新年あけましておめでとうございます。1月もあっという間に中旬ですが、年末年始の休日は何をしていましたか? 僕はと言えば、実家でまったりと過ごしつつも、ちょいちょい作業も進めていました。
三が日はやはり家でゆっくりしている人が多いのか、喫茶チェーンはどこも割と空いている印象があるんですよね……。馴染みの店員さんと新年の挨拶を交わしつつ、いつもどおりパソコンに向かってキーボードを叩いていた感じです。
それと年始と言えば盛り上がったのが、映画『君の名は。』の地上波初放送!
僕自身、もう10年来の新海誠監督ファンということもあり、公開初日に観に行った本作。その映像美は言うまでもなく、目まぐるしい展開と音楽とのシンクロ、さらにはいろいろな意味で予想外だったストーリー(主にラスト)に強く魅了され、夢中になりました。
それがまさか、社会現象と言えるレベルの大ヒットをかますとは、当時は思ってもいなかったのですが……。地上波放送に際しては、Twitterがむちゃくちゃ盛り上がっていましたよね。
――というわけで、今日の話題は「映画」です。
2016年は『君の名は。』以外にも『シン・ゴジラ』などの作品が話題となり、2017年も『スター・ウォーズ』をはじめとする新作が大盛り上がりだった映画界。個々の作品が話題になる一方で、最近はさまざまな上映形態が登場し、注目を集めています。
今回はそのような上映形態のなかでも、主に「応援上映」と「爆音上映」について、改めて整理してみようと思います。
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すごい一体感を感じる「応援上映」のススメ
ひとつめは、「応援上映」について。
これは、たとえば映画に登場するキャラクターを「応援」するような形で、観客が大声を出せる上映形態です。
「絶叫上映」「発声可能上映」「ライブスタイル上映」「チアリング上映」「マサラ上映」と呼ばれることも。細かな違いはありますが、ほぼ同様のものだと言えるでしょう。
日本におけるこの上映スタイルの元祖は、2010年に有志によって企画され、後に公式でも開催された『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』の「絶叫上映会」だと言われています。その様子は複数のサイトで取り上げられ、ネット上で話題になりました((参考:WEB COMIC))。

© T-ARTS/syn Sophia/キングオブプリズム製作委員会【公式サイト】
その後も複数の作品で同様のイベントが開催されるようになりますが、決定的だったのが、2016年の映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』。もともとファンのあいだでは熱狂的な人気を集めていたシリーズが、本作の応援上映によって急速に話題になりました((参考:ASCII.jp:10回観たい劇場アニメを作るには――こうして『キンプリ』はアトラクションになった (1/4)|渡辺由美子の「誰がためにアニメは生まれる」))。
過去作品を知らない人からも「何かよくわからんけど超ヤバかった」「プリズムの煌めきを感じた」などという声が多く聞かれ、Twitter上でもしばらくその感想を見ない日はない時期があったと記憶しています(※僕自身の観測範囲の問題かもしれませんが)。
この『キンプリ』がほかの応援上映作品と異なるのは、「応援上映を前提とした映画になっている」こと。
キャラクターのセリフを、あえてツッコミを入れやすそうなものにしたり、観客のリアクションを考慮した「間」をセリフのあとに作ったり。さながらライブの「コール&レスポンス」のようなやり取りを観客に促す映像になっており、それが応援上映の人気に拍車をかけていたようです。
類似の上映スタイルとしては、実際の音楽ライブのようにオールスタンディングで映画を楽しむ、立川シネマシティの「ライブスタイル上映」などがあります((参考:映画館はライブを越える音楽体験を生み出せるか? “ライブスタイル上映”のリスクと革新性|Real Sound|リアルサウンド 映画部))。最近では『シン・ゴジラ』の「発声可能上映」が大手メディアでも取り上げられるなど、話題になりましたよね((参考:『シン・ゴジラ』、発声可能上映の衝撃 – 日経トレンディネット))。
全身を揺さぶる白熱の映画体験!「爆音上映」はいいぞ
もうひとつ、たびたび話に挙がる上映形態のひとつに、「爆音上映」があります。大音量・大音響で映画を楽しむこのスタイルは、2004年に吉祥寺バウスシアターで誕生しました。
映画館は惜しまれつつ閉館しましたが、現在も「爆音映画祭」として展開中((参考:バウスシアター閉館にみる映画文化の現在と未来、そして「爆音上映」のこれから – レビュー : CINRA.NET))。音楽ライブ用の音響機器によって全身で “体感” できる映画体験には、最新技術を駆使した4DX上映などとはまた異なった魅力があり、多くの映画ファンに親しまれています。

