さまざまなデータを適正に分析すると、商品開発やマーケティングにおける施策のヒントが見つかることがあります。自社でデータ分析を行うこともできますが、より精度の高い分析結果が欲しい場合は外注も効果的です。
今回は、分析を外部へ依頼できるデータの種類や依頼時の費用相場、おすすめの依頼先などを紹介します。
分析を依頼できるデータの種類は?
まずは、分析依頼が可能なデータの種類について紹介します。
業績データ
業績データとは、自社の商品・サービスの収益や、顧客の傾向(どの商品をいつ・どのように購入したか)などを数値化したデータを指します。業績データをもとに顧客をグループ化したり、売上の構成比率を算出したりすることで、以下のような調査が可能になります。
・各商品の売れ行き
・直近の売れ筋商品
・顧客一人あたりの消費金額
・商品やサービスにおける潜在的な関連性(セットで購入しやすい商品同士など)
業績データの分析にはさまざまな方法があるため(デシル分析・ABC分析・マーケットバスケット分析など)、目的に合った手法を選びましょう。
ビッグデータ
ビッグデータとは、明確な定義のないマーケティング用語です。「従来の管理システムでは記録・保管・解析が困難とされるほど複雑で膨大なデータ」という意味合いで使われることが多く、特に「これまでは見過ごされていたが、有効活用の可能性があるデータ群」を指してビッグデータと呼ぶこともあります。
マーケティング調査や商品開発にビッグデータ分析を生かしている企業も多く、以下のような事例が見られます。
【ビッグデータの活用事例】
・マーケティング分野…天気や気温のデータに基づく購買行動予測、在庫管理
・医療分野…症例や治療ガイドライン、手術方法などのデータに基づく意思決定の補助
・製造分野…製品の品質検査音の周波数をデータ化し、不良品から発生する音を特定
アンケートデータ
街頭インタビューやイベント来場者へアンケートを実施し、結果として得られたデータの分析を依頼することも可能です。
自社商品のユーザーから使用感・満足度のヒアリングを行う・不特定多数の人を対象に大量のWebアンケートを行うなど、アンケートの実施方法はさまざまであり、外注先によってはアンケートの作成から請け負ってくれるケースもあります。
アンケートのデータ入力・集計・分析・レポート作成などをまとめて依頼できる場合もあり、商品の改善点を洗い出したり顧客の潜在ニーズを把握したりする際に役立ちます。
データ分析の方法については以下の記事に詳しくまとめてあります。
関連記事:データ分析に使える手法とは?代表的な5つと企業の活用事例を紹介
また、データを活用したマーケティングについては以下の記事をご参照ください。
関連記事:データマーケティングとは?やり方から企業事例まで詳しく解説
データ分析にかかる費用の相場は?
データ分析にかかる費用は、一般的に「基本料金+データ分析 1工程ごとの料金」のような料金プランが用意されています。基本料金は5,000円~1万5,000円が相場となり、工程ごとの料金は内容によって金額が変動します。
また、「データ分析にかかる工数×単価」として費用を算出するケースもあり、その場合は1時間あたり5,000円~1万円が相場です。
【データ分析の工程ごとの費用相場(※1)】
・データの集計や統計に関する工程:1~2万円
・データを図やグラフ化する工程:1~2万円
・データの分析や解析に関する工程:2~4万円(※2)
・データの加工や電子化する工程:1万~2万5,000円
・その他(コンサルティング、アンケート調査など):要相談
(※1)上記はデータのサンプル数が50以下(項目数10以下)の相場です。分析を依頼するデータの量や、納期などによって費用相場は変動します。
(※2)依頼したい工程や手法が多い場合は、費用相場より高額になるケースがあります。
データ分析の依頼先なら「クラウドワークス」
データ分析は専門会社へ頼むこともできますが、依頼できる内容が限定されたり、費用が高額になったりするケースがあります。コストを抑えてデータ分析を依頼したい場合は、クラウドソーシング(インターネット上で仕事を依頼したい人・受注したい人をマッチングするサービス)の利用がおすすめです。
なかでも業界最大手の「クラウドワークス」は480万人以上のワーカーが登録しており、データサイエンティスト(※1)・データアナリスト(※2)などの専門家も多数探せます。相場より安価な料金(1時間あたり3,000円など)でデータ分析を依頼できるフリーランスも多く、データの種類や分析の難易度に応じた人材が見つかります。登録ワーカーの実績や評価、サンプルなどを事前に確認できるためミスマッチが起こりにくく、気になるワーカーをスカウトしたり、条件に合う人材を募集したりすることができます。
クラウドワークスでは、システム上で仕事の相談・契約・報酬の支払いを一貫して行うことができ、サイト登録料や手数料などはかかりません。そのため、コストを抑えながらスムーズにデータ分析の発注ができます。データ分析に関係する仕事カテゴリ(データ分析・市場調査・現地取材・インタビューなど)は多数用意されており、希望の工程を依頼することが可能です。
(※1)データサイエンティストとは、ビッグデータなどを分析する専門家のこと
(※2)データアナリストとは、統計・ITなどの知識を活用して分析する専門家のこと