CATIA

3D-CG制作

自己紹介

プロジェクトも私1人となり瀬戸際。取引が途絶えていた横浜の測定器メーカーから、測定器の検査治具について久々の製作打診があり、再提案を10回程繰り返した結果、先方担当者から好感触を得ることができました。

問題は、発注先の金型メーカーの選定です。6社相見積もりの中で、最も提示額が安い国内

メーカーと、取引実績がある台湾のメーカーが候補となりました。後者は製作費が安く実績はありますが渡航費が追加必要あって合計でのコスト面がネック。前者は取引実績が無いことがネックでしたが、ヒアリングの際に過去のサンプルを見ながら「製作で難しかった所」を説明したことに信頼感を抱き、後者との合計費用比較から発注を決めました。

最初の30セット／400セットが納入され愕然。試作品と相違があり、端子の固定部分に

明らかな反り、金型メーカーに電話すると、担当営業は前回とは異なり、

「そちらの設計ミスでしょ、ウチの責任ではありませんよ！」と言葉を返してきました。

又測定器メーカー担当に電話すると「発売時期は今さら先に延ばせません。損害賠償です！」と厳しく言い渡されました。自社担当営業は「高血圧が酷くなったのでこの仕事を降りる」と逃げ私は絶体絶命の窮地と板挟みに陥りました。

製品を調査すると、材料に再利用品使用が原因と判明、金型メーカーに訪問しましたが、「新規材料で製作数追加」と言い、追加費用のみならず納期にも間に合わず。

残数納品後にこちらで修正加工することを決断。

実際社内加工は難しく、上司に相談しても明確な指示はありません。私は夜も眠れないほど追い込まれ、専務に相談するとグループ会社の群馬県の関連会社の協力が得られることになりました。

ファーストトライは業務用ドライヤーを試しましたが精度がバラつき断念、セカンドトライは

業務用ホットプレートアニールで試した所、規格内の反り(±0.1mm以内)となりました。

組立完了後、納期に間に合い測定器メーカーに全品納品、性能検査も無事クリアした時はホットしました。又閉鎖取引口座も再開、追加電子部品の見積もり依頼も頂けて、専務から「よくがんばったな」と握手して頂けました。ピンチでも逃げずにあらゆる方法を考えトライすれば、必ず道は開け結果が伴うことを改めて実感しました。

以上