そんななか、ここ数年で特に注目を浴びているのが、立川シネマシティの「極上爆音上映」です。
きっかけは、有志によって企画された『パシフィック・リム』の爆音上映でした。それが想像以上に盛り上がったのを見て、2014年の『GODZILLA ゴジラ』で「極上爆音上映」と銘打ち、このスタイルでの上映を始めたそう((参考:常識破りの成功 映画館に革命を 立川シネマシティ「極上爆音上映」の野心 – 週刊アスキー))。
シネマシティがほかの「爆音」と異なるのは、このために高性能ウーファーを導入し、作品によってはベテランの音響家さんに音響の調節をお願いしていること。それによって、ただ音が大きいだけではない、 “極上” の音響体験を提供することにこだわっているそうです。

© 2014 WARNER BROS. ENT.【公式サイト】
そして、この「極爆」が広まる契機となったのが、2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でした。
本作のために数百万円するサブウーファーを購入し、それを一番広い劇場で大々的に上映。映画自体のぶっ飛び具合も相まって、カルトじみた人気を集めました。しかも翌年の再上映時には、6千万円のスピーカーを追加購入したのだとか。やべえ。
さらに同じく2015年には、『ガールズ&パンツァー 劇場版』の極爆が話題に。
本作の音響チームが直々に調整を手がけたことで、劇中の轟音と空気感がそのまま伝わるかのような特別な映画体験が可能に。中毒患者が続出し、100回以上も鑑賞した強者も複数人いたそうです。作品自体も、371日という超ロングラン上映を達成しました((参考:立川シネマシティついに「ガルパン」上映終了、371日の超ロングラン…100回以上見た人も複数 – ニュース – Jタウンネット 東京都))。
まとめ:応援上映と爆音上映
以上、簡単にではありますが、「応援上映」と「爆音上映」について紹介させていただきました。
「結構楽しそうだけど、大声を出すのは恥ずかしい……」と思った人もいるかもしれませんが――大丈夫です。
なんたって、その場の誰もが思い思いに叫んでいるのだから。よほど変なことを口走らなければOKですし、周囲に合わせて叫ぶだけでも楽しめます。ある種の「コミュニケーション」のようでもある映画体験は、独特の爽快感をもたらしてくれるはずです。
ただ、多くが不定期開催である応援上映に、今すぐ参加するのは難しいという問題も。そんな人は、ほぼ常時「極上爆音上映」の作品が用意されている、立川シネマシティに足を運んでみてはいかがでしょうか?
極上爆音上映の場合、4DXのように追加料金は一切なく、通常料金で鑑賞が可能。しかも立川シネマシティの会員制度を利用すれば、平日はいつでも1,000円ポッキリで映画を観ることができます。
最新作のほか、過去の名作の極爆上映も頻繁に行われているので、よかったら公式サイトでチェックしてみてください。ちなみに今なら、『ガルパン』の最新作が観れます。ガルパンはいいぞ。
もちろん、文中でも紹介した「ライブスタイル上映」や、歌って踊れるインド映画の「マサラ上映」もありますし、屋外の「星空上映」も素敵。
いつもどおりに映画を観に行くのも良いですが、たまにはこうした上映形態を選んでみて、特別な映画体験を堪能してみてはいかがでしょうか。
※おまけ:去年はこんな映画を観ました
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【執筆者】
けいろー

フリーライター。インターネット大好きゆとり世代。新卒入社したメーカーで営業職として働くも、身体を壊して退職。無職期間にブログを書いていたら仕事をもらえるようになり、ノリで独立して今に至る。創作同人誌を読むのがマイブーム。
執筆ジャンルは、書評、アニメ、旅行、グルメ等、なんでもござれ。記事校正やメディア運営の手伝いなども承っています。
▶けいろーさんのブログ:ぐるりみち
▶けいろーさんのTwitter:@Y_Yoshimune
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