業務用ラベル印刷の入稿用データ仕上げについて

制作事務所スイスタジオと申します。
グラフィック社ではPDF非対応の条件は封筒、箸袋、メガホン、エコキャップ、クリアファイル、カレンダーらしいので、まずはグラフィック社にお手持ちのPDFを送信して確認されれば如何でしょうか？（お済みでしたらすみません）ご注文前の問い合わせ窓口もありますので、何でも聞けますよ。

というのも、たまに大きな勘違いをされている方がいらっしゃるのですが、PDFはADOBEのソフトの形式ですが、すべてのPDFはAIで開けて、印刷対応に調整できると思われているのは、大きな間違いですので、もしそうお考えなら改めて頂きたいです。

業務ラベルということでワインのラベルのようなカラフルなイラスト画像など入らないと想定しても、
解説しだすときりがないので専門用語で記載致しますが
●トリムマークや塗りたしの有無
●CMYK変換した場合色が変わるような設定
●フォントが正しく埋め込まれていなくて化ける
●仮に全画面画像にした場合解像度が足りているか
●半透明オブジェクトの重なりあった下のオブジェクトとの処理など
●0.001ミリなど印刷再現不可能な線設定が入っている

プロが使うイラストレーター、インデザインからPDFでの書き出しでも、透明部分など注意しないと、思わぬエラーになるケースもあります。もとのPDFがパワーポイントからの書き出しなのか？ワードなのか？画像なのか？この辺で対応も全くかわりますし、場合によっては印刷に対応できるようには画像を全て貼り直して、書体をかえて、イラストレーターで改めてデータおこしみたいな作業になるケースも有り得ます。もしくは、最初から、PDFを見本にしてイラストレーターで一から起こすという前提でしたら、版下作成料金程度でお安くできるとは思いますが。

イラストレーター、インデザインから、専門的ですが、pdf/x-1aや、入稿先によりますがpdf/x-4という形式で書き出しているなら、そのまま印刷対応可能なPDFです。

そこまでの設定がなくても、ひとまず印刷会社がPDFを確認して、そのまま印刷できるか、若干の調整変換で印刷可能になるか、厳しいか判断します。デザイナーなど外部の人間は一般的な印刷可能データとしての検証はできるのですが、どこの印刷会社が、どういうリップで対応しているかまで把握していません。パワーポイントベースでも十二分に対応できる仕組みをもった印刷会社もあれば、トラブルが起こるので請けないという印刷会社もありますし、その判断は外部のデザイナー等が出来るものでないです。となると、イラストレーターで作り直しとなるでしょう。

こんな感じの回答ですが、お役に立てれば幸甚です。