外注ノウハウ
公開日: 2021.09.16 / 最終更新日: 2023.12.12

絵コンテ制作の目的や費用相場は?活用シーンやおすすめ外注先も紹介

絵コンテとは、映像やアニメーションを制作する際に使われる「イラスト入りの設計図」のことです。今回は、絵コンテの役割や種類、絵コンテ制作の外注先や費用相場などを紹介します。

絵コンテとは?

まずは、絵コンテの概要や使い方などを紹介します。

絵コンテの役割や制作の目的

絵コンテの役割は、文字だけでは伝えきれない情報を具現化することです。制作する映像やアニメで伝えたい世界観やメッセージ、俳優やキャラクターの心情などを絵に描き起こし、制作者(監督・スタッフなど)とキャスト(出演者・声優など)で共有するために制作されます。

また、出演者の動きや動線・撮影する順番などの情報を絵コンテに入れると、映像制作がスムーズに進行できます。映像制作は複数人のチームで行うことが多いため、何を・どのように・どのアングルで撮影するかを共有する目的でも絵コンテを活用します。

制作するタイミング

絵コンテを制作する一般的なタイミングは、映像やアニメーションの「企画」の段階です。
どのような作品を制作するのか企画をまとめ、その後にキャスティング・機材準備などを行います。

クライアントの意見などを取り入れながら企画の修正・提出を繰り返し、最終的なOKが出たら、絵コンテをキャストやスタッフ、カメラマンなどへ配布する流れです。

絵コンテの種類

絵コンテは手描きのほか、テンプレートやStoryboard Proなどのソフトを使ったデジタル作成も可能です。インターネット上の画像を活用したり、Illustratorなどのデザインツールで画像を加工して使用したりすることもあります。

また、絵コンテのタッチには、アニメ風・コミカル・透明感・フォトリアル(写真のような丁寧な描写)などの種類があり、各作品のイメージが伝わりやすいテイストのタッチが選ばれます。

絵コンテ制作が必要な映像の種類とは?

次に、絵コンテが必要な作品のうち、ビジネスに関連する映像の例を紹介します。

企業紹介動画

企業紹介動画とは、新卒・中途採用における会社説明会や、イベント、プレゼンテーション、コーポレートサイト上などで流される「企業のPR動画」のことです。
絵コンテを制作することで、会社の理念や歴史、事業内容(主な事業所の紹介・職場の様子など)をどのように紹介したいのかを整理することができます。

商品・サービスのCMやPR動画

商品・サービスのCMやPR動画を撮影する際にも、絵コンテの制作が効果的です。
消費者に伝えたい情報(商品・サービスの特長や仕組みなど)を限られた時間で紹介するにあたり、どのようなカットやアングルで撮影すれば良いのか・どのようなBGMやナレーションをつければ良いのかなどを絵コンテで表現します。

研修・講義用VTR

研修・講義用VTRとは、社内研修やセミナー、eラーニング(オンライン学習)などの教材として使用される動画のことです。主に、ビジネスマナー教習や業務用ソフトの操作説明などの用途で使われます。手順や内容を絵コンテで整理することによって、わかりやすいVTRを作成できるというメリットがあります。

絵コンテ制作の外注先や費用相場は?

絵コンテは自作することも可能ですが、よりクオリティの高い絵コンテを制作したい場合は専門的な知識やスキルを持つ人への外注を検討しましょう。ここでは、外注先の種類や特徴、依頼方法、費用相場などを紹介します。

動画・アニメ制作会社

動画・アニメ制作会社は絵コンテ制作も請け負っている場合が多く、電話やメール、お問い合わせフォームなどから依頼内容の相談ができます。動画やアニメに関する幅広い工程(企画立案・絵コンテ・音響・ナレーションなど)に対応している会社が多いため、複数の業務を一貫して依頼できる場合もあります。

制作期間(企画立案から納品まで)は、1~2分の動画で約1~3カ月が目安ですが、所属デザイナーの人数や制作可能なテイストは各社で異なるため、見積もり・相談の段階で確認しましょう。

映像・アニメーション制作の一環として絵コンテを依頼する場合、絵コンテの費用は制作費に含まれることが多く、費用相場は約10万~30万円です。依頼内容(映像の長さ・アニメーションなど)によっては、50万円以上になるケースもあります。

絵コンテ・イラスト制作会社

絵コンテ・イラスト制作会社は、静止画のイラスト制作を専門とする会社です。アニメ・映画・CM・PVなどさまざまな映像作品に携わっている会社が多く、絵コンテやカンプ(デザイン・レイアウトなどの見本)の制作を依頼可できます。

制作可能なタッチの種類は、シンプルな線画・フォトリアル・オリジナルタッチなど多彩で、絵コンテ制作のみを依頼することもできます。映像の長さ・コマ割り・タッチ・使用色(モノクロ・カラー)などの条件にもよりますが、絵コンテの制作期間は約2週間~1カ月、費用は約3万~10万円が相場です。

フリーランス、個人クリエイター

動画・アニメ制作などの実務経験を積み、フリーランスとして活動している個人にも絵コンテ政策を依頼できます。主に、個人で仕事を請け負っているケースと、複数のクリエイターが集まって活動しているケースがあり、いずれもSNSや個人ブログ、ホームページなどから問い合わせできます。

納期やクオリティは個人の実績・スキルなどによって異なり、絵コンテの制作期間はモノクロで1~2日・カラーで数日、費用相場は約2万~5万円が目安です。人気クリエイター・実績豊富なデザイナーなどに絵コンテを依頼する場合は、納期や料金が大幅に変わるケースもあるため、事前に見積もりを確認しましょう。

クラウドソーシングサービス

クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい人・受注したい人をマッチングするサービスのことです。デザイナー・イラストレーター・動画編集者などが登録しているクラウドソーシングサービスであれば、絵コンテの制作経験がある人材を探しやすいでしょう。

発注する際は、専用サイトに案件を掲載して応募を待つ方法と、気になる人材にメッセージを送信してスカウトする方法があります。個人のスキルや活動状況にもよりますが、約1週間~10日間が制作期間の目安です。

主な料金体系は、あらかじめ報酬金額を決めておく「固定報酬制」と、稼働時間によって報酬が決まる「時間単価制」があります。他の依頼先よりもコストを抑えて発注できますが、個人の単価によって料金相場が変わるため、事前に依頼内容などを相談して見積もりを確認しましょう。

絵コンテ制作の依頼なら「クラウドワークス」

クラウドソーシングサービスの中でも、日本最大級のクラウドワークスは登録ワーカー数が480万人を超えており、イラストレーター・デザイナーなども多数登録しています。

絵コンテ関連の仕事を依頼できる人材は1,000名以上!実際のプロフィールはこちら

職種や詳細なスキルなどを指定してワーカーの絞込検索ができ、依頼前にポートフォリオ(絵コンテのサンプル・過去に手がけた作品など)を確認することも可能です。絵コンテの受注実績も多数あり、リアルな描写・アニメ風などさまざまなタッチに対応できる人材を探せます。また、制作会社などへ依頼するよりも料金を抑えて発注でき、利用規約の範囲であれば追加料金なしで修正依頼も可能です。

絵コンテ制作の依頼だけでなく、動画・アニメそのものの制作を依頼したり、マーケティングに詳しい人材に映像制作の企画段階から携わってもらったり、映像制作のチーム要員を募集したりといった活用方法もあります。

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