クラウドソーシングなどの副業で得た所得の税金はどうなるの?

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クラウドソージングを利用すれば空いた時間を利用してお手軽に副業として仕事をすることが出来ます。しかしクライアント企業とは一般的な雇用契約を結んで仕事をしているわけではないので発生した報酬に対する税金はどうなるの?と疑問な人も多いと思います。

本稿ではクラウドソーシングを含めた、副業における個人での確定申告について解説します。

収入を得ると所得税が発生します

所得税とは労働をして得た所得の一部を納める税金のことです。これはどんな雇用形態で働いていても発生する税金であり、クラウドワーカーでも例外ではありません。

会社勤めだと所得税は毎月会社が計算して天引きされ、確定申告を行ってくれます。

しかしクラウドワーカーは立場上、個人事業主のため、所得税は自身で確定申告を行って納める必要があります。面倒でもこれを行わないと所得証明が出来ないなど、多くのデメリットが発生します。

所得税を納めるのは国民の義務!クラウドワーカーは確定申告を自分で行わないといけません

クラウドソージングはPC一台とインターネット環境があれば簡単に始めることが出来る画期的なビジネススタイルですがクラウドワーカー本人が事業主のようなものなので経理の仕事も自分で行わないといけないのです。

確定申告で所得税を納税するのは国民の義務ですが、例えば極端な話、所得が100円でも確定申告は必要なのでしょうか?
確定申告は年間20万円以上の所得を得た場合に行う義務が生じます。そのためクラウドソージングで年間20万円以上の所得を得た場合には確定申告を行う義務があります。逆にいえばそれ以下の年収ならば確定申告は免除です。

収入と所得の違いはご存知ですか?

収入と所得、一体何が違うのでしょうか?
収入とは、例えば商売をしていた場合の単純な売上金額のことです。そこから必要経費や所得控除を差し引いた額が【所得】です。所得税率は195万円以下なら5%、195~330万円なら10%で、所得が増えるほど割合も増え、4千万円以上だと45%になります。
例えば年間所得が300万円だった場合はその10%の30万円が所得税となります。
※ここでは話を簡単にするため、控除に関する記述を省略しています。

経費とは仕事上でどうしても必要な出費のことです。
例えばクラウドワーカーの場合は仕事をするうえでPCとインターネット環境は必須です。
そのため、自宅で仕事をしていると仮定して、月々のインターネット料金は一部経費に認められます。
仮に経費と出来るインターネット料金が一ヵ月で4,000円とします。年間で48,000円です。
そしてクラウドソージングで年間220,000円の収入を得たとします。そこから経費である48,000円を差し引いた172,000円が最終的に算出される【所得】です。所得税は収入額ではなく、所得額で決定します。
当初は副業で220,000円の収入を得たために確定申告の義務が生じたと思いましたが、経費を差し引いたら172,000円となり20万円を下回ったために確定申告が免除となります。
※ここでの話は、会社員として会社が年末調整を行っており、かつ副業の取得全体が20万以下であり、税金の還付などを受けない場合になります。

最終的に算出された所得額が20万円以上だとしても、所得税は所得額に比例して増えるために経費をしっかりと計上して少しでも所得額を低くなるようにすればその分所得税は安く済みます。これがいわゆる、所得税の節税です。
経費は仕事で必要と判断されたものに認められるため、クラウドワーカーならば家賃の一部や電気代の一部も経費として認められる可能性は高いです。
記事作成の仕事で取材が必要な場合は交通費諸々も経費です。
確定申告で経費を認めてもらうためにはその出費の領収書やレシートなど、証明できる書類が必須となります。そのため日頃からこれは経費だと思ったもののレシート類は保管するように心がけましょう。
クラウドソージングサイトを利用しているならば得た収入の明細は運営サイトの自分のアカウントページで確認できるはずです。それをプリントアウトすればそれが年間収入額の確認に利用できます。
※原則は預金通帳への記載内容で確認しましょう。

クライアントが源泉徴収してくれた場合はそれを控えておきましょう

法人クライアントの場合、対個人の契約で発生した報酬では源泉徴収分を天引きし、代わりに納付してくれます。
クライアントに源泉徴収分を差し引いて受け取った報酬額をそのまま自分でも申告してしまうと、そこからさらに所得税が発生してしまいます。これが何としても避けたい税金の二重払いです。
そのため確定申告時にその旨を申告すればその分は戻ってきます(いわゆる年末調整)
クライアントが源泉徴収をしてくれた場合はきちんとそのことをメモに控えておき、クライアント企業名と住所を把握しておきましょう(源泉徴収は確定申告時に原則として企業名と住所の記載が必要です)
※クラウドワークスでは支払調書の発行機能があります。
しかしクラウドソージング市場での案件に対して源泉徴収を行う企業が100%ではないのも実情です。

様々な控除でさらに所得が抑えられえる場合も

ここまで解説したように自分で確定申告を行う場合は経費をしっかり計上し、少しでも所得額を低く抑えて所得税を安くするのが賢いやり方です。
さらに所得はいろいろな条件によって控除される場合があります
代表的なものは無条件で受けることが出来る基礎控除38,0000円。給与所得控除の650,000円。給与所得控除とは会社から給料としてもらった収入のことです。残念ながらクラウドワーカーとして稼いだ報酬は給与所得控除の対象とはなりません。
ちなみにこの基礎控除と給与所得控除を足した額が103万円です。一般的にパートやアルバイトでの年収が100万円程度だと所得税はつかないという話は、勤め人なら無条件で適用される基礎控除+給与所得控除で所得額がペイできるからというカラクリです。

そして一年間に国民年金や国民健康保険を支払った場合、その額が控除対象になる可能性があります(社会保険料控除)。身体を壊して通院をしていた場合、一年間に一定以上の医療費を払っていればそれも控除対象になる可能性があります(医療費控除)。
以上のように年間の所得額を控除できる条件はいろいろあります。これも福祉制度が充実している日本ならではの恩恵です。
大切なことは所得控除、経費は全てが申告制であるという点です。自分から申告しないと控除は適用されず、本来払わずに済むお金を所得税として納める必要になります。
クラウドワーカーは確定申告を自分で行わないといけない個人事業主です。そのため確定申告における所得税と所得控除の知識は一般サラリーマンよりも詳しくなるべきですね。

フリーランスの税金については、フリーランスの税金-はじめようフリーランス!にて細かく説明があります。


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