力を高めたりするのが狙いです。

「その企業で何をするのか」も大事ですが、「誰と働くのか」を重要視する求職者も少なくありません。「野球採用」は、「野球好きな人と一緒に働きたい」という求職者のニーズも満たすことに成功した事例といえます。

株式会社カスタムメディカル研究所

広告費をかけたりユニークな採用手法を試したりせずとも、採用活動に成功している企業はあります。たとえば、医療・介護関連事業を展開する株式会社カスタムメディカル研究所は、「70歳の体操のお兄さん」というキャッチーな言葉で、シニア世代の活躍をPRしました。

職場の魅力を上手く伝えることで、費用をかけずにプロモーションを成功させ、シニア採用を積極的に進めている事例です。

株式会社カヤック(通称:面白法人カヤック)

ゲーム・エンタメやまちづくりなど幅広い事業を行う株式会社カヤックは、「面白採用キャンペーン」と称して多種多様な採用キャンペーンを実施しています。たとえば、ゲームの上手さで内定を出す「いちゲー採用」や、履歴書は使わずにGoogleの検索結果を見て選考を行う「エゴサーチ採用」。さらに、ほかにも以下のような採用キャンペーンを行いました。

・ポートフォリオ奨学金
・夫婦採用
・バックトゥザフューチャー採用
・佐藤採用
・エイプリル採用

※最新の採用キャンペーンは公式サイトをご覧ください。

中小企業の労働力確保には「クラウドワークス」がおすすめ

専門的なリソースや労働力を確保したい場合、クラウドソーシングサービス(※)を利用する方法がおすすめです。なかでも日本最大級の「クラウドワークス」は登録者数480万人を超えており、さまざまなスキル・実績を持つ人材が多数登録しています。

クラウドワークスを活用すれば、採用・秘書業務の経験者や、バックオフィス業務を得意とする人材などを広く探すことができます。依頼内容や期間、料金などを柔軟に相談できるため、求人票の作成・面接選考・アポ取りなど、採用に関する業務を部分的に外注することも可能です。弁護士や税理士、行政書士などの有資格者も探せるため、補助金・助成金の書類作成や申請代行などを依頼することもできます。

【クラウドワークスでの発注事例】
・事務代行(データ入力や求人票の作成、リサーチ業務など):時給1,000円前後
・経理代行(仕訳や記帳、領収書の精算、給与計算など):時給1,000~1,500円
・秘書代行(日程調整やアポ取り、問い合わせ対応など):月額3~15万円
・補助金や助成金の申請代行(士業の有資格者限定):1万円~
・採用サイトやホームページの制作:5万円~

(※)クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい人・受注したい人をインターネット上でマッチングするサービスのこと

クラウドワークスの使い方や事例、発注相場がわかる資料を無料でダウンロードする

クラウドワークスのサービス資料
サービス特徴、活用事例、発注相場などを紹介しています。

本資料ではクラウドワークスの特徴、事例、使い方、ワーカーの属性、発注相場などサービスの情報をまとめています。

【こんな方におすすめ】
・サービスを詳しく知りたい
・外部人材の活用を検討したい
・発注相場や事例を知りたい

クラウドソーシングTimes編集部
クラウドソーシングTimes編集部です。クラウドソーシングの最新事例やマーケティング・業務効率化など、企業活動に役立つ情報をお届けします!

コメントは受け付けていません。